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2019年度52回 細胞検査士過去問 の解答と解説動画

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細胞検査士過去問 の解答と解説動画を出していくよ!
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\過去問解説集も出ました!/

2019年度52回 細胞検査士過去問 解答と解説動画

総論

1.4(CD)
中・高年に好発する腫瘍はどれですか
A.骨肉腫
B.軟骨芽細胞腫
C.軟骨肉腫
D.膠芽腫
E.上衣腫

2.1(AB)
退行性病変はどれですか
A.壊死
B.アポトーシス
C.再生
D.過形成
E.化生

3.5(DE)
後腹膜臓器はどれですか
A.卵巣
B.精巣
C.横行結腸
D.十二指腸
E.膵臓

4.1(AB)
肉芽腫性炎を示す疾患はどれですか
A.癩(ハンセン病)
B.梅毒
C.慢性ウイルス性肝炎
D.潰瘍性大腸炎
E.急性膵炎

5.2(AE)
免疫組織化学で核に陽性所見を示すものはどれですか
A.TTF-1
B.DOG1
C.CD20
D.E-cadherin
E.MyoD1

6.2(AE)
間質性粘液を有するものはどれですか
A.多形腺腫
B.濾胞腺腫
C.粘表皮癌
D.印環細胞癌
E.腺様嚢胞癌

7.2(AE)
リンパ球浸潤を伴う腫瘍はどれですか
A.ワルチン腫瘍
B.多形腺腫
C.甲状腺髄様癌
D.卵巣漿液性癌
E.セミノーマ(精上皮腫)

8.2(AE)
導管を有する臓器・器官はどれですか
A.膵臓
B.卵巣
C.下垂体
D.甲状腺
E.唾液腺

9.1(AB)
内胚葉由来の組織はどれですか
A.肝臓
B.膵臓
C.耳下腺
D.肛門
E.卵巣

10.2(AE)
癌抑制遺伝子と関連疾患で誤っている組み合わせはどれですか
A.網膜芽腫 ― WT1
B.悪性黒色腫 ― p16
C.リンチ症候群 ― APC
D.大腸癌 ― p53
E.ウイルムス腫瘍 ― BRCA1

11.1(AB)
誤っている組み合わせはどれですか
A.Negri 小体 ― 日本脳炎
B.Lewy 小体 ― アルツハイマー型認知症
C.Russel 小体 ― 形質細胞腫
D.Schaumann 小体 ― サルコイドーシス
E.Mallory 小体 ― アルコール性肝炎

12.2(AE)
細胞周期で誤っているものはどれですか
A.G1 期とは分裂の準備期である
B.S 期は DNA 複製が行われる
C.M 期は p53 によって抑制される
D.G2 期は分裂の準備期である
E.M 期は分裂間期である

13.5(DE)
誤っているものはどれですか
A.核DNAは遺伝情報のゲノムを構成する
B.核小体はリボゾームの前駆物質であるRNAを合成する
C.ミトコンドリアはエネルギー産生の中心である
D.蛋白合成の顕著な細胞に滑面小胞体が発達している
E.細胞膜は脂質二重構造をとる

14.3
神経内分泌顆粒を含むものはどれですか
1.淡明細胞型腎細胞癌
2.肝細胞癌
3.膀胱小細胞癌
4.胃印環細胞癌
5.食道扁平上皮癌

15.3
抗体と陽性細胞の組み合わせで誤っているものはどれですか
1.Podoplanin(D2-40) ― リンパ管内皮細胞
2.Insulin ― 膵島B細胞
3.Calretinin ― 甲状腺C 細胞
4.CK5/6 ― 尿路上皮細胞
5.TTF1 ― 肺胞上皮細胞

16.3
誤っているものはどれですか
1.日本人の大腸癌罹患率は増加している
2.日本人の乳癌罹患率は増加している
3.肝細胞癌は欧米人に多い
4.胃癌は欧米人に比して日本人に多い
5.食道癌の罹患率は男性に多い

17.1
誤っている組み合わせはどれですか
1.HHV8 ― ホジキンリンパ腫
2.HIV ― カポジ肉腫
3.HPV ― 中咽頭がん
4.HTLV1 ― 成人T 細胞白血病/リンパ腫
5.EBV ― 上咽頭がん

18.3
梗塞について誤っているものはどれですか
1.貧血性梗塞は,単一動脈性の閉塞が起きた時に出現する
2.血管の二重支配を受けている臓器では出血性梗塞が生じる
3.腎臓は出血性梗塞を起こしやすい
4.小腸や大腸は出血性梗塞を起こしやすい
5.深部静脈血栓症は肺梗塞の原因となる

19.2
誤っている組み合わせはどれですか
1.凝固壊死 ― 心筋梗塞
2.乾酪壊死 ― サルコイドーシス
3.融解壊死 ― 脳梗塞
4.脂肪壊死 ― 急性膵炎
5.出血性壊死 ― 肺梗塞

