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貧血性梗塞 と 出血性梗塞 をイラスト解説!

貧血性梗塞 と 出血性梗塞
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MT・CTのどっとゼブラです。
今回は 貧血性梗塞 と 出血性梗塞 について。
該当する器官の丸覚えでもいいけど、ここのイラストで意味を理解していおこう!

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今回の内容はこちら

貧血性梗塞の特徴
  • 吻合がない終末動脈でおきる。
  • 見た目が貧血調で白色なためこの名称。
  • 終末動脈に支配される心臓(冠状動脈)、腎臓(腎動脈)、脾臓(脾動脈)に起きやすい。
出血性梗塞の特徴
  • 2種類の血管によって血液が供給される臓器(肺や肝臓)に起きやすい。
    (心臓も2種類の血管に支配されているが、心臓は貧血性)
  • 腸は門脈の逆流や吻合の多さから血液が流入しやすいため、出血性となりやすい。

これらを確認してみましょう。

梗塞とは

血栓や塞栓 などで血流が滞り、周囲の組織に酸素や栄養を渡せなくなる。

その結果、虚血(組織に必要な血液が得られない状態)となり組織が壊死を起こすこと。

この梗塞には主に

  • 貧血性梗塞
  • 出血性梗塞

があります。

それぞれを詳しくみてみましょう。

貧血性梗塞

近くの血管と繋がってない(吻合がない)血管(終末動脈)かつ血液供給がその1本のみの場合、その血流が障害されると血液がなくなって貧血調(白色)になる。

貧血性梗塞

貧血性梗塞は以下の組織で起きやすい

  • 心臓
  • 腎臓
  • 脾臓
貧血性梗塞

出血性梗塞

出血性梗塞は以下の組織で起きやすい

  • 肝臓
  • 大腸
  • 小腸

①~肺・肝の場合~

肺や肝臓は機能血管と栄養血管の2種類の血管に支配されている.

そのため機能血管が障害されても、梗塞後に栄養血管から血液が流出するため出血が起きる。

肺や肝臓はこの血管の二重支配によってそもそも梗塞が起きにくい。

機能血管と栄養血管の種類も覚えておこう!

②~大腸・小腸の場合~

腸の血液は通常門脈に流れ込むが、腸では門脈の圧が高いため梗塞部に門脈が還流して出血性梗塞となる。

出血性梗塞

さらに腸では多数の腸間膜動脈枝が吻合しているため、周りの血管からの血液流入がみられ、出血性梗塞となる。

吻合とは互いに繋がっていること。

出血性梗塞

まとめ

貧血性梗塞
  • 吻合がない終末動脈でおきる。
  • 見た目が貧血調で白色なためこの名称。
  • 終末動脈に支配される心臓(冠状動脈)、腎臓(腎動脈)、脾臓(脾動脈)に起きやすい。
出血性梗塞
  • 2種類の血管によって血液が供給される臓器(肺や肝臓)に起きやすい。
    (心臓も2種類の血管に支配されているが、心臓は貧血性)
  • 腸は門脈の逆流や吻合の多さから血液が流入しやすいため、出血性となりやすい。

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