今回は免染の陽性部位について。
高頻度に出題されるからここで覚えて1点Getしよう!
- 国家試験に合格したい
- 国試の点数をあげたい
- 免染の局在問題が解けない
- 免染の局在を全て覚えようとしている
問題とポイント
まずどんな問題が出るか確認してみましょう。
くっ!分からねえ・・・
よく見る問題なのに・・・
ポイントをおさえれば簡単!
ポイントを見ていこう!
- 局在は細胞膜、細胞質、核の3か所
- 細胞質陽性のものが多いから覚えない
- 細胞膜と核に染まる頻出問題を覚える
- 細胞膜は①CD~②HER2③EGFR
- 核は①Ki-67②p~③性ホルモン系
そもそも免染の局在とは
局在とは タンパクが存在する場所 のことを指しています。
免染は蛋白を染めるので要は染まる場所のことです。
局在の問題に対応するためにはこの染まる場所を把握しましょう。
染まる場所は主に3か所だよ!
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免疫染色で染まるのは下の3か所です。
- 細胞膜
- 細胞質
- 核
実際の陽性像
免染の陽性像を画像問題として出してくることもあります。
なのでどのような画像がどこに染まっているかも理解する必要があります。
これを理解するために実際の染色像を見てみましょう。
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局在部位①細胞膜
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細胞膜が陽性の場合は網目状の陽性像がみられます。
細胞の境界が染まってるってことだな。
網目状の陽性像がみられた時は細胞膜が染まっていると考えてください
細胞膜が染まる染色は次の通り
- CD3
- CD20
- CD45
- HER2
- EGFR
つまりは①CD~②HER2③EGFRの3つだね
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網目状に染まる画像が出たらこの3つを考えよう!
局在部位②細胞質
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細胞質が陽性の場合は細胞全体が均一に染まります。
そしてこの細胞質に染まるものが多い
- CEA
- AFP
- CA125
- hCG
- サイトケラチン
- ビメンチン
- デスミン
- GFAP
- ニューロフィラメント
- α-SMA
- NSE
- クロモグラニンA など
多すぎる。
諦めるしかないな。
諦めてOK!
細胞膜と核だけ覚えてそれ以外が細胞質と覚えよう!
時には諦めが肝心。
ここは潔く諦めて点を狙いに行きましょう。
局在部位③核
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核が陽性の場合は小さな丸が染まります。
核に染まるものは少ないので覚えていきましょう。
- Ki-67
- p53
- エストロゲン受容体(ER)
- プロゲステロン受容体(pgR)
つまり核に染まるのは
①Ki-67
②p53
③性ホルモン受容体
エストロゲンやプロゲステロンは性ホルモンでまとめます。
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Ki-67とかp53とかそもそも意味が分からない
それぞれが何をしているか分かると覚えやすいです。
Ki67は細胞周期を回すために必要なタンパク。
つまり核分裂に必要だから核が染まる。
p53は転写因子として働く。
転写は核内で起こるから核が染まる。
エストロゲン受容体やプロゲステロン受容体はエストロゲンやプロゲステロンをキャッチする皿のことです。
身体にある多くの物質は水溶性で脂質二重層の細胞膜に弾かれます。
弾かれる物質の受容体は細胞膜にあります。
しかし、エストロゲンなどは脂質でできてるので通過できます。
なので核内で受容体をくっ付けます。
問題の答えとまとめ
もう一度問題を見てみよう!
最初より解きやすくなったでしょうか。
覚えるものが多いものは覚えなくていいものを覚えないのが大事です。
下のポイントだけおさえて効率化していきましょう。
- 局在は細胞膜、細胞質、核の3か所
- 細胞質陽性のものが多いから覚えない
- 細胞膜と核に染まる頻出問題を覚える
- 細胞膜は①CD~②HER2③EGFR
- 核は①Ki-67②p~③性ホルモン系
あなたの点数が1点でも上がると嬉しいです!
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