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ここでは細胞診模擬試験の解説を記載していきます。
問題は下の画像をクリックして手に入れてみてください。
細胞診模擬試験 ~難易度1~の解説
\模試を解きたい人(問題)はこちら/
この【難易度1】では最低限知っておきたい簡単な問題を作成しました。
まずはここから一緒に始めましょう。
毎月問題を解いていけば必ず合格に近づきます。
試験まで一緒に頑張っていきましょう!
総論
- 答え4
A:中胚葉
B:中胚葉
E:内胚葉
胚葉についてはこちら - 答え2
A:休止期と呼ばれる細胞周期外のフェイズ
B~D:間期
E:分裂期と呼ばれる細胞が分裂する時期 - 答え3
A:DNAやRNAを含み転写などを行う
B:リボソームが付着した小胞体
C:蛋白を合成する
D:酸性加水分解酵素で異物を消化する
E:蛋白の修飾を行う - 答え3
A:多列線毛円柱上皮で被覆される。呼吸器系は線毛が生える上皮が多い。
D:単層円柱上皮で被覆される。消化器系は基本単層円柱上皮。
E:単層円柱上皮で被覆される。外分泌腺は基本単層円柱上皮。 - 答え2
腺房は外分泌腺にしかない。つまり外分泌腺を選べばよい問題。
A:外分泌腺
B:内分泌腺
C:内分泌腺
D:内分泌腺
E:外分泌腺 - 答え5
細胞死にはアポトーシスとネクローシスが出題されやすい。それぞれ特徴が反対になることが多いので何がどちらなのか覚えたい。
A:アポトーシスは細胞が破壊されないため周囲への影響がない。ネクローシスはある。
B:アポトーシスは自ら死の選択をするためエネルギーを使う。ネクローシスは使わない。
C:アポトーシスは細胞が収縮する。ネクローシスは膨化する。
D:アポトーシスはヌクレオソーム単位で核の断片化が起きる。ネクローシスは特徴的な断片化は起きない。
E:アポトーシスは細胞膜が最後まで保たれる。ネクローシスは保たれない。 - 答え2
細胞所見は細かく覚えるよりまずは2~3個の特徴的な所見を覚えたい。その後に鏡検で必要な所見を追加で覚えよう。
A:好酸性上皮細胞とリンパ球が特徴。
B:単核の巨細胞、2核の鏡面像、核小体が特徴。
C:異型の強い細胞が特徴。脳腫瘍で渦巻き状は髄膜腫。
D:核偏在した2核細胞(出目金細胞)が特徴。葉巻状核は平滑筋肉腫。
E:異型の強い腫瘍細胞と成熟リンパ球が特徴。 - 答え5
A:ピロリ菌が関連する。
B:口腔のカンジダ感染症のこと。
C:感染は関係ない。前癌病変の一つ。
D:ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)が関連する。
E:ポリオーマウイルスが関連する。 - 答え3
A:弧在性で核腫大、核異型をもつ粘液保有細胞が特徴。
B:類上皮細胞、ラングハンス巨細胞(多核組織球)、壊死が特徴。
C:多核細胞、微絨毛の発達、hump、オレンジG好性細胞などが特徴。
D:平面的配列、類円形核、ごま塩状クロマチンが特徴。
E:星雲状封入体が特徴。 - 答え1
どの小体がどの疾患に出るかは100%最低限で覚えたい。
C:正常胸腺や胸腺腫など胸腺疾患でみられる。
D:卵黄嚢腫瘍でみられる小体というか構造の名称。細胞診では基本見られない構造。
E:マラコプラキアでみられる小体。 - 答え2
1:上皮系細胞
3:神経系細胞
4:神経膠細胞
5:間葉系細胞
そもそも中間径フィラメントって人はこちら - 答え3
小細胞癌の所見は壊死、核線が背景にみられ、弧在性~小集塊で出現。細胞質は乏しく裸核状(N/C比が高い)で大きさはリンパ球の3倍程度以内。クロマチンは細顆粒状で核小体は目立たない。
1:角化型扁平上皮癌の特徴。
2:腺癌の特徴。
4:基本的には角化型扁平上皮癌の特徴。石灰化小体なども該当すると考えるとそれがみられる腺癌などの特徴ともいえる。
5:腺癌に多い特徴。もちろん腺癌以外でも目立つものはある。 - 答え4
ヘルペスウイルス感染細胞は特徴的な所見がたくさんあり、①核縁肥厚②すりガラス状核③多核④核圧排像⑤好酸性・好塩基性封入体などがある - 答え5
罹患数と死亡数は下URLで最新のものを確認しておこう!
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html
1:2位
2:3位
3:4位
4:5位 - 答え4
腫瘍は性差や年齢を必ず覚えておこう。
4番以外は男性に多い。 - 答え2
腫瘍は性差や年齢を必ず覚えておこう。
2番以外は高齢者に多い。 - 答え3
正常の組織像は必ず頭にいれておきたい。
1:ペプシノゲンを分泌
2:粘液を分泌
3:塩酸を分泌
4:粘液を分泌
5:ガストリンを分泌 - 答え5
甲状腺乳頭癌の特徴は①砂粒小体②ロープ―コロイド③乳頭状構造④すりガラス状核⑤核溝⑥核内細胞質封入体⑦核重畳などがある。 - 答え15
この小体がみられるのは他に甲状腺乳頭癌、粘液癌などがある。 - 答え12
多核細胞だからといって悪い細胞ではないので要注意!
技術
- 答え2
進行性はマイヤーとリリーマイヤーの2つのみ。あとは全部退行性。 - 答え1
A:光の回析と干渉を利用して透明な標本に明暗のコントラストを付けて観察する。
B:弧仮の屈折率と厚さの違いを利用して観察する。
C:試料面をスポット状のレーザービームで走査してその焦点面からの蛍光と反射光の空間分布を記録し、コンピューターを通してその切片画像を再現する。X-Y平面およびZ軸上(深さ方向)の分解能が高い画像が得られる。蛍光で染められた試料の三次元構造を把握できる。
D:偏光という光を用いて偏光特異性のあるもの(結晶やアミロイドなど)を照明し、標本を透過した後の偏光の状態を、明暗のコントラストや干渉色による色の変化にして観察する。
E:X線、紫外線、可視光線(400~700 nm)などの光(励起光)を物質に照射すると、物質中の分子あるいは原子から蛍光が放出される。その蛍光を観察する。暗い背景の中に目的物が光って見えるため、感度が高い。FISHやその他の蛍光染色標本に使用する。 - 答え5
この方法は細胞診の液状検体をFFPE標本(ホルマリン固定パラフィン包埋標本)にする技術のこと。組織と同じようにホルマリン固定し、切片を作製することができる。また電顕や遺伝子解析、免染、蛍光染色など通常の組織と同じ応用ができる。アルギン酸ナトリウム法はアルギン酸と塩化カルシウムが反応すると固形化することを利用した方法である。 - 答え2
擦過や穿刺材料を保存固定液に溶解する方法のこと。
B:保存液や専用の機器を必要とするためコストがかかる。
C:背景所見が減弱する特徴がある。
D:塗抹範囲は狭い。 - 答え3
この液は検診喀痰用として使用された固定液で2%カーボワックスと50%エタノールの混合液。もちろん喀痰以外でも使用できる。 - 答え1
異染性を示す染色法はそんなに多くない。色素としては青系の色素が多い。 - 答え4
A:何度も行うと挫滅が起きるため3回以内におさめる。
B:強いと挫滅が起きるため軽くする。
C:比重が重い癌細胞は辺縁や引き終わりに集まりやすい。
D:有核細胞は上清と赤血球層の間に存在する。その層を有核細胞層(バッフィーコート)と呼ぶ。
E:陰圧を解除してから抜く。 - 答え5
A:核
B:細胞質
C:細胞質 - 答え1
A:洗浄はどこでも生理食塩水で行う。
B:喀痰などの剥離細胞診では粘膜下の細胞まで採取できない。
C:消化酵素によって細胞が変性するため、氷冷して酵素を働きにくくする。
D:消化酵素によって細胞が変性する。
E:早朝尿は細胞が浮遊した状態で存在するため変性が強く検体として適さない。 - 答え4
A:黄色
B:色温度は変えずに明るさだけを調節する。
