CT試験まで残り2か月となりました。
この記事では2か月前でやっておきたいことをまとめています。
ぜひ参考にしてみてください
現在の自分の位置を知る
自分が今どのレベルにいるかを知ることで今後の対策が練りやすくなります。
私が作成した模試では皆さんの点数を集計しています。
こちらに平均点が記載されています。
模試を解いた後、何点であるかを確認してみてください。
模試で取っておきたい点数
各難易度にもよりますが、2か月前の時点で平均点以下のものが多い場合まだまだ過去問をやり込む余地があります。
最低でも模試では
・難易度1~3は85%程度
・難易度4~6は70%程度
を取れるようになっておきたいです。
この点数に達していない場合は過去問をもう一度集中的にやってみてください。
ここまで独学でやってきた人は過去問解説集を追い込みで使うのも効率アップにはおススメです。
試験特有の現象と解決策
試験というのは何とも独特な空気が流れます。
試験を通過する実力はあるのにその空気にのまれ、残念な結果になる人も見てきました。
それは非常にもったいないことです。
では、あの独特な空気はなぜ生まれるのか考えてみましょう。
以下のような理由があると思います。
- 緊張
- 合格できるかどうかの不安感
- 分からない問題に対する焦り
- 周囲の雑音による集中力の低下
こういった要因によって普段とは違う空気になっています。
ただ、よく見てみてください。
1~3の要因は自分で作り出しているものです。
そうです、多くの要因は自分が原因のことが多いです。
幸いなことに自分が原因のことは解決できる余地があります。
この解決法がこの章の見出しとなっている【試験の状況に慣れる】です。
4つめの要因は他者に原因があるため根本を解決することは容易ではありません。
では、1~3の要因に対する共通解決策とそれぞれの具体的な解決策を紹介していきます。
共通の解決策~試験の状況に慣れる~
- 緊張
- 合格できるかどうかの不安感
- 分からない問題に対する焦り
- 周囲の雑音による集中力の低下
上記要因はすべて試験の雰囲気によって起こるものなので予め試験の状況に慣れることで本番は緩和できます。
では慣れるためにどうすれば良いか。
答えは、
【試験と同様の状況を経験しておく】です。
それを実践する方法は2種類あります。
①解いたことない過去問を試験本番より少し短い時間で解く
②模試を試験本番より少し短い時間で解く
この結果で合否が決まるという緊張感でこれらを行ってみてください。
実際に私は週末に過去問を2時間で解くということを何度も繰り返しました。
それによって少し本番は緊張感などが少し緩和されました。
”緊張”に対する解決策
本番で緊張しないという人の方が珍しいでしょう。
かく言う私も本番は相当緊張しました。
この緊張しているという状況を「ー」に捉えるか、「+」に捉えるかで大きく状況は変わります。
緊張はここまで試験勉強に真摯に向き合った証であると私は思います。
真剣に試験に向き合うと・・・
- 勉強に時間が割かれる
- 受かりたい気持ちが強くなる
- 同じ勉強量をもう一度したくないと思う
などの気持ちが表れます。
このような向き合った結果に生まれた感情が試験時の緊張を生み出しています。
ですが、そこまで向き合えることがある、もしくは向き合えたという事実は素晴らしいことです。
医療系の職場にいると自己研鑽が当たり前のように扱われますが、世間全体で見ると”まれ”です。
実際に社会人の自主勉強時間は平均7分/日であるというデータもあります。
しかし、この考え方は「真剣に向き合う」ことをした人でなければできません。
ここまであなたが参考書などにお金を使ったり、疲れた体にムチ打って時間を使ったりとあらゆることに費やした結果が向き合うということになると思います。
どれだけ何を費やしてきたか(向き合ってきたか)、もう一度思い出してみてください。
これを見てくれているあなたは、きっとたくさん向き合ってきたと思います。
まずは頑張ってきた自分を受け入れて、認めてあげてみてください。
自分に自信を持つということが緊張感の緩和と試験合格に繋がる一つの要素になります。
“合格できるかどうかの不安感”に対する解決策
試験が近づいてい来ると合格できるかの不安感に襲われることがあります。
それはひとつ前に書いた緊張とほぼ似たような現象です。
・不安感→本番前後に出るもの
・緊張→本番に出るもの
不安感は本番後に出てもできることはないので気にする必要はありません。
問題は本番前の不安感との向き合い方です。
こいつは捉え方次第で味方にも敵にもなります。
人というのは弱い生き物です。