20.5
中間径フィラメントに分類されないものはどれですか
1.ニューロフィラメント
2.ネスチン
3.デスミン
4.ビメンチン
5.アクチン

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技術

1.5(DE)
次のうち正しいものはどれですか
A.光学顕微鏡ではウイルスの観察が可能である
B.電子顕微鏡の拡大限度は 1000 倍程度である
C.蛍光顕微鏡は複屈折性のある物質を観察するのに適している
D.蛍光顕微鏡は FISH の判定に用いられる
E.位相差顕微鏡は培養細胞を無染色状態で観察できる

2.5(DE)
対物レンズについて正しいものはどれですか
A.接眼レンズ取付け面から結像レンズまでの距離を機械的鏡筒長という
B.10 倍の対物レンズのカラーコードは JIS 規格にて緑色と規定されている
C.対物レンズの倍率が高いほど同焦点距離は長くなる
D.対物レンズの倍率が高いほど開口数は大きい
E.開口数の大きい対物レンズほど作動距離は短くなる

3.1(AB)
液状化検体細胞診(LBC)について正しいものはどれですか
A.細胞回収率が高い
B.均一な厚さの標本を作製することができる
C.尿および体腔液への応用は難しい
D.背景所見の観察に優れている
E.保存液中の細胞は遺伝子検査に応用できない

4.4(CD)
検体処理について誤っているものはどれですか
A.喀痰は血痰部を優先して作製する
B.乳腺穿刺吸引細胞診は腫瘤辺縁を穿刺した方がよい
C.体腔液で粘稠性が高い検体は引きガラスを早く引く
D.体腔液で粘調性が低い検体は引きガラスの角度を低くする
E.穿刺吸引後は注射筒から針を外して空気を入れ,スライドガラスに吹き付ける

5.2(AE)
超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引細胞診(EUS-FNAC)について誤っているものはどれですか
A.下部消化管の病変には行われない
B.病変内で穿刺針を上下に動かし細胞を採取する
C.呼吸器および消化器病変ともに感染対策が必須である
D.内視鏡先端にはコンベックス型プローブが使用されている
E.嚢胞部と充実部がある場合は,嚢胞部を優先して穿刺吸引する

6.4(CD)
Papanicolaou 染色について誤っているものはどれですか
A.染色液色素の分子量の差と細胞質の分子構造の違いを利用した染色法である
B.分子量の大きな色素は小さいものと比較して拡散速度が遅い
C.ギルのヘマトキシリン後の分別は 10%塩酸 70%アルコールで行う
D.オレンジ G の調整には無水エタノールを用いる
E.染色性は温度,湿度,水の pH 等の様々な要因に影響を受ける

7.2(AE)
ゲノム診療におけるホルマリン固定パラフィン包埋組織検体の取り扱いについて誤っているものはどれですか
A.手術により切除された組織は,遅くとも 5 時間以内に固定する
B.生検検体の固定時間は 6~48 時間が望ましい
C.硬組織を含む場合は EDTA による脱灰が推奨される
D.複数の検体を薄切する際は,検体ごとにミクロトーム刃を交換する
E.ブロックは 4℃で保管しなければならない

8.2
Papanicolaou 染色について正しいものはどれですか
1.固定時間が1週間を超えても染色性に変化はない
2.ギルのヘマトキシリンは核の他に粘液が染色される
3.オレンジ G,エオジン Y,ライトグリーンはいずれも塩基性色素である
4.染色中は細胞剥離を防ぐために,スライドガラスを上下に動かしてはいけない
5.ヘマトキシリン(アルミニウムラック)は負荷電で,正荷電の核酸と結合する

9.5
Papanicolaou 染色について正しいものはどれですか
1.湿固定が短時間の標本では,核が濃染する
2.湿固定が長時間の標本では,細胞質が青紫色に染まる
3.塩酸アルコール分別が不十分の標本では,核小体が緑色に染まる
4.水分の混入したアルコールで脱水した標本は,エオシンの染色性が増強する
5.再水和法は,乾燥から再水和処理までの時間が短いほど染色性が良好である

10.1
次のうち正しいものはどれですか
1.キシレンやメタノールは第 2 種有機溶剤に該当する
2.血液の付着した注射針は赤色のバイオハザード容器に廃棄する
3.感染症の記載がなければ標準予防策はとらない
4.インシデントに対して対策を講じる必要はない
5.スクリーニング判定陰性症例の 1%をダブルチェックすることが推奨されている

11.5
ホルムアルデヒドについて正しいものはどれですか
1.腎機能に対する障害はない
2.管理濃度は 0.01ppm である
3.発がん性は指摘されていない
4.1 年に 1 回の作業環境測定を行う義務がある
5.化学物質過敏症の原因の一つとされている

12.4
顕微鏡について誤っているものはどれですか
1.ND フィルターは光量のみを少なくする
2.光軸調整は,「開口絞り」,「視野絞り」,「コンデンサー」の調整が必要である
3.開口絞りの設定は,対物レンズの開口数の 70-80%程度にする
4.分解能とは試料にピントを合わせたとき,同時にはっきり見える上下の距離である
5.コントラストは開口絞りによって変化する

