線維を染める染色 のまとめ

繊維を染める染色 検査技師国家試験対策

MT・CTのどっとゼブラです。
今回の記事では線維を染める染色をまとめました。
各染色の詳細は各記事に任せてここでは簡単に紹介していきます。

線維を染める染色 の種類

線維を染める染色は6種類です。

  1. アザン染色
  2. マッソン・トリクローム染色
  3. EVG染色
  4. ビクトリア青染色
  5. オルセイン染色
  6. 渡辺の鍍銀

    まずはこの6種類が線維を染めることを知っておきましょう。

    これは全て覚える必要があります

    線維を染める染色 はどの線維を染めるか

    6種類の染色がどの線維を染めるかまとめます。

    その前に線維の種類を確認しましょう。
    線維の種類は3種類です。

    1. 膠原繊維
    2. 細網線維
    3. 弾性線維

    それぞれの線維が何か分からない人は下の記事で確認してみましょう。

    この3つの線維をどの染色で染めるか覚えましょう。

    1. 膠原線維
      アザン染色
      マッソン・トリクローム染色
      EVG染色
      渡辺の鍍銀
    2. 細網線維
      アザン染色
      マッソン・トリクローム染色
      渡辺の鍍銀
    3. 弾性線維
      EVG染色
      ビクトリア青染色
      オルセイン染色

    次に各染色を簡単に説明していきます。

    線維を染める染色①アザン染色

    アザン 染色で重要なポイントは3つです。

    1. 媒染剤
    2. 染色液の分子量
    3. 分子量と対象物の密度

    アザン 染色の媒染剤

    アザン 染色の媒染剤は以下の4種類です。

    • 10%重クロム酸カリウム・ 10%トリクロロ酢酸 等量混合液
      もしくはブアン
    • リンタングステン酸またはリンモリブデン酸

    アザン 染色の色素

    アザン染色の色素名と分子量を覚えましょう。

    • オレンジG:分子量 小
    • アゾカルミンG:分子量 中
    • アニリン青:分子量 大

    アザン 染色の分子量と対象物の密度

    アザン 染色は基本的に色素の分子量と対象物の密度で染めます。

    アザン 染色

    何が何色に染まるかも覚えておきましょう。

    線維を染める染色 ②マッソン・トリクローム 染色

    マッソン・トリクローム 染色のポイントは以下の2つです

    1. 使われている試薬
    2. AZAN染色との鑑別点

    マッソン・トリクローム 染色 の試薬

    マッソン・トリクローム 染色は基本3色です。

    1. オレンジG
      赤血球
    2. ポンソー・キシリジン/酸フクシン/ アゾフロキシン混合液
      細胞質筋線維、線維素、免疫複合体、細胞内好酸性顆粒
    3. アニリン青
      膠原線維糸球体基底膜、細網線維、粘液、細胞内好塩基性顆粒

    特にマーカー部分を優先して覚えましょう。

    アザン 染色との鑑別点

    鑑別点は色です。

    • 全体の色が暗い
    • 核が紫

    この場合は マッソン・トリクローム染色を選びましょう。

    逆に

    • 全体の色が明るい
    • 核が赤い

    場合は アザン 染色を選びましょう。

    線維を染める染色 ③EVG 染色

    EVG染色 は以下の点を覚えましょう

    1. 名前の意味
    2. 使われている試薬
    3. 何が何色に染まるか

    EVG 染色の名前の意味

    エラスチカ・ワンギーソン(EVG)染色は

    エラスチカ(弾性線維)とワンギーソン染色の2つが合体したもの。

    弾性線維はワイゲルトのレゾルシン・フクシンで染めます。

    EVG 染色の試薬と染色結果

    ワイゲルトのレゾルシンフクシン
    弾性線維を黒く染める
    1. 塩基性フクシン
    2. レゾルシン
    3. 塩化第二鉄
    ワンギーソン液
    1. ピクリン酸
      筋線維、赤血球、細胞質を黄色に染める
    2. 酸フクシン
      膠原線維を赤色に染める
    ワイゲルトの鉄ヘマトキシリン
    核を黒く染める
    1. ヘマトキシリン
    2. 塩化第二鉄
    3. 濃塩酸
    EVG

    線維を染める染色 ④ビクトリア 青染色

    ビクトリア青 染色は以下の3つを覚えましょう

    1. 何を染めるか
    2. どういう時に使うか

    何を染めるか

    以下の2つを青く染めます。

    1. 弾性線維
    2. HBs抗原

    この染色結果はオルセイン染色と同じです。

    どういう時に使うか

    次の2つを見たい時に使います。

    1. HBs感染を疑う時
    2. 癌細胞の血管侵襲を見たい時

    1はそのままです。

    2は

    ビクトリア青

    左図のHE染色では血管が周囲と同色で見分けがつきません。
    右のビクトリア青 染色は弾性線維(血管)だけ青いため分かりやすくなります。

    その青の中に癌細胞がいれば、血管の中に侵襲しているのが一目瞭然です。

    線維を染める染色 ⑤オルセイン 染色

    オルセイン 染色 で覚えるのは次の一つだけ!

    1. 何を染めるか

    何を染めるか

    オルセイン 染色で染まるものは次の3つです。

    1. HBs抗原
    2. 弾性線維
    3. 銅関連蛋白

    3は覚えなくて良いです。
    1と2をまず覚えましょう

    オルセイン

    線維を染める染色 ⑥渡辺の鍍銀

    渡辺の鍍銀 は以下の5つを覚えましょう

    1. 切片の厚さ
    2. 使われる試薬
    3. 何を何色に染めるか
    4. よく使われる臓器
    5. どんな時に有効か

    切片の厚さ

    通常の切片は3~4μmです。

    しかし渡辺の鍍銀などは6~8μmで厚めです。

    厚く切るのは線維の走行全体を見るためです。

    使われる試薬

    銀液のアンモニア銀をまず覚えましょう。

    その他覚えたいものは次の通りです。

    何を何色に染めるか

    • 細網線維:黒
      (アンモニア銀)
    • 膠原線維:赤褐色
      (アンモニア銀)
    • 赤血球:えんじ
      (ケルンエヒトロート)
    • 細胞質:えんじ
      (ケルンエヒトロート)

    • (ケルンエヒトロート)
    渡辺の鍍銀

    渡辺の鍍銀 が使われる臓器

    渡辺の鍍銀は肝臓で多く出題されます。

    渡辺の鍍銀 はどんな時に有効か

    次の2つに有効です。

    1. 肝硬変
    2. 上皮性・非上皮性腫瘍の鑑別

    コメント