【細胞像】細胞検査士一次試験の画像問題で点を取る勉強方法
この記事は細胞検査士 一次試験で実施される細胞像についての解説記事です。
細胞像は筆記や鏡検とはまた一味違う、独特な試験です。
この記事を読んで、どんな試験なのか、どう練習をすれば良いのかを知り、高得点を目指しましょう。
- 細胞像がどんな試験か
- 対策に使える参考書
- 得点を取るための勉強法
一次試験は細胞像の他に筆記試験があり、過去問対策が重要です。
筆記対策には5年分の過去問解説集が最も有効です。
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細胞検査士試験の「細胞像」は画像問題のこと

細胞像試験とは画像問題の試験のことです。
多くの問題は1問につき弱拡大(対物10倍程)と強拡大(対物40倍程)の写真が1枚ずつ、計2枚提示されます(上画像参照)。
例年5択の選択肢があり、1つを選ぶ。
細胞像試験で出題された領域一覧
過去に出題された領域(48回〜58回)は以下の通りです。
- 婦人科(子宮頸部・体部・卵巣・外陰)
- 呼吸器
- 膵臓
- 胆嚢
- 肝臓
- 口腔
- 唾液腺
- 食道
- 胃
- 大腸
- 乳腺
- 体腔液
- 泌尿器
- 甲状腺
- 精巣
- リンパ節
- 脳
- 大腿部
- 骨
- 皮膚
- 脊髄
このようにかなり広い範囲が対象で、全身のどの組織が出題されてもおかしくありません。
試験で出題された疾患名のまとめ表はこちら⬇︎

上リンクのまとめ表を見てもらうと分かりますが、過去には
「そんなの聞いたことねえよ・・・」
と思う問題も多くあります。
ここからは、そのような問題も含めてどう対処していくか、一緒に見ていきましょう。
細胞像対策ではこの3つの教材を使おう

1位:【細胞像】練習問題&解説

掲載問題数は少なめですが、過去問を解析し、厳選して作られています。
また、180問すべてを動画で解説している唯一の教材であるため、初学者が迷わず理解できます。
画像を文字だけの解説で理解するのはかなり難易度高いです。
特に初学者はどの部分を指した解説か理解できないことも多いですが、この教材ではそれらの不安が全問題で解消されています。
また、金額が他の教材よりも圧倒的に安いため、最初に買う教材として最適です。
1問あたりの価格も2番目に安いです。
一番安い教材3には動画はついてきません。
まずはこの教材の動画解説を使って理解を深めてから、他の教材でさらに多くの問題に触れるのがおすすめです。
2位:細胞像試験問題集 第2版

過去問が掲載された唯一の問題集です。
しかし、最近の問題は掲載されていません。
1969年から2013年(または2014年)程度までの問題の一部のみが載っています。
もし、1969年から毎年60問出されていた場合、過去10%分程度の問題しか含まれていません。
しかも最新の問題で2014年なのでかなり古いです。
とはいえ、これしか過去問がないため、必須購入書籍といえます。
3位:細胞診セルフアセスメント 第2版
3位:細胞診セルフアセスメント 第2版

安価な教材の1つです。
ただ、多くの利用者から問題が難しいという声を聞きます。
実際私も勉強中に前版を使っていましたが、難しいと感じていました。
そのため、最初につかうものではなく、のちに知識を強化する教材として最適です。
細胞像で点取る3つの勉強方法

取るべき問題と取れなくてもいい問題を知る
上で紹介した問題集などを解いていると、全部解けなければ不安になる人がいます。
それは間違いです。
細胞像試験は確実に取りたい問題と取れなくてもしょうがない問題があります。
全てが取れなくても大丈夫です。
では取るべき問題、取れなくてもいい問題とは一体何なのでしょうか。
- 【取るべき問題】
➡︎出題数が多いもの - 【取れなくてもいい問題】
➡︎出題回数が少ない、かつ 細胞診でレアな症例
重要なのは【取れなくてもいい問題】は出題回数が少ないだけでなく、細胞診でレアな症例でもある点です。
ここでいう”レア”とは症例数が少ないということもありますが、細胞診でわからない、細胞診の症例としてレア(診断が困難)というものです。
一方、「レアであっても細胞診で特徴的な細胞が出現するため診断が可能」というものがあります。
例えば肝芽腫などです。
このような特徴的な像を示すものは、レアな症例ですが確実に取りに行くべき問題になります。
過去は婦人科と呼吸器が圧倒的に多い


取るべき、取らなくてもいい問題を知るために過去の出題を見ておく必要があります。
上に以前まとめた2017〜2021年の細胞像症例の表まとめがあります。
各分野を出題数順に並べています。
まとめると出題数に偏りがあることが分かります。
分野としては婦人科と呼吸器が多く、各分野の中でも出題数に偏りがあります。
例えば婦人科では扁平上皮癌、呼吸器・体腔液・胆嚢などでは腺癌が圧倒的に多いです。
このような出題数が多いものはどんな感じで出題されても絶対取れるようになる必要があります。
逆に出題数が少ないものや過去に出てないものは最悪取れなくてもいいということになります。
ただし、出題が少なくても細胞所見が分かりやすいもの(例えば授乳性腺腫や甲状腺髄様癌など)は取りに行きたいです。
ただ要注意なのが、少なくても覚えておいた方が良いものがあります。
例えば甲状腺髄様癌は1回しか出ていないけど、メジャーな腫瘍なので覚えた方がいいです。
これが過去問から得られる情報です。
この傾向も最大限活用して対策していきましょう。
細胞所見を教科書で覚えよう
傾向だけわかっても細胞像は解けません。
重要なのは「重要な細胞所見を覚えているかどうか」です。
この所見に関しては一般的な教科書と呼ばれるものを使いましょう。
例えば 細胞診を学ぶ人のために 第7版 などです。