13.3
Giemsa 染色について誤っているものはどれですか
1.塗抹後は急速に乾燥する
2.ギムザ原液にはエオジンが入っている
3.ギムザ原液の希釈液には酢酸緩衝液を用いる
4.ギムザ液の希釈は染色の直前に行う
5.ロマノフスキー効果により多種の色調が得られる

14.5
染色法で誤っている組み合わせはどれですか
1.PAS 反応 ― 赤痢アメーバ
2.Mucicarmine 染色 ― Cryptococcus
3.Alcian blue 染色 ― 酸性ムコ多糖類
4.SudanⅢ染色 ― 中性脂肪
5.Nile Blue 染色 ― Helicobacter pylori

15.5
真菌の染色法として誤っているものはどれですか
1.Grocott 染色
2.PAS 反応
3.Lactophenol cotton blue 染色
4.Best の carmine 染色
5.Gimenez 染色

16.4
免疫細胞化学の手技と対処法で誤っている組み合わせはどれですか
1.内因性ペルオキシダーゼ活性の除去 ― 過酸化水素水
2.非特異反応の防止 ― 正常動物血清
3.内因性ビオチン活性の除去 ― アビジン水溶液
4.抗原の賦活化 ― アジ化ナトリウム
5.内因性アルカリホスファターゼ活性の除去 ― レバミゾール

17.3
細胞診検体について誤っているものはどれですか
1.胆汁は採取後速やかに冷却する
2.早朝起床後に採取した喀痰を用いる
3.早朝起床後に採取した自然尿を用いる
4.髄液はウシ血清アルブミンを添加する
5.サコマノ液は検体の長期保存に有用である

18.3
セルブロック法について誤っているものはどれですか
1.細胞集塊を組織像として観察可能である
2.パラフィンブロックとして半永久的に保存が可能である
3.肺癌を疑う胸水はすべて診療保険点数が算定される
4.FISH への応用が可能である
5.原発巣の推定に用いられる

19.3
セルブロック法について誤っているものはどれですか
1.ホルマリンで固定する
2.複数枚標本が作製できる
3.コロジオンバッグ法は細胞回収率が低い
4.コンパニオン診断に利用できる
5.遺伝子解析が可能である

20.3
細胞転写法について誤っているものはどれですか
1.カバーガラスの除去にはキシレンを加温すると良い
2.封入剤の硬化は 37~50℃で一晩おくと良い
3.封入剤の軟化は 100℃のお湯が良い
4.剥離防止スライドガラスでも細胞転写が可能である
5.免疫細胞化学などの再染色が可能である

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体腔液・尿・その他

1.4(CD)
反応性尿細管上皮細胞について正しいものはどれですか
A.細胞集塊は柵状配列を示す
B.ビメンチン陰性である
C.背景に顆粒状物質を認める.
D.細胞質はしばしば空胞化する
E.核はすりガラス状クロマチンパターンを示す

2.2(AE)
甲状腺病変について正しいものはどれですか
A.甲状腺舌管嚢胞の内腔は重層扁平上皮で被覆される
B.慢性甲状腺炎ではコロイドを多く認める
C.慢性甲状腺炎は乳頭癌の前癌病変である
D.亜急性甲状腺炎では背景にリンパ球が目立つ
E.腺腫様甲状腺腫は多彩な細胞像を示す

3.2(AE)
造血器系疾患について正しいものはどれですか
A.急性リンパ性白血病の一部にフィラデルフィア染色体を認める
B.多発性骨髄腫ではファゴット細胞を認める
C.慢性骨髄性白血病は汎血球減少をきたす
D.急性前骨髄球性白血病ではグレープ細胞を認める
E.成人 T 細胞白血病/リンパ腫では末梢血液中に花弁様細胞が出現する

4.3(BC)
乳腺について正しいものはどれですか
A.乳管内乳頭腫では孤立散在性細胞を多数認める
B.筋上皮細胞の同定には p63 が有用である
C.双極裸核は筋上皮細胞または間質細胞由来である
D.乳腺症では血性乳頭異常分泌を認めることが多い
E.乳管内乳頭腫内に非浸潤癌は合併しない

5.3(BC)
自然尿の細胞診について誤っているものはどれですか
A.尿路上皮内癌では腫瘍細胞が多数出現する
B.低異型度非浸潤性乳頭状尿路上皮癌では大型細胞の集塊を高頻度に認める
C.扁平上皮癌細胞の多くは非角化型細胞である
D.腺癌細胞は膀胱以外の臓器に由来することが多い
E.高異型度非浸潤性乳頭状尿路上皮癌細胞は核偏在傾向を示す

6.2(AE)
体腔液細胞診について誤っているものはどれですか
A.背景に粘液を認めた場合は腺癌と確定できる
B.腹膜偽粘液腫の体腔液は粘稠性を示す
C.反応性中皮細胞は平面的な集塊で出現する
D.反応性中皮細胞は,PAS 反応で細胞質内が顆粒状に染色される
E.Giemsa 染色で角化型扁平上皮癌細胞の細胞質はエオジン好性である

