MT・CTのどっとゼブラです。
今回は鉄を染める ベルリン青 染色について。
これは画像でも疾患との組み合わせも出題される。
必ずおさえよう!
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ベルリン青 染色のポイント
ベルリン青 染色のポイントは4つです。
- 3価の鉄を染める
- フェロシアン化カリウムを使う
- 染まる疾患
①ヘモジデローシス
②石綿肺
③悪性中皮腫
④左心不全 - 金属器具を使わない
ベルリン青 染色の全体像
染色は全体の流れを何となく把握すると理解しやすくなります。
サラッと見ておきましょう。
※水洗は省略
- 脱パラ・脱キシ・親水
- フェロシアン化カリウム・塩酸混合液
(染色) - ケルンエヒトロート
(核染) - 脱水・透徹・封入
ベルリン青 染色は3価の鉄を染める
体にある鉄は2価鉄と3価鉄の2種類に大別できます。
ベルリン青 染色では基本的に異常な鉄を検出します。
ベルリン青 とフェロシアン化カリウム
ベルリン青に使用されるフェロシアン化カリウムが3価鉄と結合します。
そして結合するとベルリン青が生成される。
3価の鉄を染める染色と2価を染める染色は試薬が異なります。
“ロ”は画数が3だから3価鉄、
“リ”は画数が2だから2価鉄
と覚えておこう!
ベルリン青 で染まる疾患
この染色が有効な疾患は次のものです。
金属器具は使わない
鉄を染める染色であるため鉄を含むものは使えない。
そのため
- 金属製器具
- 水道水
これらは使わないようにします。
これらを使うと鉄と反応して偽陽性になります。
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