D:カラー写真はアポクロマートレンズが適する。 - 答え2
1:酸性粘液多糖類を染める。
3:基底膜や粘液、グリコーゲンなど多くのものを染める。
4:内分泌顆粒やラ氏島A細胞などを染める。
5:血液系細胞を染める。 - 答え3
検体によって細胞が壊れやすいものがある。そういうものは低回転数、長時間(大体1000rpm, 10分程度)で遠心を行うと良い。 - 答え4
1:発色基質として使用される。
2:発色基質と反応する酵素として使用される。
3:発色基質として使用される。
5:免疫染色時の洗浄液として使用される。 - 答え2
蛍光標識されたプローブを使って目的の核酸を検出する方法。間期も検出可能で蛍光を使うため感度が高いが永久標本にはならない。 - 答え2
1:酸性粘液多糖類を染める。
3:カルシウムを染める。
4:アミロイドを染める。
5:脂肪を染める。 - 答え1
2:有機溶剤
3:指定物質ではない
4:有機溶剤
5:有機溶剤 - 答え5
これは一旦細胞を1か所に集める方法の総称。検査技師国家試験にも出題される。 - 答え4
ギルのヘマトキシリンの組成は①エチレングリコール②氷酢酸③硫酸アルミニウム④ヨウ素酸ナトリウム⑤ヘマトキシリン⑥蒸留水。過ヨウ素酸ナトリウムがヘマトキシリンに使われることはない。 - 答え25
2:赤く染まりやすくなる。
5:PAS染色は湿固定標本でも乾燥標本でも染色ができる。 - 答え12
1:数µmの孔があいたフィルターで大きな細胞を補足する方法。効率よく細胞を回収できる。
2:遠心力を利用してガラスに細胞を塗抹する方法。効率よく細胞を回収できる。
3:粘稠検体に用いる方法で、ある程度検体量が無いとこの方法は使えない。
4:比較的年度の低い検体に用いる方法で、ある程度検体量が無いとこの方法は使えない。
5:細胞診の液状検体をFFPE標本(ホルマリン固定パラフィン包埋標本)にする方法。細胞量がかなり無いと作製するのが厳しい。
体腔液・尿・その他
- 答え1
C:濾胞上皮由来の腫瘍である乳頭癌が多い。
D:予後良好の乳頭癌が多い
E:炎症疾患も対象となる。一部対象とならない疾患もある。 - 答え1
A:髄様癌の特徴。
B:甲状腺領域だと橋本病でよくみられる所見。 - 答え5
濾胞性腫瘍は良悪性の鑑別ができない。その理由は良悪性の診断基準が細胞診で判定できない次の3つからなるためである。①被膜浸潤②遠隔転移③脈管侵襲。 - 答え2
A:試験レべルでは明らかにこの細胞があれば確実に良性の判定で考えて良い。実際はDCISなどではみられることがある。
B:どちらかというと悪性に多い。正常の細胞ではみられない。
C:結合性は基本的に悪性細胞で緩く良性細胞で強固になる。EMTと呼ばれる現象が関連するためと考えられる。
D:基本的には悪性細胞に多い。稀であるが良性でも一部みられるものはある。この問題集を解く段階ではまだその疾患を覚えなくてよい。
E:基本的には良性に多い所見。 - 答え1
この分子は細胞接着分子の一つで、免染すると小葉癌で陰性、浸潤性乳管癌 硬性型で陽性を示すため鑑別に有効となる。 - 答え4
サブタイプ分類は治療方針を決めるために癌の特徴で分ける分類のこと。ER、PgR、HER2、Ki-67の4因子で分類される。 - 答え1
尿中にはAやBのような高異型度な腫瘍が出現しやすく、判定もしやすい。良性腫瘍や腎癌はそもそも尿中に出現しにくい。 - 答え3
A:前立腺癌は前立腺の外側に発生し、尿管の圧迫なども起こしにくいため初期では特に症状が出にくい。
B:精巣腫瘍の代表的な腫瘍は精上皮腫(セミノーマ)で高齢者以外、つまり小児の発生が多い。
C:前立腺は腺癌が多い。
D:セミノーマはディスジャーミノーマやジャーミノーマと同じ細胞所見で異型の強い腫瘍細胞と背景のリンパ球が特徴。
E:前立腺癌の腫瘍マーカー―として有名なのはPSA。 - 答え5
A:淡明細胞型が多い。
B:ウィルムス腫瘍は腎芽腫のことで小児に多い。
C:淡明細胞型は細胞質が比較的広い。
D:腎癌は基本的に尿中に出現しにくい。
E:多くの腎癌は尿細管上皮に由来する腺癌。 - 答え2
B:微絨毛はみられるが、線毛はみられない。
C:正常でも悪性でも産生する。
D:I型のCollagenous stromaを産生することがある。 - 答え4
4:I型は良性の所見Ⅱ型、Ⅲ型となるに層が厚くなり悪い細胞で出やすい。 - 答え5
中皮腫マーカーとして①Cytokeratin5/6②Calretinin③D2-40④WT1の4つはまず覚えたい。 - 答え1
2:10代
3:10~20代
4:10代
5:50代 - 答え5
担空胞細胞(physaliferous cells)と呼ばれる空胞状細胞細胞が特徴的。 - 答え2
魚骨様配列(ニシンの骨様配列、杉文模様、herring-bone pattern)富部れる細胞の配列が特徴。1は横紋筋肉腫。3は悪性線維性組織球腫や隆起性皮膚線維肉腫。4はEwing肉腫など。5は悪性度の強い未分化な細胞にみられる。 - 答え2
星細胞腫とは神経膠腫の中でも星細胞由来の腫瘍。GradeⅠ~Ⅳまであり①毛様細胞性星細胞腫②びまん性星細胞腫③退形成性星細胞腫④膠芽腫などがある。 - 答え4
この線維はソーセージ状でオレンジG好性の線維で毛様細胞性星細胞腫に特徴的。 - 答え4
Bcl-2はアポトーシスに関連する蛋白の一つ。反応性では発現しておらず、濾胞性リンパ腫で高発現するためこの腫瘍の判定に有効な蛋白。 - 答え14
2:成人T細胞リンパ腫やセザリー症候群でみられる異型の強い細胞。
3:悪性細胞の所見。特に異型が強いホジキンリンパ腫や未分化大細胞リンパ腫などに目立つ。
4:胚中心にいる正常細胞で核破砕物を貪食した組織球のこと。
5:未分化大細胞リンパ腫などでみられる核内細胞質封入体をもつ細胞。 - 答え14
2:ホジキンリンパ腫の特徴。2核で鏡面像を呈する細胞。
3:サルコイドーシスにみられる石灰化物の小体。
5:木村病やホジキンリンパ腫でみられる。
呼吸器
- 答え2
この物質は界面活性物質で肺や気道がつぶれるのを防ぐ。この2つの細胞が産生する。 - 答え3
3cm以下の限局性病変でⅡ型細胞やクララ細胞様の腫瘍細胞が置換型増殖を示す。異型が弱いため良性との鑑別が難しい。間質浸潤、脈管浸潤、胸膜浸潤は示さない。置換型を示すものはすりガラス状陰影がみられやすい。 - 答え5
A:中悪性
B:低悪性
C:中悪性 - 答え1
喫煙は中枢に発生しやすい腫瘍と関連が深い。 - 答え1
肺癌は基本的には男性に多い。女性に多い腫瘍はどこでもそんなに多くないので覚えたい。 - 答え1
腺癌はTTF1とnapsin A、神経内分泌腫瘍はchromogranin Aやsynaptophysinなど。 - 答え3
扁平上皮癌はp40とCK5/6、神経内分泌腫瘍はchromogranin Aやsynaptophysinなど。 - 答え4
扁平上皮癌はp40とCK5/6、腺癌はTTF1とnapsin A。 - 答え2
中枢に発生しやすい腫瘍は喀痰に細胞が出やすく、喫煙と関連が深いことも併せて覚えておこう。 - 答え5
A:角化型扁平上皮癌の所見。
B:基本的には腺癌で目立つ所見。非角化型扁平上皮癌でもみられる。
C:組織球で使われる所見用語。 - 答え3
2番目は扁平上皮癌、3番目は小細胞癌、4番目は大細胞癌。 - 答え2
肺腺癌の約80%にドライバー遺伝子が存在し、EGFRが腺癌の約50%と最も多い。 - 答え4
1:腎癌や甲状腺癌
2:乳がんや子宮癌
3:子宮体部や卵巣の漿液性癌
4:大腸癌
5:前立腺癌 - 答え2