7.4(CD)
乳腺穿刺吸引細胞診について誤っているものはどれですか
A.浸潤性乳管癌(充実型)では細胞採取量が多い
B.乳管腺腫では異型アポクリン化生細胞がみられる
C.浸潤性乳管癌(硬性型)と浸潤性小葉癌の鑑別は容易である
D.分泌癌では壊死物質を多数認める
E.浸潤性小葉癌では ICL を認めることが多い

8.2(AE)
下垂体腫瘍について誤っているものはどれですか
A.核は柵状配列を示す
B.捺印細胞診で単調な細胞像を示す
C.多くは良性腫瘍である
D.髄液中に出現することは極めてまれである
E.核分裂像を多数認める

9.2(AE)
腎腫瘍について誤っているものはどれですか
A.神経芽細胞腫は副腎皮質に由来する
B.神経芽細胞腫は悪性腫瘍である
C.褐色細胞腫はカテコールアミンを産生する
D.褐色細胞腫細胞の核ではごま塩状のクロマチンパターンを認める
E.小児固形腫瘍の中で神経芽細胞腫は最も高頻度である

10.2
体腔液細胞診における陽性マーカーとして正しい組み合わせはどれですか
1.肺扁平上皮癌 ― Napsin A
2.反応性中皮細胞 ― Desmin
3.膵癌 ― ER
4.中皮腫 ― Claudin 4
5.卵巣癌 ― TTF-1

11.1
泌尿器病変について正しいものはどれですか
1.尿膜管癌は遺残尿膜管から発生する
2.尿膜管癌の最も多い組織型は尿路上皮癌である
3.前立腺肥大症は前立腺腺癌の前癌病変である
4.前立腺癌の早期発見には尿細胞診が有用である
5.精巣卵黄嚢腫瘍では砂粒体を認める

12.4
腹腔洗浄細胞診について正しいものはどれですか
1.貯留腹水よりも細胞採取量は少ない
2.がんの早期発見に有用である
3.胃癌の予後決定因子には関与しない
4.まれに子宮内膜腺細胞を認める
5.卵巣癌手術進行期分類の決定に関与しない

13.4
骨軟部腫瘍の細胞所見について正しいものはどれですか
1.胞巣状軟部肉腫の背景に軟骨様基質を認める
2.滑膜肉腫は紡錘形細胞を主体として出現する
3.脊索腫は背景に壊死物質を伴う
4.ユーイング肉腫は小型類円形細胞を主体として出現する
5.骨肉腫は多核巨細胞を主体として出現する

14.5
乳腺非浸潤癌について正しいものはどれですか
1.穿刺吸引細胞診での確定診断は容易である
2.転移の可能性が高い
3.診断にリンパ節転移の有無は問わない
4.通常の治療はまず化学療法と放射線療法を行う
5.地域がん登録全国推計値によると 10 年前より約 3 倍増加している

15.4
ホジキンリンパ腫について正しいものはどれですか
1.古典的ホジキンリンパ腫のホジキン細胞は CD20 陽性である
2.結節性リンパ球優位型は全ホジキンリンパ腫の 95%を占める
3.我が国の全悪性リンパ腫の 50%を占める
4.結節硬化型では背景にしばしば好酸球が認められる
5.リンパ球減少型は一般的に予後良好である

16.3
尿細胞診について誤っているものはどれですか
1.カテーテル操作後に大型の細胞集塊が出現する
2.デコイ細胞は尿路上皮癌細胞との鑑別を要する
3.血管結合織を伴う尿路上皮癌の集塊は自然尿中に出現しやすい
4.膀胱内注入療法による治療効果判定に尿細胞診が行われる
5.核形不整を示す反応性尿細管上皮細胞は腎疾患で認められる

17.1
中皮腫について誤っているものはどれですか
1.肉腫型では体腔液中に腫瘍細胞が多数出現する
2.人口動態統計において死亡数の年次推移は年々増加している
3.臓側胸膜から発生する中皮腫はまれである
4.オレンジ G 好性細胞の出現は中皮腫の診断に有用である
5.石綿による健康被害の救済対象となる指定疾患である

18.5
甲状腺について誤っているものはどれですか
1.乳頭癌の一部は嚢胞形成を伴う
2.豊富なコロイドの認められる標本は適性標本である
3.甲状腺原発悪性リンパ腫は B 細胞マーカー陽性である
4.硝子化索状腫瘍はサイトケラチン 19 陰性である
5.濾胞性腫瘍の背景には壊死を認めることが多い

19.1
ランゲルハンス細胞組織球症について誤っているものはどれですか
1.リンパ節病変として発症することが最も多い
2.小児に好発する
3.電子顕微鏡でバーベック顆粒を認める
4.免疫組織化学的染色で CD1a 陽性である
5.合併症として尿崩症がある

