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あなたが知らない「がん」と「癌」。「 良性 腫瘍 」「 悪性 腫瘍 」の違いも。

48-腫瘍に関連する言葉のアイキャッチ

今回は誰でも一度は聞いたことがある 腫瘍 に関連する「がん」「癌」「良性腫瘍」「悪性腫瘍」の言葉について考えていこう!
ちなみに今回のテーマは読者に方にリクエストを頂きました!
いつもありがとうございます!
何かリクエストがあれば皆さんご連絡ください!

    今回のテーマは難しそうだな。
    でも難しいほど質問の鋭さが増すよ。

    腫瘍 とは

    腫瘍 の定義

    まずは”良性腫瘍”や”悪性腫瘍”で使われる 腫瘍 という言葉の定義をみてみよう。

    なんだこの言葉の羅列は・・・
    意味が分からなさすぎる!

    確かにコレ意味分からないよね。
    こういう時は言葉を一つずつ分解して読み解くときっと意味が分かるよ。

    自分で勝手にめっちゃ増えて、それが元に戻らなくなってるって意味だよ。
    これなら分かるかな?

    まあギリ分かるかな。

    ”組織” という言葉に関しては下の上皮のところで確認してみてください。
    簡単にいうと、細胞の集まりです。

    腫瘍に話を戻しますね。

    腫瘍はこのようにどんどん勝手にたくさん増えていくものと定義されています。
    そしてこの腫瘍は 良性腫瘍悪性腫瘍 に分かれていきます。

    良性 腫瘍 と悪性 腫瘍

    さっき説明した腫瘍はまず 良性悪性 に分かれるよ。
    そのあとそれぞれが 上皮性非上皮性 に分かれるんだ。
    まずは良性と悪性について見てみよう。

    良性腫瘍や悪性腫瘍という言葉は以下のような意味で分けられていました。

    • 良性腫瘍=予後がいいもの
    • 悪性腫瘍=予後が悪いもの

    現在では、病理組織学的な観点によって区別 されています。
    この病理組織学的な分類は 結局予後にも繋がります

    急に難しい言葉使いやがって!
    この「病理組織学的な観点」って言葉がめっちゃ難しい!

    そうだよね。
    この “病理組織学的な観点” っていうものは「どうやって拡がっていくか(増えていくか)」を表しているよ。
    さっき、腫瘍の定義で「めっちゃ増える」っていうのがあったけど、それがどうやって増えるか(拡がるか)ってことだね。

    じゃあ良性と悪性で増え方(拡がり方)が違うってことか?

    その通り。
    良性は「圧排性増殖」、悪性は「浸潤性増殖」と呼ばれる拡がり方をしてるんだ。

    良性腫瘍の圧排性増殖は 周りの組織を押し広げるように拡がって いきます。
    なのでその場所から動くことはあまりありません。

    一方、悪性腫瘍の浸潤性増殖は 周りの組織を壊しながら、周りに浸み込むように拡がって いきます。
    この周りに浸み込む感じから 浸潤と呼ばれています。
    さらに元の腫瘍から分離して、そこでも増えていきます。
    これを繰り返すことで、遠くの場所まで腫瘍が拡がっていくことがあります。

    なんとなく分かったぞ。
    確かにこの違いがあれば明らかに悪性腫瘍の方が悪い(予後が悪い)っていうのが分かるな。

    「がん」と「癌」

    次は ひらがなの「がん」漢字の「癌」の違いをみてみよう。
    これを理解するにはさっきの「上皮性」「非上皮性」を理解する必要があるよ。

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    上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍

    まず前にやった「上皮の概念」を思い出してほしい。

    たしか、「基底膜より上が上皮」「基底膜より下が非上皮」だったよな。

    つまりこの 基底膜より上の部分が腫瘍 になったら「上皮性腫瘍」
    基底膜より下の部分が腫瘍になったら「非上皮性腫瘍」ってことなんだ。

    さらに悪性腫瘍の方は上皮性腫瘍、非上皮性腫瘍に名前がついてる。
    悪性上皮性腫瘍=癌腫(いわゆる癌)
    悪性非上皮性腫瘍=肉腫

    なるほど。
    例えば は基底膜より下にある”非上皮組織”だから骨癌腫じゃなくて「骨肉腫」ってことか。
    じゃあ「ひらがなのがん」は何なんだ?

    ひらがなの”がん”は「癌腫+肉腫」
    2つを合わせた時にひらがなの”がん”になるんだ。
    例えばさっきの骨肉腫を例にしてみるよ。
    骨肉腫は「骨の癌」とは言えないけど、「骨のがん」とは言えるってことになる。

    基本的にはこのような使い方をしますが、区別しない時もあります。
    国立がん研究センターのホームページでは区別せずに全て「癌」と書いていると表記があります。

    まとめ

    • 腫瘍は良性と悪性に分かれる。
    • 良性腫瘍は圧排性に増殖、悪性腫瘍は浸潤性に増殖する。
    • 良性腫瘍と悪性腫瘍の中には上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍がある。
    • 悪性の上皮性腫瘍を「癌」、非上皮性腫瘍を「肉腫」と表記する。
    • 悪性腫瘍全体は「がん」とひらがなで表記される。

    今回言葉の意味がすごく分かった。
    言葉の意味が分からないとそこで勉強が止まってしまうから重要だよな。

    今回いかがだったでしょうか。
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    また質問頂ければ可能な範囲で答えますので、どんどん質問してください!

    それではまた!
    Bye!:)

    コメント

    1. メガネ より:

      すごいよくわかりました。
      イラストがわかりやすいです。
      だから、心臓癌っていうのは無いんですね!

      小腸癌っていうのもあまり聞かないですが、何か理由があるのですか?
      つまらない質問ですいません。

      • メガネさん、いつも見ていただいてありがとうございます!
        分かりやすいって言ってもらえてうれしいです。

        質問ありがとうございます。全然つまらなくないですよ!
        小腸癌ってたしかに耳にしないので不思議ですよね。
        小腸の細胞は増殖が速く、古い細胞はどんどん剥がれていきます。
        小腸に癌ができてもすぐに新しい細胞に置き換えられるので癌が定着しません。
        そのため小腸癌はなかなか生じにくいいと言われています。
        でも場所によってはできることもあるので、小腸に癌ができないわけではないです。

        参考にしていただければ嬉しいです。
        またいつでも質問してください!

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