ひし形正八面体の結晶で好酸球の顆粒が結晶化したもの。Papではオレンジに染まり、光輝性がある。気管支喘息、肺吸虫症などアレルギー疾患や寄生虫感染で見られることが多い。 - 答え1
この疾患に有効な染色は6つ。①Grocott染色②PAS反応③Alcian blue染色④mucicalmine染色⑤Masson Fontana染色⑥墨汁染色。 - 答え3
肺は転移性腫瘍が多く、原発巣によっては分かりやすいものがある。その代表例が大腸癌の転移で、肺腺癌ではあまりみられない高円柱状細胞がみられた場合は大腸癌を考える。 - 答え4
肺がん検診はA~Eに区分される。Aが検体不適、Bが軽度異型扁平上皮細胞や他の正常細胞。Cが中等度異型扁平上皮細胞や核の増大、濃染を伴う円柱上皮細胞。Dが高度異型扁平上皮細胞、悪性が疑われる細胞。Eが悪性腫瘍。 - 答え2
胸腺にはリンパ球と扁平上皮系の細胞が存在するため、上皮性悪性腫瘍で最も多いのは扁平上皮癌。 - 答え14
1:肺胞に入る組織球のことでこの細胞が無いと検体不適性になる。
4:腺癌で見られやすい。 - 答え12
細胞像が特徴的で定型カルチノイドは異型の弱い大きさがほぼ均一な円形核細胞が平面的にみられる。細胞質は広いが辺縁や境界は不明瞭。核は小型円形でゴマ塩状クロマチンがみられる。壊死は見られない。異型カルチノイドは細胞異型が強く、核分裂像や壊死も見られることがある。
消化器
- 答え2
A:扁平上皮癌の判定に深層型扁平上皮細胞の存在が重要となるためその細胞を採取するようにすることが重要。
B:扁平上皮系細胞は基本的にLBCが有効。
C:採取器具として綿棒やブラシがあるが、ブラシの方が細胞採取量が多い。
D:出血が多いと鏡検しにくい。 - 答え5
A:喫煙が関連する。
B:HPVが関連する。
C:喫煙、飲酒、慢性刺激などが関与する。
D:扁平上皮癌の危険因子として喫煙がある。 - 答え3
A:25cm程度。
B:粘膜と呼ばれる部分で重層扁平上皮は大体非角化型。
C:上部は横紋筋、中部が横紋筋と平滑筋の混合、下部は平滑筋で構成される。
D:中部に多い。
E:腺癌が発生しやすい。 - 答え3
A:扁平上皮癌が一番多い。
D:粘膜下層までにとどまるものと定義される。
E:リンパ節転移の有無は問わない。 - 答え1
C:粘液を分泌する。塩酸を分泌するのは壁細胞。
D:エオジン好性であるためHE染色では赤っぽく染まる。Papでは淡橙色やライトグリーンで顆粒状に染まる。
E:幽門部に多い。 - 答え3
A:癌とも関連がある。
D:平滑筋腫が最も多い。大体その組織を構成する筋腫が多い。
E:KITはGISTで陽性になる。 - 答え5
D:十二指腸の粘膜下層にある粘液腺。分泌する粘液はアルカリ性で胃酸を中和する。
E:小腸陰窩底部にみられる赤い顆粒を持った細胞。リゾチームなどを分泌する。 - 答え4
A:高分化なものが多い。低分化な癌が多いという場所はほぼ無いと思われる。
B:高円柱状の形態が特徴的。
C:円柱上皮で被覆される組織は腺癌が多い。
D:左側の特にS状結腸や直腸に多い。
E:大腸癌は腺腫から発生することで有名。この腺腫から腺癌が発生することをadenoma carcinoma sequenceと呼ぶ。正常粘膜から直接癌が発生することもあり、それはde novo発癌と呼ばれる。 - 答え3
A:肝組織内の毛細血管を類洞を呼ぶ。類洞と肝細胞索の間にあるすき間はディッセ腔と呼ばれる。
B:類洞内にはクッパ―細胞と呼ばれるマクロファージが存在する。
D:グリコーゲンをもつためPAS反応に陽性を示す。
E:肝三つ組みとはグリソン鞘にある小葉間静脈、小葉間動脈、小葉間胆管のことである。 - 答え2
B:肝硬変から肝細胞癌に進行することがある。
C:低分化な癌は度の癌でも異型が強い。
D:未分化な癌は低分化な癌よりも分化度が低く、良性とかけ離れた所見を持つことが多い。
分化の言葉が分からない人はこちら - 答え4
基本的にはいわゆる悪性所見があてはまる。核小体は胆汁などでは変性によって目立つことがあり、悪性所見には含まれない。 - 答え1
- 答え1
90%以上にこの遺伝子の変異がみられる。 - 答え2
腫瘍は男性に発生するものが多い。膵臓でSolidpseudopapillary neoplasmは若年女性に好発することで有名。インスリノーマは良性が多い。 - 答え4
自己免疫性疾患水疱性疾患で、Tzank細胞と呼ばれる細胞がみられる。どっとゼブラ的にぱっと見の印象が扁平上皮化生のような感じ。 - 答え2
- 答え5
日本だと直腸下部に多いといわれる。 - 答え4
異染性を示すとよく記載されるのは、基底細胞腺腫、腺様嚢胞癌、多形腺腫。 - 答え23
1:絨毛腺腫は癌化しやすい。
2:若年にも成人にも発生する。
4:潰瘍性大腸炎やクローン病などに付随して発生するもので癌化はほぼない。
5:非腫瘍様病変のひとつ。つまり癌化はほぼない。 - 答え12
婦人科
- 答え1
形成されるのは膣上部、子宮頸部・体部、卵管。 - 答え3
子宮頸部はSCJと呼ばれる2種類の上皮の境界があり、その上皮とは膣側の非角化型重層扁平上皮と体部側の単層円柱上皮。 - 答え2
豊富な細胞質を有する細胞がシート状ないしリボン状の流れるような配列を示し、平面的な集塊を形成する。細胞境界は比較的明瞭。核は腫大し、核小体は明瞭化するが、N/C比は低く、クロマチンは繊細で増加を認めない。B~Dは悪性細胞所見。 - 答え1
HPVは良性の乳頭腫に関連するlow riskの6型、11型と癌に関連する18型、31型、32型、51型などがある。 - 答え3
A:「LSIL」に含まれる。
D:「SCC」に含まれる。
E:「Adenocarcinoma」に含まれる。 - 答え5
A:非浸潤性病変では壊死性背景になりにくい。良性疾患や非浸潤性病変でも壊死を特徴とするものもあるのでそこは注意(結核や乳腺DCISなど)
B:癌では核分裂像を認めることがある。
C:分化度が高い腺系の腫瘍は結合性が強い状態で出現することが多い。 - 答え3
A:辺縁が不明瞭にみえる。
D:婦人科だとヘルぺスウイルスでみられる所見。
E:婦人科だとヘルぺスウイルスでみられる所見。 - 答え2
A:細胞質内に分泌物を含み一つ一つの細胞境界がはっきりする。
B:重積が目立つのは増殖期。
C:濃縮が目立つのは萎縮内膜。
D:分泌期は分泌物を含むため細胞質が豊富になる。
E:分泌期は細胞質も核も腫大傾向を示す。 - 答え1
依存性の腫瘍は類内膜癌G1、G2。非依存性は類内膜癌G3、漿液性癌、明細胞癌。 - 答え5
明細胞癌が最も関連し、次に類内膜癌が多いといわれる。 - 答え2
- 答え3
胎盤を構成する絨毛細胞の一つで多核の合胞体を形成する。この細胞がhCGを産生する。 - 答え3
- 答え2
1:上皮性腫瘍
3:胚細胞腫瘍
4:上皮性腫瘍
5:胚細胞腫瘍 - 答え1
産褥期はホルモンの影響が無くなっているため細胞成熟度指数は左方移動を示す。そのため一番左に偏っているものを選べばよい。 - 答え4
コルポスコピーでは酢酸加工をすることによって上皮の変化を際立たせて異常病変を分かりやすくする。 - 答え5
正常でも腫瘍でも見られる特徴的な構造。 - 答え1
腫瘍自体が産生しており、この腫瘍の特徴的な細胞所見の一つである硝子様小球はこの物質の塊であるとされる。 - 答え14
- 答え35
卵巣腫瘍の中でも胚細胞腫瘍は若年者に好発する。上皮性腫瘍は高齢者に多く、性索間質性腫瘍はどちらもある。
細胞診模擬試験 ~難易度2~の解説
\模試を解きたい人(問題)はこちら/
この【難易度2】では最低限知っておきたい簡単な問題+ほんの少し気になる問題を含めて作成しました。
毎月問題を解いていけば必ず合格に近づきます。
試験まで一緒に頑張っていきましょう!