20.5
誤っているものはどれですか
1.壊死性リンパ節炎では三日月状核を有する多数の貪食組織球が出現する
2.サルコイドーシスは両側肺門部リンパ節腫大で発見されることが多い
3.菌状息肉症は T 細胞リンパ腫に分類される
4.濾胞性リンパ腫は低悪性度リンパ腫に分類される
5.結核性リンパ節炎は鼠径リンパ節に多い

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呼吸器

1.1(AB)
胸腺腫瘍について正しいものはどれですか
A.胸腺癌の組織型では扁平上皮癌の頻度が高い
B.胸腺カルチノイドでは非定型的(異型)カルチノイドが多い
C.B1 型胸腺腫に出現するリンパ球は成熟 T リンパ球の形質を示す
D.B1 型胸腺腫でみられる上皮細胞の核小体は大型で目立つ
E.A 型胸腺腫では随伴リンパ球が目立つ

2.1(AB)
アスベスト小体が喀痰に出現する疾患として正しいものはどれですか
A.珪肺
B.石綿肺
C.慢性結核性胸膜炎
D.特発性過敏性肺臓炎
E.肉芽腫性間質性肺炎

3.3(BC)
集団検診の喀痰細胞診で OG 好性細胞,核クロマチンの不均等分布を認めるも,核縁の粗剛は目立たない,正しい判定はどれですか
A.軽度異型扁平上皮細胞
B.中等度異型扁平上皮細胞
C.高度異型扁平上皮細胞
D.角化型扁平上皮癌細胞
E.非角化型扁平上皮癌細胞

4.4(CD)
誤っているものはどれですか
A.鼻腔は上気道に含まれる
B.喉頭蓋の働きにより、食物は食道に流れる
C.気管支周辺のリンパ節は少数である
D.肺のリンパ流は肺門部から末梢に向かって流れる
E.左右肺と胸椎、胸骨に囲まれた部分が縦隔である

5.3(BC)
感染症について誤っているものはどれですか
A.ムーコル症で見られる菌体は菌糸が太く,隔壁はない
B.サイトメガロウイルス感染細胞は核のみに封入体を伴う
C.ウェステルマン肺吸虫卵は突起を伴うことが特徴である
D.Pneumocystis jirovecii の同定には気管支洗浄液が望ましい
E.Aspergillus niger では背景にシュウ酸結晶を認める

6.3(BC)
神経内分泌分化の免疫細胞化学的検索で誤っているものはどれですか
A.CD56
B.Ber-EP4
C.Napsin A
D.Synaptophysin
E.Chromogranin A

7.2(AE)
細胞診断において肺癌の推定組織型として用いないものはどれですか
A.肉腫様癌
B.粘表皮癌
C.カルチノイド
D.大細胞神経内分泌癌
E.腺扁平上皮癌

8.1(AB)
日本人の肺癌の遺伝子変異について誤っているものはどれですか
A.腺癌の約 30%に EML4-ALK 遺伝子転座を認める
B.腺癌の約 15%に EGFR 遺伝子変異を認める
C.非小細胞肺癌の約 2%に BRAF 遺伝子変異を認める
D.腺癌の約 80%にドライバー遺伝子を認める
E.腺癌の約 2%に ROS1 遺伝子転座を認める

9.1
肺癌の抗癌治療の薬剤を決定するうえで、有用性の高い遺伝子検査で誤っているものはどれですか
1.K-RAS
2.ALK
3.ROS1
4.EGFR
5.BRAF

10.2
反応性再生性気管支上皮の所見として誤っているものはどれですか
1.刷子縁が保たれる
2.変性しても線毛が保たれる
3.均一な細胞から構成される
4.孤立性細胞の出現はまれである
5.構成細胞の核の極性が保たれる

11.3
中枢気管支を構成している細胞で誤っているものはどれですか
1.杯細胞
2.線毛細胞
3.Club 細胞(旧 Clara 細胞)
4.基底細胞
5.神経内分泌細胞

12.1
非角化型扁平上皮癌の細胞所見について誤っているものはどれですか
1.核の大小不同が目立つ
2.核小体はときに明瞭である
3.核縁の切れ込みは目立たない
4.細胞集塊辺縁の毛羽立ちがある
5.ライトグリーン好性類円形や多辺形細胞が主体をなす

13.4
肺抗酸菌感染症でみられる一般的な細胞所見として誤っているものはどれですか
1.壊死
2.類上皮細胞
3.多核巨細胞
4.アステロイド小体
5.扁平上皮化生細胞

14.4
小細胞癌の新鮮材料の細胞所見として誤っているものはどれですか
1.核線
2.多辺形の核
3.核の大小不同
4.明瞭な核小体
5.淡染性細胞質

15.1
扁平上皮化生について誤っているものはどれですか
1.細気管支にはみられない
2.孤立散在性でも出現する
3.p53 免疫染色は陰性であることが多い
4.急性・慢性の刺激で容易に発生する
5.びまん性肺胞傷害で認められる

16.3
中等度異型扁平上皮細胞で誤っているものはどれですか
1.大小不同は目立たない
2.核縁の粗剛は目立たない
3.しばしば多核細胞がみられる
4.核クロマチンの増量は軽度である
5.小リンパ球の 2 倍程度の大きさである

