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特定化学物質 と 有機溶剤 の重要ポイントまとめ

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今回は特定化学物質と有機溶剤について。
覚えるべきものとその覚え方を紹介していきます!

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覚えるポイント

国家試験で覚えるポイントは次の3つ(+おまけ)。

●特化物、劇物、毒物のに入るもの

●管理濃度

●ホルマリンの特徴

●キシレンの特徴(おまけ)

一つずつ確認していきしょう。

特化物・毒物・劇物の問題の解き方

特化物(特定化学物質)、劇物、毒物に分類されるものを知っておく必要があります。

実際には毒劇物は469個ありますが、以下の5個を覚えれば国試問題は解けます。

覚えたい5つはこれ!

①ホルムアルデヒド
②クロロホルム
③塩酸
④キシレン
⑤メタノール

さらにこの5つに優先度を足して覚えたい。

これらを選ばせる問題の問題文には特徴があり、優先度の高いものだけ選べば解けるようになっています。

ここまでのことを下の実際の問題に当てはまて解いてみましょう。

59回AM58
特定化学物質に分類されるのはどれか。

1. アセトン
2. キシレン
3. メタノール
4. エタノール
5. ホルムアルデヒド

答え 5.ホルムアルデヒド

この選択肢で最も優先度が高いのはホルムアルデヒドであるためそれを選ぶ。

63回PM58
毒物及び劇物取締法で劇物に
指定されているのはどれか。2つ選べ。

1. 塩酸
2. アセトン
3. エタノール
4. ホルマリン
5. フェロシアン化カリウム

答え 1.塩酸 4.ホルマリン

この選択肢では優先度1位のホルマリンと3位の塩酸が含まれている。そのためホルマリンと塩酸を選べばよい。

この他、選択肢が似たような並びの場合は全てこの解法が使える。
(今のところは使えますが今後どうなるか分かりません)

まずはこんな感じで解くようにしてみよう!

ホルマリン と キシレン の特徴

ホルマリンの特徴は固定に関連して出題されます。

キシレンはそこまで出ていませんが、今後出る可能性は高いです。

それぞれ確認してみましょう。

ホルマリン の特徴

ホルマリンの特徴をまとめると次の通り。

  1. 劇物
  2. 特定化学物質第2類に分類
  3. 褐色瓶に保存
  4. 空気より重い
  5. 酸化でギ酸、ホルマリン色素を生じる
    (下に詳細解説)
  6. 発がん性がある
  7. 作業環境測定は半年に一回
  8. 記録は30年間保存
  9. 管理濃度は0.1ppm
  10. 浸透速度は1時間に0.8mm
  11. ホルマリンを含む固定液の種類
    (下に詳細解説)

必ず固定と合わせて覚えるようにしてみましょう。

固定の解説記事はこちら

キシレン の特徴

キシレンに出そうなポイントは次の通り。

  1. 2類有機溶剤
  2. 暴露で尿中にメチル馬尿酸が検出される
  3. 空気より重い
  4. 作業環境測定は6ヶ月以内に一回
  5. 記録保存は3年
  6. 管理濃度 50ppm以下

女性労働基準規則(女性則)

ここにあるものは細胞診試験用なので国試受験者はみなくて大丈夫。

この規則は妊娠や出産・授乳機能に影響のある化学物質を取り扱う作業場における女性労働者のための規則。

細胞診では女性則に適応される特化物や有機溶剤などが問われる。
意外とホルムアルデヒドが含まれていない

全部で以下の26種類がある。
赤字は過去に出題されている。

※1-17は特定化学物質障害予防規則の物質
※18は鉛中毒予防規則の物質
※19-26は有機溶剤中毒予防規則の物質

1 塩素化ビフェニル(PCB)
2 アクリルアミド
3 エチルベンゼン      
4 エチレンイミン
5 エチレンオキシド
6 カドミウム化合物
7 クロム酸塩
8 五酸化バナジウム
9 水銀およびその無機化合物(硫化水銀を除く)
10 塩化ニッケル(II)(粉状のものに限る)
11 スチレン
12 テトラクロロエチレン(パークロルエチレン)
13 トリクロロエチレン
14 砒素化合物(アルシンと砒化ガリウムを除く)
15 ベータ-プロピオラクトン
16 ペンタクロルフェノール(PCP)およびそのナトリウム塩
17 マンガン
18 鉛およびその化合物
19 エチレングリコールモノエチルエーテル(セロソルブ)
20 エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(セロソルブアセテート)
21 エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセロソルブ)
22 キシレン
23 N, N-ジメチルホルムアミド
24 トルエン
25 二硫化炭素
26 メタノール

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