総論
- 答え3
A:エネルギー産生を行う。分泌物産性はゴルジ装置が行う。
D:リボソームが付着するためタンパク合成に関与する。脂質代謝は滑面小胞体。
E:細胞分裂や線毛形成などを行う。蛋白修飾はゴルジ装置が行う。 - 答え2
全ての組織は上皮組織、支持組織、筋組織、神経組織の4つの組織に分類される。
A:筋組織
E:神経組織 - 答え3
導管は外分泌を行う場所にみられる。
A:小葉構造はあるが導管は無い。
B:外分泌を行うため導管をもつ。
C:外分泌腺であるため導管を持つ。
D:内分泌を行うため導管が無い。
E:分泌は行わないため導管が無い。 - 答え1
C:重層扁平上皮
D:重層扁平上皮
E:重層扁平上皮 - 答え2
A:神経細胞の中間径フィラメント
B:上皮系の中間径フィラメント
C:間葉系の中間径フィラメント
D:筋系の中間径フィラメント
E:神経膠細胞の中間径フィラメント - 答え3
核に陽性を示すのは脂溶性ホルモン関連、転写因子、細胞周期系などがある。
A:細胞質
B:細胞周期マーカー
C:脂溶性ホルモンの受容体
D:細胞質
E:細胞膜 - 答え5
A:分化した細胞が別の分化した細胞になること。
B:通常ライトグリーン好性を示す。
C:上皮細胞なので結合性を示す。中皮の結合はWindowと呼ばれる名称と呼ばれる。
D:良性なのでクロマチンの増量は無い。
E:尿路上皮最外層にあるアンブレラ細胞は多核細胞も多々みられる。 - 答え4
C:悪性ではN/C比が高くなる傾向にある。
D:悪性では粗顆粒状クロマチンが不均一に分布する。悪性ではその他、ゴマ塩状クロマチンなど独特なクロマチン構造も存在する。 - 答え3
マクロファージは存在する組織によって名前が変わる。有名なものは覚えておきたい。
A:肺胞のマクロファージ。
B:肝臓ディッセ腔に存在する細胞。ビタミンAや脂肪を蓄える。
C:細気管支に存在するサーファクタント分泌細胞。
D:肝臓のマクロファージ。
E:特異性炎でみられる馬蹄形核をもつ多核マクロファージ。 - 答え5
D:神経系に見られる構造。真正ロゼットと偽ロゼットが存在する。
E:重層扁平上皮に見られる構造。重層扁平上皮のデスモソーム結合をこのように呼んでいる。 - 答え3
1:静止期。周期外でほとんどの細胞はこの期で存在する。
2:DNA合成準備期。DNAの合成を準備する時期。
3:DNA合成期。合成の英語(Synthesis)のS。この時期にDNAが合成される。
4:分裂準備期。分裂の準備をする時期。
5:分裂期:有糸分裂(Mitosis)のM。細胞の分裂が開始される。
- 答え2
- 答え3
- 答え5
1:外胚葉
2:外胚葉
3:外胚葉
4:外胚葉 - 答え1
1:膵癌などに関与する癌遺伝子。
2:p53やp40のようなp~(数字)の遺伝子は全て癌抑制遺伝子。
4:乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膵癌などに関与する癌抑制遺伝子。
5:大腸癌に関与する癌抑制遺伝子。 - 答え4
1:小腸に見られる構造。
2:胃副細胞から分泌される。壁細胞からは塩酸と内因子が分泌される。
3:小腸に見られる赤色顆粒を持った細胞。
5:胆嚢に見られる構造。腺筋腫症などで増生が見られる。 - 答え4
1:ペプチドホルモン
2:ペプチドホルモン
3:ペプチドホルモン
5:アミノ酸誘導体ホルモン - 答え2
- 答え12
セミノーマ、ディスジャーミノーマ、ジャーミノーマは背景の成熟リンパ球と異型の強い腫瘍細胞を特徴とする。橋本病は好酸性濾胞上皮細胞と背景の成熟リンパ球を特徴とする。 - 答え35
2023年2月現在最新のがん死亡数(2021年)1位は男性が肺、女性が大腸である。
技術
- 答え3
B:励起光を照射できる顕微鏡。蛍光を観察できる。
C:試料面をスポット状のレーザービームで走査してその焦点面からの蛍光とは反射光の空間分布を記録し、コンピューターを通してその切片画像を再現することにより、X-Y平面およびZ軸上(深さ方向)の分解能が高い画像が得られる。 - 答え2
擦過はブラシなどが届く場所に使われることが多い。最近は内視鏡などの発達で胆管や膵管などにも使われる。
A:綿棒やブラシが使われる。
B:穿刺吸引が多い。
C:穿刺吸引が多い。
D:自然尿が多い。
E:擦過、洗浄、穿刺、喀痰など幅広い。
- 答え1
A:遠心力を利用してガラスに塗抹する。少量の細胞数でも塗抹されやすい。
B:濾過膜ごと塗抹するため少数の細胞でも塗抹されやすい。
C:ある程度の検体量が無いと作製は厳しい。
D:生検材料の一部など組織片などに有効。
E:少ない材料だと挫滅してしまい良くない。 - 答え2
ギムザが有効かどうかの問題。
A:通常パパニコロウ染色とギムザ染色を行う。
B:パパニコロウ染色のみ行うことが多い。
C:パパニコロウ染色のみ行うことが多い。
D:パパニコロウ染色のみ行うことが多い。場合によっては特染も行う。
E:細胞の張り付きが悪いため、ギムザ染色が有効。 - 答え5
A:人為的な差が生まれにくいため不適正標本が減る。
B:特殊な機器や固定液を使用するためコストがかかる。
C:背景所見が減弱しやすい特徴がある。
D:保存液の組成は会社によって異なるが、低濃度のアルコールベースであることが多く、弱い固定作用がある。
E:これはそのまま。
- 答え3
B:分子量の異なる酸性色素で染める。
C:乾燥は厳禁で1秒以内に95%エタノールで固定する。 - 答え4
PAS反応は過ヨウ素酸シッフ反応の英語の頭文字を取った染色名で、その名の通り過ヨウ素酸とシッフ試薬が使われる。シッフ試薬には塩基性フクシンが含まれる。 - 答え4
A:内因性アルカリホスファターゼ阻害剤として使う。
B:内因性ペルオキシダーゼ阻害剤として使う。
C:DABとも略され茶色に発色する。
D:AECとも略され赤色には発色する
E:内因性ペルオキシダーゼ阻害剤として使う。 - 答え5
A:ホルマリンで固定する。
B:塩化カルシウムはアルギン酸ナトリウム法で使う。
C:遠心が必要。沈査をコロジオン膜ごとスピッツから取る。
D:免染、FISH、遺伝子検査などあらゆるものに応用できる。
E:薄切するため複数の抗体で免染できる。 - 答え1
C:細胞質
D:細胞膜
E:細胞膜 - 答え1
収差には色収差と単色収差がある。単色収差はザイデルの5収差と呼ばれ、球面収差、コマ収差、非点収差、像面歪曲、歪曲収差がある。 - 答え2
アスベスト線維は鉄と蛋白を含むためベルリン青染色で青に染まる。 - 答え1
1:生理食塩水、血清、スキムミルクなどに浸すか標本上に満載する。
2:乾燥後アルコール固定した標本では効果が薄い。
3:2日以内には行う。
4:効果が薄い。
5:長すぎては良くない。 - 答え4
1:グリコーゲンを染める染色
2:核小体の染色
3:迅速ギムザ染色
5:銅を染める染色 - 答え4
1:約37%を含む。
2:劇物に分類される。
3:0.1ppm以下。
4:空気より重いため排気装置は下におく必要がある。
5:第2類物質に分類される。 - 答え5
1:DNAを1本鎖にする時やハイブリダイズ時に熱をかける必要がある。
2:使える。そのため細胞診標本にも有効。
3:使える。
4:DNAもRNAも検出できる。 - 答え4
1:これはそのまま。
2:これを含むためpHが下がり、進行性となる。
3:これはそのまま。
4:退行性であるため分別を必要とする。