17.4
喀痰細胞診(集団検診)について誤っている組み合わせはどれですか
1.判定区分 A ― 材料不適
2.判定区分 B ― 次回定期検査
3.判定区分 C ― 再塗抹
4.判定区分 D ― 直ちに再検査
5.判定区分 E ― 直ちに精密検査

18.4
肺癌取扱い規約第 8 版より,肺腺癌の形態の亜分類として誤っているものはどれですか
1.置換型
2.腺房型
3.充実型
4.淡明細胞型
5.微小乳頭型

19.3
小細胞癌について誤っているものはどれですか
1.神経内分泌分化を示す腫瘍である
2.Azzopardi 現象が壊死の領域でしばしばみられる
3.免疫染色による神経内分泌分化の証明は必須である
4.純粋に小細胞癌の組織学的特徴を有する腫瘍のみを指す
5.組織像でみられる核分裂像の数は 2 ㎟あたり少なくとも 11 個以上である

20.5
転移性肺腫瘍について誤っているものはどれですか
1.多くは血行性転移である
2.多くは発見時無症状である
3.空洞を形成する割合は低い
4.壊死性背景を呈することが多い
5.免疫染色で CDX2 陽性であれば大腸癌の転移である

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消化器

1.3(BC)
口腔領域疾患について正しいものはどれですか
A.口腔癌は腺癌が多い
B.舌癌の好発部位は舌縁である
C.尋常性天疱瘡は自己免疫性疾患である
D.口腔領域に発生する悪性黒色腫は口腔底に好発する
E.白板症はウイルス感染によって発生する

2.5(DE)
口腔細胞診について正しいものはどれですか
A.表層型細胞の採取が重要である
B.出血が多くても細胞判定に影響はない
C.液状化検体細胞診は適さない
D.ブラシ採取法は採取細胞量が多い
E.採取法は病変部を均一な圧力で 10 回程度擦過する

3.2(AE)
唾液腺腫瘍について正しいものはどれですか
A.粘表皮癌は中間細胞を伴う
B.多形腺腫は二相性を示さない
C.ワルチン腫瘍は粘液球が特徴的である
D.基底細胞癌は筋上皮性腫瘍細胞を伴う
E.唾液腺導管癌はアンドロゲンレセプターが陽性となる

4.4(CD)
好酸性細胞からなる唾液腺腫瘍として正しいものはどれですか
A.基底細胞腺腫
B.基底細胞腺癌
C.ワルチン腫瘍
D.オンコサイトーマ
E.腺様嚢胞癌

5.4(CD)
食道について正しいものはどれですか
A.正常の重層扁平上皮にケラトヒアリン顆粒を有する
B.胸部中部食道の固有筋層は横紋筋のみで構成される
C.粘膜内にとどまる食道癌を早期食道癌と呼ぶ
D.バレット食道からは腺癌が発生する
E.肝硬変によって動脈瘤が生じる

6.3(BC)
胃消化管間質腫瘍(GIST)について正しいものはどれですか
A.若年発症が多い
B.胃粘膜下腫瘍では最も多い
C.免疫組織化学では DOG1 が有用である
D.リスク分類では p53 の免疫組織化学が用いられる
E.超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引細胞診(EUS-FNAC)の適応ではない

7.4(CD)
正しいものはどれですか
A.クローン病では核内封入体を認める
B.クローン病では炎症は粘膜内に留まる
C.クローン病では類上皮細胞肉芽腫を認める
D.潰瘍性大腸炎では陰窩膿瘍を認める
E.潰瘍性大腸炎では杯細胞の過形成を認める

8.1(AB)
膵充実性偽乳頭状腫瘍(solid-pseudopapillary neoplasm)について正しいものはどれですか
A.細胞結合性は緩い
B.低悪性度腫瘍に分類される
C.好発部位は膵頭部である
D.ホルモン過剰症状がみられる
E.背景に壊死物質はみられない

9.3(BC)
膵管内乳頭粘液性腫瘍(Intraductal papillary mucinous neoplasm)について正しいものはどれですか
A.卵巣様間質がみられる
B.主膵管型は手術適応となる
C.主膵管型は分枝膵管型に比べ,悪性の頻度が高い
D.膵液細胞像で亜型分類が容易である
E.通常型膵癌は合併しない

10.2(AE)
超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引細胞診(EUS-FNAC)について正しいものはどれですか
A.微量腹水は適応病変である
B.合併症の頻度は 10%程度である
C.嚢胞性病変では積極的に行われている
D.切除不能膵癌が疑われる場合には施行されない
E.オンサイト細胞診の目的は、診断に有用な細胞が採取されているかを確認することである

11.4(CD)
胆嚢癌のリスクファクターとして正しいものはどれですか
A.慢性膵炎
B.十二指腸炎
C.先天性胆管拡張症
D.膵・胆管合流異常症
E.コレステロールポリープ

