病理は国試で2番目に出題数が多い科目です。
しかも出題ジャンルに偏りがあり、 ❶染色❷細胞診❸正常組織だけで病理全体の41%を占めます。
つまり「どこが出るか」を知って集中すれば、 効率よく点数を稼げる科目です。
このページでは20年分(第52回〜第71回)の出題データに基づいて、病理で効率よく点を取る方法を6つのSTEPで整理しました。
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STEP1
病理の出題傾向を知る
病理は毎年28問出題されます。
20年分・560問を分析した結果が以下の表です。
まずはどこが出るかを把握してから勉強を始めましょう。
| ジャンル | 20年計 | 年平均 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 染色 | 111 | 5.5 | →横ばい |
| 細胞診 | 65 | 3.2 | ↑増加 |
| 正常組織 | 54 | 2.7 | ↓減少 |
| 腫瘍 | 39 | 1.9 | →横ばい |
| 標本作製 | 34 | 1.7 | ↑増加 |
| 基礎知識 | 29 | 1.4 | →横ばい |
| 病理解剖 | 29 | 1.4 | ↑増加 |
| 免疫染色 | 28 | 1.4 | →横ばい |
| 炎症 | 25 | 1.2 | ↑増加 |
| 電子顕微鏡 | 22 | 1.1 | ↑増加 |
| 固定 | 22 | 1.1 | ↓減少 |
| 脱灰 | 20 | 1.0 | ↓減少 |
| 解剖 | 20 | 1.0 | →横ばい |
| 循環障害 | 19 | 0.9 | ↑増加 |
| 細胞の変化 | 17 | 0.8 | ↑増加 |
| 遺伝子 | 11 | 0.6 | →横ばい |
| 化学物質 | 9 | 0.5 | ↑増加 |
| その他 | 6 | 0.3 | − |
染色・細胞診・正常組織の上位3つだけで230問(41%)を占めています。
つまりここを最優先で攻略するのが最も効率的です。
国試全体の勉強法や他科目の情報はこちら

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2
STEP2
染色を制覇する(年平均5.5問)
病理で最も出題が多いのが染色です。
20年間で111問、毎年5〜6問は確実に出ます。
ここを最優先で攻略しましょう。
よく出るパターン
- 「〇〇を染める染色法はどれか」
- 「臓器の特殊染色標本を示す。染色法はどれか」
- 「銀液を使用する染色はどれか」
- 「腎臓の糸球体基底膜を観察するための染色は」
- 「ヘマトキシリン液の組成に含まれないのはどれか」
➡︎ 染色の解説はこちら
3
STEP3
細胞診を攻略する(年平均3.2問・増加傾向)
細胞診は毎年3〜5問出ます。
画像問題のパターンが決まっているので、覚えれば確実に得点できます。
よく出るパターン
- 「子宮頸部のPap染色標本を示す。関係する微生物は」
- 「喀痰のPap染色標本を示す。組織型はどれか」
- オレンジの細胞が見えたら扁平上皮癌
- 細胞質がほぼない細胞が並んでいたら小細胞癌
- 「Papanicolaou染色とGiemsa染色の比較で正しいのは」
- 「ベセスダシステムの判定で陰性はどれか」
- 「集細胞法でないのはどれか」
細胞診の基礎はこの1記事でOK!

国試のための 細胞診 知識を全てまとめました
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STEP4
標本作製法を固める(年平均2.8問・増加傾向)
固定→脱灰→包埋→薄切の流れは毎年出ます。
手順通りに覚えれば確実に取れる分野です。
最近は凍結標本と電子顕微鏡の出題が増えています。
出題範囲
- 固定液の組成と特徴(ブアン液、カルノア液など)
- ホルマリンの性質(酸化でギ酸、pH、発がん性)
- 脱灰法の種類と中和操作
- パラフィン包埋の手順(脱水→脱アルコール→浸透)
- 薄切の不良原因(チャターなど)
- 凍結切片(クリオスタット、-20℃、OCTコンパウンド)
- 電子顕微鏡(前固定グルタルアルデヒド、後固定オスミウム酸)
固定はこれ1記事に集約!

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【包埋】手順・方法・試薬のポイントをイラスト解説!パラフィン包埋を中心に
薄切の全てを記載!

【薄切】目的からミクロトームの種類・不良切片の原因まで薄切に関する全てをイラスト解説
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STEP5
病理の基礎知識を広げる
上皮組織、炎症、腫瘍、循環障害など幅広い知識が問われます。
過去問を解きながら足りない部分を補強していきましょう。
主な出題ジャンル
- 上皮組織の種類と臓器の組み合わせ
- 炎症の五徴候、肉芽腫性炎の種類
- 腫瘍の良悪性判定(〜腫は良性、〜芽腫は悪性)
- 免疫染色マーカーと腫瘍の組み合わせ(c-kit=GIST等)
- 循環障害(充血・うっ血・梗塞、胎児循環)
- 病理解剖で検査技師ができる業務
- 化学物質の分類(劇物かどうか)
上皮の全てをここにまとめました!

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STEP6
ゴロで暗記を効率化
病理は覚える量が多い科目です。
固定液の組成、染色の対象物質、化学物質の分類など、暗記が必要なものはゴロを活用しましょう。
\知識のまとめ資料としても使える!/
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