5:これはそのまま。
- 答え3
この固定法は基本的に脂肪染色で行われる。アルコール系固定液で固定すると死亡が流出するためである。選択肢で脂肪染色は3のみ。 - 答え14
- 答え23
1:脂肪染色
2:DNAを定量的に染める染色。
3:DNAとRNAを染める染色。
4:真菌の染色。
5:弾性線維とHBs抗原を染める。
体腔液・尿・その他
- 答え1
A:癌の中では珍しく女性に多い。女性に多いものが出てきた時はその都度覚えておきたい。
B:放射性ヨウ素をため込むため放射線と発生が関与すると言われている。
C:乳頭癌が多い。90~95%以上は乳頭癌。
D:甲状腺と前立腺は微小癌が多い。
E:発生する。おそらく発生しない組織は無いと思われる。 - 答え4
A:乳頭状に出現する。
B:ロープ―コロイドやチューインガムコロイドと呼ばれる引き伸ばし多様な形状のコロイドがみられる。
E:すりガラス状のクロマチン構造を示すため淡染に見える。 - 答え3
A:アミロイドは髄様癌で見られやすい。
B:特徴的な所見は無いが、大量のコロイドを認めることが多い。コロイドが多く厚いため、標本上でひび割れ、パズルピース様コロイド等と呼ばれる。
C:好酸性濾胞上皮細胞と成熟リンパ球を特徴とする。
D:多核組織球が特徴。
E:弧在性に出現し、背景のアミロイドを特徴とする。細胞形態は多彩で形質細胞様、紡錘形、カルチノイド様などがみられる。 - 答え3
A:良性でも悪性でも出現があり得る。
B:これがあれば基本的には良性を考える。
C:良性でみられることが多い。異型がある場合は癌との鑑別が難しい。
D:小葉癌でみられやすい構造。
E:浸潤性微小乳頭癌でみられやすい出現様式。 - 答え2
- 答え5
上皮と間質の混合腫瘍ではあるが、悪性の指標は間質成分のみに絞られる。 - 答え1
細胞質にグリコーゲンや脂肪を含むため、それらを染める染色が有効。
1:脂肪染色
2:糖や基底膜などの染色
3:アミロイドの染色
4:酸性粘液多糖類の染色
5:神経系顆粒やメラニン等の染色 - 答え2
B:弧在性の細胞がみられやすい。自然尿で集塊上の細胞がみられた場合は腫瘍を疑いたい。
C:腎障害などがあればみることがある。異型がある時は癌との鑑別が必要。
D:核小体は目立つこともある。 - 答え2
A:膀胱頂部に多い。
B:尿路上皮癌と腺癌、扁平上皮癌が合併した場合、主診断は尿路上皮癌となる。
C:これはそのまま。
D:細胞診で原発・非原発の判断は厳しい。 - 答え5
A:好塩基性(青っぽい)を示す。
B:シート状集塊で見られる。
C:windowを形成するのは中皮細胞。
D:これはそのまま。
E:I型、II型、III型があり、I型は良性でも見られやすい。 - 答え4
弧在性の出現を特徴とする腫瘍。4以外の選択肢の特徴をみることは基本的にはない。 - 答え1
- 答え2
腺癌のマーカーとして、CEA、MOC-31、Ber-EP4などがある。2以外の選択肢は全て中皮腫マーカー。 - 答え3
- 答え5
- 答え3
- 答え4
- 答え1
2:脊索腫などで見られる所見。
3:骨肉腫などで見られる所見。 - 答え13
軟骨芽細胞腫は骨巨細胞腫に比べると核の数が少ないといわれる。骨巨細胞腫は単核細胞と多核細胞間に移行像がみられる。 - 答え12
1:側脳室や第四脳室に好発する。
2:第三脳室に好発する。
3:前頭葉に多い。
4:大脳半球に多い。
5:聴神経(第Ⅷ神経)に多い。
呼吸器
- 答え5
D:気管から区域気管支に存在する。
E:細気管支から呼吸細気管支に存在する。 - 答え3
A:3cm以下の限局性病変。
B:置換型増殖を示す腫瘍はすりガラス状陰影を示しやすい。
C:これはそのまま。他の増殖形式があれば浸潤とみなされる。
D:異型は弱い。
E:浸潤・非浸潤の判断ができないため細胞診では診断できない。 - 答え3
- 答え2
異型細胞とオレンジG好性細胞があれば角化型扁平上皮癌を考える。集塊上で見られる場合辺縁に着目し、辺縁が平滑であれば扁平上皮癌の可能性が高い。集塊全体としては流れがあると言われるが、塗抹時に腺癌でも流れが出るため実際の鏡検では辺縁を見る方が良いと思う。 - 答え4
ロゼット構造は基本的には神経系の腫瘍にみられる構造であるため、神経系腫瘍を選ぶ。 - 答え1
ヘルペスウイルスでは核内封入体をみることがある。ヘルペスウイルスⅤ型のサイトメガロウイルスは核内封入体をもったフクロウの目細胞を特徴とする。 - 答え1
C:心臓の栄養血管。
D:機能血管
E:機能血管 - 答え2
A:腺癌の核に染まる。
B:扁平上皮癌の細胞質に染まる。
C:腺癌の細胞質に染まる。
D:神経内分泌腫瘍の細胞膜に染まる。
E:扁平上皮癌の核に染まる。 - 答え3
- 答え4
A:疾患特異性はない。
B:喀痰中にみられる。
E:好酸球の顆粒に由来するのはシャルコーライデン結晶。 - 答え1
- 答え5
1:菌糸自体がみられない。
2:菌糸自体がみられない。
3:90度分岐の菌糸がみられる。
4:菌糸自体がみられない。 - 答え5
- 答え1
2:判定区分C
3:判定区分D
4:判定区分E
5:判定区分A - 答え3
少なくとも2種類の間葉成分が混在する。細胞診では呼吸器系で軟骨成分がみられた場合、本腫瘍を一番に考える。 - 答え4
- 答え3
腎癌で最も多いのは淡明細胞型でその転移が多いと考えられる。その場合、細胞質は広い。 - 答え2
粘表皮癌は粘膜下に腫瘍を形成するため基本的には喀痰中にみられない。 - 答え24
気管から区域気管支までしか見られない。 - 答え25
消化器
- 答え4
A:標本背景に無駄な物質を出現させないために細胞診前は咳嗽を行う。
B:LBCも有効。
C:これはそのまま。
D:深層細胞をいかに採取できるかが重要となる。
E:10回程度は擦る。 - 答え3
B:口腔のカンジダ症で前癌病変ではない。
C:水疱性の自己免疫性疾患で前癌病変ではない。 - 答え5
- 答え1
唾液腺腫瘍は基本女性が多いが、AとBは男性に多い。 - 答え1
他には腺様嚢胞癌も異染性を示す。 - 答え5
A:扁平上皮癌の危険因子となる。
B:腺癌が発生しやすい。
C:中部から発生しやすい。
D:これはそのまま。
E:基本的に悪性腫瘍は男性の方が多い。 - 答え3
A:幽門腺に多い。
C:塩酸と内因子を分泌する。
D:粘液を分泌する。
E:十二指腸側のことを指す。 - 答え2
B:神経鞘腫のマーカー。
C:横紋筋肉腫のマーカー。
D:平滑筋肉腫のマーカー。 - 答え1
C:早期癌はリンパ節転移の有無を問わない。
D:低分化な癌。低分化であるがゆえに弧在性に腫瘍細胞が出現する。
E:左鎖骨上窩リンパ節はウィルヒョウ転移。 - 答え1
A:グリコーゲンを持つためPAS反応陽性を示す。
B:若年男性に多い。 - 答え4
基本的に円柱上皮の組織は腺癌ができやすい。 - 答え1
- 答え2
- 答え3
1:大小不同があるため小型均一とはならない。
2:良性であるため基本的には重積性に乏しい。
3:本疾患は顕著な大小不同を特徴とする。画像問題等では大小不同があるからといって癌にしないように気を付けたい。
4:N/C比は変わらない。
5:良性であるため基本的には核形不整に乏しい。 - 答え4
1:高分化の特徴。
2:高分化の特徴。
3:低分化の特徴。
5:未分化や低分化の特徴。 - 答え3
他の消化器とは違い、粘膜筋板と粘膜下層がない。 - 答え5
