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【 クリューバーバレラ 染色 】試験に必要な3つのポイントを解説

クリューバー・バレラ
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MT・CTのどっとゼブラです。
今回は髄鞘とニッスル小体を染める Klüver-Barrerクリューバーバレラa 染色について。
3つのポイントをおさえて国試に挑もう!

\病理の国試対策本が出ました!/

Klüver-Barreraクリューバーバレラ 染色のポイント

Klüver-Barrera 染色のポイントは3つです。

  1. 切片の厚さ
  2. 色素と温度
  3. 何を染めるか

一つずつ確認してみましょう。

Klüver-Barreraクリューバーバレラ 染色の全体像

染色は全体の流れを何となく把握すると理解しやすくなります。
神経系の染色は加温するなど工程も大事です。
サラッと見ておきましょう。

  1. 切片を厚めに切る
    (5~10µm)
  2. 脱パラ・脱キシ
  3. ルクソール・ファスト青56℃加温
  4. 95%エタノール
    (洗浄)
  5. 0.05%炭酸リチウム
    (分別)
  6. 70%エタノール
    (分別)
  7. 蒸留水
    (分別停止)
  8. 0.1%クレシル紫37℃加温
    (染色)
  9. 95%エタノール
    (分別)
  10. 脱水・透徹・封入

このようにこの染色にはクレシル紫が含まれます。
クレシル紫染色についても合わせて確認しておきましょう。

クレシル紫染色に関してはここをクリック

Klüver-Barreraクリューバーバレラ 染色の切片の厚さ

通常の切片は3~4µmです。

しかし Klüver-Barreraクリューバーバレラ 染色は5~10µmで厚めです。

神経系の染色は厚めに切る】と覚えておきましょう。

Klüver-Barreraクリューバーバレラ 染色の色素と温度

2種類の色素を覚えましょう。

  1. ルクソール・ファスト青
    (56℃)
  2. クレシル紫
    (37℃)

クレシル紫単体の時は60℃と書かれていますが、気にしなくていいです。

覚える点は色素名と加温することです。

Klüver-Barreraクリューバーバレラ 染色で何を染めるか

この染色では2つを染め出します。

  1. 髄鞘赤血球
    (ルクソール・ファスト青)
  2. ニッスル小体(pHによっては神経細胞、神経膠細胞)
    (クレシル紫)
クリューバー・バレラ

どの色素で染めているかも覚えましょう。

クレシル紫についてはココで確認

この染色で何が分かるか

Klüver-Barreraクリューバーバレラ 染色で脱髄性疾患が分かります。

髄鞘が分からな人はこちら

脱髄性疾患とは多発性硬化症やギランバレー症候群のことです。

これらの疾患では以下のような現象が起きます。

脱髄性疾患

このように脱髄(髄鞘の崩壊)が起きると神経伝達が障害されます。

これが脱髄性疾患です。

過去に出た問題を確認

66AM46
小脳のKlüver-Barrera染色標本を次に示す。矢印で示すのはどれか。

  1. 砂粒体
  2. Nissl小体
  3. Russel小体
  4. Mallory小体
  5. アミロイド小体
出典:厚生労働省ホームページ 第66回臨床検査技師国家試験の問題および正答について 午前問題別冊(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp200414-07a_02.pdf)

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