12.2(AE)
胆嚢について正しいものはどれですか
A.胆嚢癌で最も多いのは管状腺癌である
B.胆嚢粘膜の化生の中では扁平上皮化生が最も多い
C.早期胆嚢癌の多くは黄疸を伴う
D.急性胆嚢炎の炎症細胞浸潤はリンパ球の比率が高い
E.慢性胆嚢炎では異型を伴う再生細胞がみられる

13.3(BC)
肝臓疾患について誤っているものはどれですか
A.小児腫瘍では肝芽腫が最も頻度が高い
B.肝内胆管癌の多くは肝硬変に伴って発生する
C.限局性結節性過形成の多くは悪性化する
D.肝血管筋脂肪腫は免疫組織化学で HMB-45 陽性である
E.悪性腫瘍の肝転移は血行性転移が主体である

14.5(DE)
IgG4 関連唾液腺炎ついて誤っているものはどれですか
A.腫瘤性病変を形成する
B.著明なリンパ球と形質細胞浸潤が特徴である
C.腺房の萎縮消失と線維性結合織の置換がある
D.形質細胞に著明な異型がある
E.壊死性変化がある

15.3(BC)
膵疾患について誤っているものはどれですか
A.喫煙は膵癌の危険因子となる
B.膵癌と糖尿病の関連は低い
C.自己免疫性膵炎は抗ミトコンドリア抗体が陽性を示す
D.膵癌では K-ras 遺伝子変異の関与が示唆されている
E.自己免疫性膵炎では IgG4 陽性の形質細胞浸潤を認める

16.2
胆汁細胞診について正しいものはどれですか
1.良性異型上皮では核分裂像がみられない
2.良性異型上皮では明瞭な核小体がみられる
3.良性異型上皮では細胞集塊の 2/3 以上に重積がみられる
4.胆管癌前癌病変では細胞結合性が乏しい
5.悪性細胞集塊では辺縁周囲に細胞質がみられる

17.3
高分化型肝細胞癌における細胞所見について正しいものはどれですか
1.弱い結合性
2.粘液空胞
3.単一小型形態
4.ロゼット様配列
5.巨核細胞

18.4
Helicobacter pylori 感染の検査法について誤っているものはどれですか
1.迅速ウレアーゼ試験
2.鏡検法
3.培養法
4.二酸化炭素呼気試験
5.糞便中抗原測定

19.5
誤っている組み合わせはどれですか
1.口腔内黒色病変 ― Peutz-Jeghers 症候群
2.リンパ上皮性唾液腺炎 ― Sjögren 症候群
3.胃 MALT リンパ腫 ― H.pylori
4.家族性大腸腺腫症 ― APC 遺伝子
5.B 型肝炎 ― RNA ウイルス

20.1
大腸疾患について誤っているものはどれですか
1.赤痢アメーバは PAS 反応陰性である
2.腸結核は乾酪壊死性肉芽腫がみられる
3.過形成性ポリープの上皮は鋸歯状増生する
4.大腸癌は高分化~中分化の管状腺癌が多い
5.カルチノイド腫瘍ではロゼット様配列がみられる

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婦人科

1.3(BC)
絨毛性疾患について正しいものはどれですか
A.全胞状奇胎から絨毛癌は続発しない
B.絨毛癌と侵入奇胎の病理診断は原則として子宮摘出材料で行う
C.全胞状奇胎では胎児成分が認められない
D.部分胞状奇胎は 2 倍体である
E.全胞状奇胎の絨毛間質細胞は免疫組織化学的に p57KIP2 陽性である

2.3(BC)
ホルモン環境に伴う腟上皮細胞の変化について正しいものはどれですか
A.幼児期の細胞成熟指数(M.I.)は右方移動を示す
B.エストロゲン負荷後のエオジン好性指数(E.I.)は上昇する
C.閉経初期には中層細胞の出現が著明となる
D.低用量ピル内服中は表層細胞が多数を占める
E.月経周期の卵胞中期には細胞質の変性や裸核が多く出現する

3.5(DE)
卵巣腫瘍の細胞所見について正しい組み合わせはどれですか
A.漿液性癌 ― hobnail cell
B.明細胞癌 ― psammoma body
C.未分化胚細胞腫 ― Call-Exner body
D.卵黄嚢腫瘍 ― Schiller-Düval body
E.ライディッヒ細胞腫 ― Reinke crystal

4.4(CD)
低エストロゲン状態の細胞所見を示す疾患について誤っているものはどれですか
A.神経性食思不振症
B.ターナー症候群
C.顆粒膜細胞腫
D.多嚢胞性卵巣症候群
E.高プロラクチン血症

5.4(CD)
次のうち誤っている組み合わせはどれですか
A.腟 ― 重層扁平上皮
B.子宮内頸部 ― 頸管腺上皮
C.子宮内膜 ― 多列線毛上皮
D.卵管 ― 重層扁平上皮
E.卵巣表面 ― 中皮