- 答え4
変性によって核小体が目立つことが多々あるため、悪性所見とはしない。 - 答え24
2と4以外は男性に多い。 - 答え13
2:陽性を示す。その他の神経内分泌系マーカーも陽性となる。
4:ごま塩状クロマチンを示す。
5:核縁は薄い。神経内分泌腫瘍は基本的には核縁が薄い。
婦人科
- 答え4
A:円柱上皮細胞の所見。
B:円柱上皮細胞の所見。
E:修復細胞の所見。 - 答え5
A:原虫感染症。
B:核腫大はみられるが、核形不整はみられない。
C:辺縁が不明瞭。
- 答え2
A:LSILに含まれる。
E:SCCに含まれる。 - 答え3
A:G1、G2、G3とグレードが上がるにつれて異型が強くなる。
B:これは特徴的な所見の一つ。
C:G1やG2はエストロゲン暴露によって発生する腫瘍であるため背景粘膜は増殖症のことが多い。
D:グレードが高い腫瘍は分化度が低く、弧在性に出現しやすい。
E:間質細胞の付着は良性に多い。 - 答え5
A:粘液性癌の特徴。
B:漿液性癌の特徴。
C:類内膜癌G1の特徴。 - 答え2
同所性とはその組織を構成する成分(例えば子宮体部だと平滑筋など)のことを指す。対義語は異所性といい、その組織には無い成分(例えば子宮体部だと横紋筋など)のことを指す。 - 答え1
- 答え2
B:月経期で目立つ像。
C:分泌期で目立つ像。
D:分泌期で目立つ像。 - 答え5
A:細胞質ではなく核がすりガラス状になる。
B:ヘルペスウイルス感染細胞の所見。
C:この所見は特になし。 - 答え5
胃型関連の疾患はHPV陰性となる。 - 答え2
1:分化度が低いほど感受性が高い。
2:小細胞癌、扁平上皮癌、腺癌の順に感受性が高い。
3:正常細胞も影響を受ける。
4:細胞質の変化から起きる。
5:高いものが多い。 - 答え4
1:分泌期の所見。
2:分泌期の所見。
3:分泌期の所見。
5:分泌期の所見。 - 答え5
増殖症では3分岐以上の多分岐腺管②腺の増生③有端腺管の増加などが所見として挙げられる。 - 答え3
1:胚細胞腫瘍
2:性索間質性腫瘍
4:胚細胞腫瘍
5:性索間質性腫瘍 - 答え4
- 答え2
2:有核発生の場合は陰性を示す。父親由来の遺伝子ではこの遺伝子がメチル化されており、発現しないためである。 - 答え2
- 答え3
- 答え14
- 答え45
1:基本的には卵巣から分泌される。
2:基本的には卵巣から分泌される。
3:視床下部から分泌される
細胞診模擬試験 ~難易度3~の解説
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総論
- 答え4
A:ヒトの体細胞は元々2倍体でS期に4倍体になる。
B:サイクリンAはCdk1や2と複合体を形成してS期の途中からG2期まで発現している。
C:この蛋白はG1期に発現するサイクリンDとCdk4/6を止める方向に働く。つまり細胞周期を止めることになる。細胞周期が止めるため「癌抑制遺伝子」に区分される。
D:この蛋白はサイクリンEを発現させるE2Fの働きを止めている。つまり細胞周期を止めている。これも細胞周期が止めるため「癌抑制遺伝子」に区分される。
E:間期とは分裂期以外の部分つまりG1、S、G2期を指す。間期の方が分裂期より長い。 - 答え1
細胞骨格は太い順に①微小管②中間径フィラメント③アクチンの3種類がある。
C:間葉系細胞の中間径フィラメント
D:上皮系細胞の中間径フィラメント
E:神経細胞の中間径フィラメント
- 答え5
A:酸性加水分解酵素をもつのはリソソーム。
B:タンパクの合成はリボソームが行う。
C:この役割は滑面小胞体行う。
D:合成された蛋白が入る面がシス面、出る面をトランス面と呼ぶ。
E:形質細胞で発達しており、それが核周囲の明庭として観察される。 - 答え2
B:これをラテント癌と呼ぶ。クルーケンベルグ腫瘍は胃癌をはじめとする消化器癌の卵巣転移のこと。
C:これは重複癌のこと。多発癌は同じ臓器に同じ種類の癌が複数個発生すること。
D:これは多段階発癌の説明文。デノボ発癌は正常組織から癌が発生する。 - 答え1
A:高分化な腫瘍は結合性が強いことが多い。
B:分化度が低い腫瘍は分裂速度が速いことが多く、放射線が奏功するものが多い。
C:低分化だと正常から離れた構造となるため特徴所見がみられにくい。
D:基本的には分化度が低い腫瘍は異型が強い。
E:分化度が低いほど結合性が弱いため細胞が採取されやすい。 - 答え3
導管は基本的に外分泌腺にみられる構造。BとCは外分泌腺では無いため導管がみられない。 - 答え4
A:すりガラス状核、核溝、核内細胞質封入体など特徴的な核所見を示すが、核小体は目立たない。
B:内分泌腫瘍はどこの組織で発生しても大体ごま塩状のクロマチン構造を示す野が特徴。
E:小細胞癌は核小体が目立たないことが特徴の一つ。 - 答え2
A:杯細胞や多列線毛円柱上皮細胞がみられる。
B:多列線毛円柱上皮で被覆される。鼻付近で重層扁平上皮は鼻前庭のみ。
C:尿道の近位部は尿路上皮で被覆される。
D:子宮頸部は単層円柱上皮および非角化型重層扁平上皮で被覆される。
E:消化器は基本的に単層円柱上皮。 - 答え2
筋上皮細胞は外分泌腺の腺房や介在部導管にみられる平滑筋のような収縮能力を持った上皮細胞。今回の選択肢の1と5は内分泌組織であるため筋上皮細胞はみられない。 - 答え4
A:S100が陽性。αSMAは平滑筋腫瘍で陽性。
B:KIT(c-kit,CD117)、CD34、DOG1が陽性。CD56はNCAMとも呼ばれ、神経内分泌腫瘍で陽性を示す。
E:αSMAが陽性。DOG1はGISTで陽性。 - 答え4
1:種類によるが、基本的には紡錘形のものが多い。
2:腺癌と鑑別が必要になるような上皮様集塊がみられる。
3:空胞状の明るい細胞質と粘液性背景が特徴。
5:広い細胞質と目立つ核小体、メラニンが特徴。 - 答え3
1:原虫様であるが実は真菌。
2:HPV感染が主な原因。
3:原虫に分類される。
4:EBV感染によって引き起こされる。
5:呼吸器で良く出題される真菌。 - 答え1
寄生虫感染では好酸球が増加する。呼吸器で寄生虫感染が起きると好酸球が増加し、好酸球の顆粒が素になるシャルコーライデン結晶がみられやすくなる。 - 答え5
サルコイドーシスは結核に似た細胞像を呈する。しかし、結核と違い乾酪壊死はみられない。 - 答え4
1:内胚葉
2:外胚葉
3:内胚葉
5:中胚葉 - 答え3
進行性病変に含まれるのは再生、化生、肥大、過形成など。退行性病変に含まれるのは変性、萎縮、壊死、アポトーシスなど。 - 答え5
1:膵胆道系のマーカー
2:乳癌のマーカー
3:卵巣癌のマーカー
4:腺癌全般のマーカー
5:他にγセミノプロテインも特異的なマーカーの一つ - 答え1
1:流れるようなシート状集塊でみられ、核の腫大・大小不同、明瞭な核小体がみられる。
2:細胞質突起をもつ敷石状配列で出現し、ライトグリーン濃染細胞質、核腫大・大小不同、明瞭な核小体を示す。
3:ケラトヒアリン顆粒は表層細胞の細胞質に見られる顆粒。
4:好塩基性細胞質、核偏在、核周囲明庭、車軸状核を特徴とする。
5:尿路上皮は3層で構成され、その最外層にある大きな細胞をアンブレラ細胞と呼ぶ。 - 答え23
1:ロゼット配列は神経系腫瘍に特徴的な配列で、上衣腫では真のロゼットがみられる。
2:この配列、パターンは線維肉腫で見られる。