2026年8月現在では細胞診を学ぶ人のために 第7版が最新の教科書にあたるため、最もおすすめです!
一次試験の筆記試験にも所見が出題されるため、その勉強をしていれば必然的に覚えていると思います。
しかし所見が多く、初学者の方は重要な部分がわからないと思います。
過去に出た所見の重要な部分を教えてほしい。
あと出題回数少ないけど覚えるべきメジャーな腫瘍が知りたい。
このような意見も頂いたので、PDFにまとめてPDFでダウンロードできるようにました。
117の症例をピックアップして、まず覚えたい重要所見を3つずつ程度記載しています。
➡︎ PDFはこちら

何から覚えればいいか分からないという方はぜひ使ってください٩( ᐛ )و
所見は優先順位の高い所見から覚えよう
所見を覚えるときは特に重要かつ優先順位の高いものから覚えましょう。
例えば扁平上皮癌と腺癌の鑑別で、
扁平上皮癌は流れがある
といわれることが多いですが、腺癌も流れて見えることがよくあります。
それよりも腺癌の所見(腺腔、粘液、柵状配列など)の方が決定的な所見として使えます。
【流れる配列】よりも、【腺腔構造】などを優先的に採用した方が良いということです。
このように所見には優先順位があります。
優先順位の高いものから覚えると鑑別しやすくなります。
まずは優先度の高い所見を2~3ずつ程度覚えるのが良いと思います。
上で紹介したまとめPDFは優先順位の高い所見を書いています。
➡︎ PDFはこちら
この所見に優先度をつけると二次試験でも良いことがあります。
二次試験の同定試験は1枚90秒しかみることができません。
解答時間を考えると実質使える時間は60秒程度です。
その時必要なのは所見をいかに早く当てはめられるか。
当てはめるときに持っている所見が多すぎると短時間で判断ができなくなります。
つまり特に重要な所見を2〜3つのみで勝負する必要があるということです。
先ほどのPDFにまとめた所見を習得して、細胞像だけでなく、二次試験にも使ってください。
本番試験での細胞像の解き方
細胞像はたった2枚の画像だけしか判断材料がない独特な試験です。
そのため、細胞像用の解き方を意識しながら解きましょう。
所見を考えすぎない
細胞像試験では考えすぎずにストレートに考えるのがおススメです。
本番では選択肢5つが惑わしてきて、
見れば見るほど稀な症例がそうっぽく見えてきます。
考えれば考えるほど分からなくなってきます。
本番は確実にこれが生じます。
試験前からそれを理解しておくのが重要で、試験当日は素直な分かりやすい所見をとりにいってください。
そのために「優先度の高い所見まとめ」を覚えてきました。
それを思い出してください。
迷ったら頻度が高いものを選ぶ

通常の腺癌と胎児型腺癌で迷って、分からなくて胎児型にした。
よくこのような人がいます。
本番では細胞像だけ判断できなこともよくあります。
画像が本当に分からず、判断つかない場合は極力有名な頻度の高いものを選びましょう。
その理由は出題頻度の高いものを理解しているあなたは既に理解していると思います。
稀な疾患を選ぶときは以下の時だけ。
- 他の選択肢が明らかに全て違う
- 稀な症例の所見を覚えていて、めっちゃ自信がある
これ以外で迷った場合、有名な疾患を選びましょう。
もちろん稀な疾患が正解の場合もありますが、可能性は低いのはまとめPDFで確認済みです。
同じ疾患がたくさん出ても気にしない
過去問の出題頻度が高いものを見ても分かるように同じ疾患がたくさん出ます。
例えば腺癌などその組織で発生頻度が高い腫瘍などは試験でも多く出る傾向があります。
例えば卵巣の細胞像で液性癌を4回選んだとします。
漿液性癌が4回出ることは無いと思いますが、漿液性癌だと思ったのであれば変更しない方が無難です。
迷ったもの全てが漿液性癌以外の主要である可能性も低いです。
そう考えた時に、
- 漿液性癌からすべて変更しない場合
- もし2つが漿液性癌の場合2点もらえる
- 1つの場合でも1点はもらえる
- 漿液性癌から変更した場合
- 1つの正解を変更する可能性があり、0点になる可能性が有る
このように理由のない変更はリスクがあることを理解しておくのが大事です。
もちろん変更して当たる可能性もあります。
ただリスクが高いということは理解しておきましょう。
ちなみに例で出した、本番で漿液性癌を4つ選んだのは、私です。
第一印象が大体当たっている
みんな試験までたくさん勉強してきました。
自分が思ってるよりも ”感覚” が養われているはずです。
なのでパっと見の印象を大事にしてください。
自分の努力を信じてください。
これは非論理的で申し訳ないですが、とにかく第一印象を重要視してほしいです。
僕が知っている過去の受験者100名近くは、変更して間違えたと言っている方が多いです。
ただ、確実に変更できる所見が見つかった場合は別です。
類内膜癌にしたけど見直したら石灰化小体が見つかった。
このような場合は変更してもいいかもしれません。
もちろん他の所見も再確認してください。
これくらい圧倒的理由があれば変更してOKです。
まとめ
細胞像試験は独特な試験です。
まずは優先度の高い所見を覚えていきましょう。
とにかく所見を覚えていなければ話になりません。
教科書などを使って所見覚えて、練習問題を使って確実に取れるように練習してください。
やればやるほど取れるようになります。

毎日大変だけど試験まで一緒に頑張ろう!