私自身も毎日のように自分の弱さに嫌気がさしています。
しかし、不安だからこそみんな勉強をしているのだと思います。
絶対に受かると分かっている試験にお金や時間を使おうと思うでしょうか。
私は思いません。
可能な限り楽したいからです。
不安な気持ちが出たらペンを握ってください。
そして勉強に集中して不安を感じる隙を与えないようにしてください。
そうすれば不安も消え、勉強も進むという最高の状態になります。
ぜひ不安を敵と思わず、味方にして勉強をしてみてください。
そうすればあなたは合格に一歩ずつ近づくことができます。
”分からない問題に対する焦り”に対する解決策
本番分からない問題があると非常に焦ります。
しかしあなたは試験で100点を取りたいわけでは無いはずです。
受かればいいんです。
分からない問題は必ず存在する
これをいつでも頭の片隅に置いといてください。
分からない問題があっても普通であると思ってください。
ただ、普段の勉強中はそれを少しでも無くす努力をする必要があります。
この解決策は何度も何度も繰り返すことです。
そして分かっていない問題があるかどうかを確認する必要も出てきます。
それをするには新たな問題にチャレンジする必要があります。
①解いたことない過去問
②模試
このどちらかに早めに、できれば毎月チャレンジしてください。
これをするだけで
●分からない問題の把握ができる
●新しい知識が手に入る
●アウトプットができる
という一石三鳥の効率の良さがあります。
ぜひ早めに可能な限りの回数を行ってください。
”周囲の雑音による集中力の低下”に対する解決策
試験会場は静かだと思っている人が多いです。
しかし実際はペンの音、椅子がずれる音、鼻をすする音など様々な音が際立って聞こえます。
これもすでに分かっていることです。
そのため、
模試などを解くときは少し喧噪のある場所で解く
のも策です。
これを行うことで周囲の雑音が気にならない集中力を手に入れることができます。
周りがうるさくて集中できなかったというのは本番通用しません。
可能な限りのリスクヘッジをしておけば合格の確率が上がります。
過去問をやり切る
遅くとも1か月前には過去問5年分をほぼ完ぺきにしたいところです。
ここでいう完ぺきとは答えが分かるということではありません。
各選択肢、何が合っていて何が間違えているかまで言えるかどうかです。
5年分の選択肢は全部で3000問です。
この中のすべてというと厳しいので9割は最低でも答えられるようにしておきたいです。
例えばこういう問題⬇️があったとします。
核溝がみられるものとして正しいものはどれですか.
1.甲状腺濾胞癌
2.浸潤性小葉癌
3.ウィルムス腫瘍
4.卵黄嚢腫瘍
5.顆粒膜細胞腫
この問題で答えが5を出せるのは当たり前の状態にしておきます。
さらに他に核溝が見られる疾患は何があったか思い出します。
例えば、莢膜細胞腫、SPN、甲状腺乳頭癌、硝子化索状腫瘍、髄膜腫などが挙げられると思います。
そんなのどうやって調べたらいいか分からないよという方のために過去問解説集を用意しています。
過去問解説集は検索ができるため、【核溝】で検索すれば上記の5つの疾患がヒットします。
もちろん自身で全て調べるのもありです。
また、各選択肢の細胞所見も思い出しましょう。
これも自分で調べてもよいですし、過去問解説集を使って一発で解決しても良いです。
とにかく各選択肢に対して知識を言えるようにしておくことが重要です。
また、こんな問題⬇️があったとします。
1.中間径フィラメントについて正しい組み合わせはどれですか.
A.サイトケラチン ― 平滑筋細胞
B.ビメンチン ― 扁平上皮細胞
C.デスミン ― 横紋筋細胞
D.ニューロフィラメント ― 神経細胞
E.ネスチン ― 腺上皮細胞
この場合も答えがCDと分かるのは当たり前の状態にしておきます。
そしてAの平滑筋細胞から発生する平滑筋腫に陽性となるマーカーは何があるか、細胞所見はなにかなど、思い出せることは可能な限り思い出していきます。
これを全選択肢でやっていきます。
これが9割程度できるようになればほぼ100%受かることができます。
まとめ
今回は2か月前にやっておきたいことを紹介しました。
今回の内容を一言で表すと、【試験を意識した行動をとる】ということになります。
ぜひ模試や過去問解説集を使って試験に近い状態での勉強を行ってください。
そうすれば合格があなたに近づいてくることは間違いないでしょう。
大変だけど試験までみんなで一緒に頑張ろう!
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