3:髄芽腫は小型円形核が特徴。柵状配列は示さない。
4:篩状構造は細胞集塊内に粘液球がいくつか存在する像で腺様嚢胞癌でよくみられる。
5:この配列は細胞が一列に並んだ状態を指す。小葉癌や小細胞癌などでみられる。 - 答え34
アポトーシスは細胞内外のなんらかの刺激で生じ、カスパーゼの活性化を介して最終的にヌクレオソームの単位の核断片化を引き起こす。細胞質は破壊されないため炎症が起きない。最終的には細胞が収縮しアポトーシス小体を形成する。ミトコンドリアを介したアポトーシスではBcl-2などが膜電位を保ってアポトーシスを抑制し、BadやBaxが膜電位を低下させアポトーシスを誘導させる。
技術
- 答え4
A:PAS反応の原理は①過ヨウ素酸で酸化②アルデヒド基が生じる③シッフ試薬で呈色の流れ。
B:中性粘液を染める。
E:間質性粘液や基底膜が異染性を示す。
- 答え3
A:複数箇所から採取する。
D:圧挫法は組織片など塊になっている検体に用いる。
E:すり合わせは3回以内。回数が多すぎると細胞が挫滅して鏡検しづらくなる。 - 答え5
A:陰圧を解除してから針を抜く。
B:蒸留水ではなく生理食塩水やLBC固定液や培養液などで洗浄する。
C:塗抹後乾燥させればギムザ染色も行うことができる。 - 答え1
A:感度は高いが、特異度は低くなる。
B:賦活化は熱処理(オートクレーブ、電子レンジなど)もしくはタンパク分解酵素で処理する。
C:基本的にはヘマトキシリンを用いる。この時のヘマトは進行性のマイヤーが多い。
D:ペルオキシダーゼなどの酵素をたくさん結合できるため感度が高い。
E:洗浄はPBSで行う。 - 答え2
A:退行性のギルのヘマトキシリンを用いる。
B:溶血して細胞を効率よく回収すると良い。
C:細胞が壊れやすいため1000rpm程度の低回転数で遠心する。
E:細胞の回収率が良いため細胞数が少ない検体に有効。 - 答え5
カラーコードは①4倍:赤②10倍:黄③20倍:緑④40倍:青⑤100倍:白である。 - 答え4
A:転座にも有効。遺伝子配列が大幅に変化するものには有効だが、点突然変異など微小な変化には別の方法を行う必要がある。
B:間期にも有効。
C:FISHのFはFluorescence(蛍光)のことで、蛍光色素を使っているため観察は蛍光顕微鏡を用いる。
D:核酸を検出する方法であるため、DNAもRNAも検出できる。
E:多くの色を使った多重染色も可能。
- 答え2
A:オレンジG、エオジン、ライトグリーンの分子量が違う3色素を使って染め分ける。
B:Papのヘマトキシリンは退行性のギルを用いるため分別が必要。
C:ビスマルクブラウンはEA-50液に含まれる。
D:OG-6とEA-50液は95%エタノールで分別する。
E:Papの最大の特性の一つに透過性が良いというのがある。 - 答え1
開口絞りを絞ると①開口数が小さくなる②分解能が低くなる③焦点深度は深くなる④明るさは暗くなる⑤コントラストは増加する。 - 答え3
A:半年に一回行う。
D:3年
E:50ppm以下
- 答え4
4:RNAは逆転写酵素を使ってDNAに変換してからでないとPCRを行えない。 - 答え2
2:ギムザは透過性が悪いため引き終わりを作ると細胞が重なって見づらくなる。
引き終わりを作らずに引ききる。 - 答え2
1:ヘマトキシリンは天然色素でそれ自体には染色する能力はない。
2:水銀を含むのはハリス。ギルはヨウ素酸ナトリウム。
3:カリウムやアルミニウムとレーキをつくらせ正に荷電させる。
4:ヘマトキシリンは全て塩基性色素。
5:進行性は核のみを徐々に染めるため分別が必要ない。 - 答え5
1:冷風で急速乾燥させる。
2:メチレン青とエオジンが含まれ、前者が塩基性色素、後者が酸性色素。
3:細胞透過性が悪いため重積性のある集塊などはみにくい。一方Papanicolaou染色は透過性が良い。
4:乾燥させるため剥離しにくい。
5:pH6.4にすることでロマノフスキー効果を惹起する。 - 答え3
1:起床直後は睡眠中膀胱内に溜まった尿で細胞変性が強いため適さない。随時尿が良い。
2:喀痰の方が変性が強い。基本的に剥離細胞診は変性が加わる。
4:体位変換をして細胞を浮遊させた方が良い。
5:癌の好発部位であるSCJから細胞を採取する必要がある。
- 答え5
1:37%含む水溶液。
2:劇物に分類される。
3:架橋固定が原理。アミノ基を架橋するため免染時に賦活化する必要がある。
4:発がん性が認められている。 - 答え1
1:スキムミルク、生理食塩水などを満載する再水和処理を行うと染色性が改善す
る。
2:水分が残るとその水に色素が移動し退色の原因となる。
3:エオジンに染まりやすくなり、赤みを増す。
4:このアーチファクトは封入前に乾燥することで起きる。
5:ギムザと同様に膨化する。 - 答え4
LBCの欠点は①コストがかかる②従来法と見え方が違うの2つが挙げられる。利点は①塗抹範囲がせまい②標本作製が標準化できる③細胞が重なりにくい④細胞回収率が高い⑤遺伝子検査に応用できるなどがある。 - 答え23
1:細胞膜
2:核
3:核
4:細胞膜
5:細胞質 - 答え34
1:プロテイン銀を使う。
2:鉄が含まれるが銀は含まれない。
3:硝酸銀
4:アンモニア銀液を使用するが、アンモニア銀という銀は無く硝酸銀からつく
る。
5:銀液を使わない。
体腔液・尿・その他
- 答え1
選択肢ABは悪性中皮腫有意のマーカー。CDEは腺癌に有意なマーカー。 - 答え5
A:10~30代の女性に多い。
B:細菌感染によって生じる。
C:好酸球がみられる。
D:多核組織球や類上皮細胞の出現をみる。
E:多核組織球、類上皮細胞に加えて壊死がみられる。 - 答え3
A:高齢者に多い。
B:アミン、アニリン、ベンチジン、塩化ビニル、オーラミンなどが危険因子。
C:高異型度腫瘍で細胞診で判定しやすい。
D:乳頭状集塊は尿中に出現しにくく、平坦状病変は出現しやすい。
E:尿路上皮癌でなく、腺癌。
- 答え4
骨腫瘍で破骨細胞様巨細胞が目立つのは軟骨芽細胞腫と骨巨細胞腫。骨巨細胞腫の方が核の数が多いと言われる。 - 答え2
A:血管周囲偽ロゼットや真のロゼットがみられる。
E:Homer-Wright型偽ロゼットがみられる。 - 答え1
C:神経鞘腫でみられる所見。
D:乏突起膠腫でみられる所見。
E:膠芽腫で見られる所見。 - 答え3
A:自然尿にはみられにくい。
B:胚細胞腫瘍のセミノーマが最も多い。
C:異型の強い腫瘍細胞と成熟リンパ球の二相性が特徴。
D:PSAが上昇するのは前立腺癌
E:血中βhCGが上昇する。 - 答え4
A:陽性になる。
B:T細胞リンパ腫。
E:発生する。むしろ小児や若年成人に多い。 - 答え2
筋上皮細胞は良性疾患で見られやすい。この選択肢で良性はAとEのみ。 - 答え3
A:原発性のものは少なく、浸潤性や播種性のものが多い。
B:球状集塊を示すものは腺癌の可能性が高い。
C:グリコーゲンを含むためPAS反応が陽性となる。
D:上皮性腫瘍であるため結合性がある。体腔液中ではより結合性が強い状態でみられることが多い。
E:所見の一つに多核がある。あまりに多い多核細胞の場合は中皮腫の可能性が高い。 - 答え5
1:乳腺の異常として最も多い。
2:非炎症性・非腫瘍性の疾患。
3:非炎症性・非腫瘍性の疾患。
4:増殖性変化と退行性変化が共存する。