6.3(BC)
次のうち誤っているものはどれですか
A.増殖期の内膜細胞は管状,シート状の集塊でみられる
B.増殖期の内膜細胞には核下空胞がみられる
C.分泌期の内膜細胞には核の重積がみられる
D.分泌期の内膜細胞の核は増殖期より大きい
E.閉経期内膜は上皮細胞が立方状から扁平化している

7.2(AE)
子宮頸部腺癌について誤っているものはどれですか
A.減少傾向にある
B.通常型内頸部腺癌はしばしば HSIL の合併が認められる
C.胃型粘液性癌は通常ハイリスク HPV は検出されない
D.胃型粘液性癌の発生母地の一つとして分葉状頸管腺過形成(LEGH)が考えられている

8.3(BC)
婦人科腫瘍マーカーについて誤っている組み合わせはどれですか
A.絨毛癌 ―― hCG
B.ディスジャーミノーマ ― AFP
C.卵黄嚢腫瘍 ― LDH
D.扁平上皮癌 ― SCC
E.卵巣漿液性癌 ― CA125

9.4
子宮頸部細胞所見について正しいものはどれですか
1.黄体期初期には exodus が見られる
2.卵胞期には表層細胞の折れ曲がりが出現する
3.妊娠初期には舟状細胞が増加する
4.黄体期後期にはデーデルライン桿菌が増加する
5.閉経後には表層細胞が多く見られる

10.4
次の文章のうち正しいものはどれですか
1.月経とは肥厚した子宮内膜が基底層で剥離した消退出血である
2.月経は月経最終日を基準とする
3.子宮内膜の増殖期は卵巣の黄体期に相当する
4.受精が成立しない場合黄体は退縮し白体となる
5.低温相では卵巣からエストロゲンとプロゲステロンが分泌されている

11.5
子宮体部類内膜癌について正しいものはどれですか
1.Ⅱ型体癌に分類される
2.背景内膜は萎縮性であることが多い
3.核異型は Grade 評価に影響を与えない
4.充実性増殖の割合が 1/2 以下であれば Grade 1 である
5.モルラ(桑実胚様細胞巣)は扁平上皮への分化に含まれる

12.2
本邦における標準的治療について正しいものはどれですか
1.子宮頸癌 IB1 期 ― 単純子宮全摘出術
2.子宮頸癌ⅢB 期 ― 同時化学放射線療法
3.子宮体癌(類内膜癌 G2)IA 期 ― 広汎子宮全摘出術および両側付属器摘出術
4.卵巣成熟奇形腫 ― 単純子宮全摘出術および両側付属器摘出術
5.絨毛癌 ― 放射線療法

13.3
放射線治療に伴う細胞所見の変化について正しいものはどれですか
1.核周囲 halo の形成
2.巨細胞の消失
3.細胞質の多染性
4.核細胞質比(N/C 比)の上昇
5.核のすりガラス様変化

14.1
卵巣癌の腹水細胞所見における特徴について組み合わせで誤っているものはどれですか
1.漿液性癌 ― PAS 染色陽性細胞集塊
2.明細胞癌 ― mirror ball
3.粘液性癌 ― 偏在核
4.反応性中皮細胞 ― 平面的集塊
5.卵黄嚢腫瘍 ― くびれを有する細胞集塊

15.3
外陰癌,腟癌について誤っているものはどれですか
1.外陰癌手術例の進行期分類は手術後に決定される
2.腟癌は高齢者に多い
3.外陰癌の主治療は放射線治療である
4.腟に存在する癌が外陰まで及ぶと外陰癌と診断される
5.腟扁平上皮癌では高率にヒトパピローマウイルスが検出される

16.4
I 型子宮体癌の危険因子で誤っているものはどれですか
1.肥満
2.排卵障害
3.糖尿病
4.黄体ホルモンの内服
5.多嚢胞性卵巣症候群

17.1
妊娠時の細胞所見として誤っているものはどれですか
1.ジンチジウム型トロホブラストは絨毛の内層に存在する
2.脱落膜細胞はプロゲステロン作用によって変化した内膜間質細胞である
3.流産時には細胞成熟指数(M.I.)が右方移動を示す
4.舟状細胞の細胞質にはグリコーゲンがみられる
5.デーデルライン桿菌は増加する

18.5
誤っている組み合わせはどれですか
1.ヒトパピローマウィルス ― コイロサイト
2.カンジダ ― 仮性菌糸分芽胞子
3.ヘルペス ― 核内封入体
4.トリコモナス ― 洋梨状虫体
5.クラミジア ― キャノンボール

19.5
子宮頸部上皮内癌の細胞所見について誤っているものはどれですか
1.核縁が肥厚する
2.N/C 比は大きい
3.クロマチンは増量する
4.核は緊満感がある
5.核小体を認めることが多い

20.4
子宮頸部上皮内腺癌について誤っているものはどれですか
1.背景には通常出血壊死が目立たない
2.羽毛状形態を示す細胞集団が出現する
3.核分裂像がみられる
4.扁平上皮病変の併存は稀である
5.通常型のほとんどは高リスク群ヒトパピローマウイルス感染を伴う

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