5:主な変化は①乳管過形成②小葉過形成 ③腺症 ④線維症 ⑤嚢胞 ⑥アポクリン化生 ⑦線維腺腫性過形成
- 答え1
1:自然尿では悪性所見。擦過やカテ尿など物理的に剥離させる採取法では悪性所見とは言えない。
2:紡錘形細胞も見られる。尿で紡錘形細胞がみられた場合は低異型度も考慮する。
3:非浸潤だが壊死を認めることがある。
4:平坦状病変。
5:混在する場合は尿路上皮癌となる。尿路上皮癌と混在する扁平上皮癌や腺癌は基本的に尿路上皮癌になるが、小細胞癌と混在する場合は小細胞癌となる。 - 答え4
4:好塩基性を示す。 - 答え5
1:炎症細胞と多核巨細胞を特徴とする。
2:好酸性濾胞上皮細胞と背景のリンパ球が特徴。
3:大量のコロイド、泡沫細胞、ヘモジデリン貪食組織球などがみられるが、特徴的な細胞像は無い。
4:核溝、核内細胞質封入体など乳頭癌に似た核所見を持つ。
5:アミロイドは髄様癌の背景に見られやすい。 - 答え2
- 答え4
1:中高年に多い。
2:成人に多い。
3:35歳以上に多い。
5:中高年に多い。 - 答え3
1:10~20歳代
2:10歳代
4:10歳代
5:30~60歳代 - 答え1
1:危険因子は①放射線被曝②体重増加③遺伝子異常(FOXE1)などがある。
2:陽性を示す。
3:B細胞性が多い。
4:細胞膜や細胞質に陽性を示す。通常他の腫瘍では核に陽性を示す。
5:砂粒体は乳頭癌で見られやすい。 - 答え12
1:必ずそうとは言えないが、基本的にアンブレラ細胞がみられた場合は良性を考える。
2:これはそのまま。問題文で「~することがある」と書かれているものは〇のことが多い。
3:クロマチン構造は見えないが、核腫大やN/C比増大がみられるため、癌との鑑別を要することがある。
4:男性の方が多い。
5:多発や再発やが多い腫瘍。 - 答え34
1:ホルモンが過剰に分泌されるため、その上位のTSHは減少する。
2:ホルモンが分泌されないため、その上位のTSHは増加する。
3:コルチゾールやアンドロゲンが減少する。
4:ACTHが過剰に分泌されるためアンドロゲンやコルチゾールが増加する。
5:バソプレシンが増加することで尿量が増える。
呼吸器
- 答え5
A:扁平上皮癌で陽性
B:扁平上皮癌で陽性
C:神経内分泌腫瘍で陽性
- 答え4
基本的には真菌を染める染色が陽性となる。
C:軟骨などの間葉系成分を染める。異染性を示す。
D:抗酸菌を染める。 - 答え4
A:扁平上皮癌や小細胞癌で見られる所見。
B:扁平上皮癌で見られる所見。
E:扁平上皮癌で見られる所見。 - 答え3
A:気管支炎、気管支拡張症、喘息、高度喫煙者などでみられる。
B:気管支喘息、肺吸虫症 などアレルギー疾患、寄生虫感染でみられることが多
い。
C:免疫不全患者宿主に感染し、日和見感染症である。
D:慢性気管支炎、肺癌、肺気腫、結核など様々な疾患でみられ、疾患特異性はない。
E:中皮腫の発生に関与する。 - 答え2
A:層状構造を示す厚い細胞質は扁平上皮癌を考える。
B:腺癌の所見。
C:腺癌の所見。
D:良性細胞の所見。
E:扁平上皮癌の所見。 - 答え1
A:腺癌、大細胞癌は末梢に多い。
B:約40%を占め、最も多い。
C:低悪性度。高悪性度は微小乳頭型と充実型。
D:線毛がある場合は良性を考える。
E:腺腔様配列は腺癌で見られる。 - 答え4
A:リスクとなる。その他、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)、職業的暴露(アスベスト、ラドン、ヒ素、クロロメチルエーテル、クロム酸、ニッケル)、大気汚染(特に粒径2.5ミクロン以下)、肺癌の既往歴や家族歴、年齢などが知られている。
B:非小細胞性肺癌は小細胞癌以外の組織型のことで圧倒的に非小細胞性肺癌の方が多い。
C:小細胞癌と扁平上皮癌は肺門部に多い。
D:STASは肺胞腔内に腫瘍が広がった状態のことで浸潤の定義の一つである。
E:腺癌のドライバー遺伝子変異は80%程度ある。 - 答え5
A:右の方が太く角度が浅い。
B:これはそのまま。
C:これはそのまま。
D:層板小体を持つのは II 型肺胞上皮細胞。
E:II 型肺胞上皮細胞が分泌する。 - 答え2
A:これはそのまま。
B:ゴールドスタンダード染色はグロコット染色でギムザ染色。
C:最も有効なのは気管支肺胞洗浄液(BAL)
D:人工的な培養法は確立されていない。
E:これはそのまま。 - 答え3
A:中枢気管支に多い。
B:これはそのまま。
C:それぞれの成分の割合によって決定されるため細胞診では判定できない。
D:異所性成分が必要。
E:ウイルス感染(EBV)が認められる。 - 答え4
1:塵埃細胞が無ければ不適正。
2:これはそのまま。
3:G-CSFを産生することがあるため好中球を認めることがある。
4:粘膜下腫瘍であるため喀痰には出にくい。
5:これはそのまま。 - 答え2
1:細胞質は広い。
2:これはそのまま。
3:みられる。
4:目立つ。
5:大細胞癌との鑑別のために確認する必要がある。 - 答え1
1:特異性は低い。
2:非上皮性の細胞であるため結合性はない。
3:これはそのまま。
4:これはそのまま。
5:これはそのまま。 - 答え3
1:前縦隔か上縦隔に多い。
2:未熟なTリンパ球がみられる。
3:これはそのまま。
4:B2型が最も多い。
5:重症筋無力症の合併症がよくみられる。 - 答え1
1:背景の成熟リンパ球と異形の強い大型腫瘍細胞がみられる。
2:いくつかの胚葉成分や未熟な神経成分がみられる。
3:甲状腺の濾胞構造がみられる。
4:単核のラングハンス型トロホブラストがみられる。リンパ球は特徴ではない。
5:類円形核の腫瘍細胞が平面的にみられる。 - 答え5
1:置換型増殖を示す。
2:末梢肺に多い。
3:II 型肺胞上皮やクララ細胞由来である。
4:通常0.5cm以下。
5:TTF-1やnapsin Aが陽性となる。 - 答え5
5:OG好性細胞で1/3、LG好性細胞で1/2。 - 答え4
1:高悪性度。
2:挫滅しやすいため核線がみられやすい。
3:変性が加わるため顆粒状や濃縮状のものが多い。
4:光顕で判断できるため必須ではない。
5:喀痰は変性が強い。 - 答え23
1:中枢病変を対象とする。
4:A~Eの5区分で判定する。
5:正常なため判定Bとなる。 - 答え12
1:少数であればあってもよい。
2:他の組織型の存在を否定しなければならないため細胞診では判定できない。
3:陽性を示す場合は腺癌。
4:びまん性に陽性を示す場合は扁平上皮癌。
5:びまん性に陽性を示す場合は扁平上皮癌。
消化器
- 答え1
前癌病変は扁平苔癬、白板症、紅板症である。 - 答え4
A:リスク因子となる。
B:男性に多い。
E:絶縁 - 答え5
A:左側結腸に多い。
B:腺腫からの発生が多い。
C:癌化の頻度が高い。 - 答え4
A:非角化型重層扁平上皮で覆われる。
B:外膜で覆われる。
E:円柱上皮化生のこと。 - 答え3
A:男性に多い。
B:このほかANCA抗体も陽性になる。
C:このほか胆管癌の合併も見られる。
D:これが陽性になるのは原発性胆汁性肝硬変。
E:陽性になる。 - 答え2
A:グラム陰性桿菌。
B:鞭毛をもつ。
C:胃癌、特にMALTリンパ腫と関連がある。
D:陽性を示す。
E:これはそのまま。 - 答え5
A:若年女性に多い。
B:膵体尾部に多い。
C:認められる。
D:これはそのまま。
E:血管がみられ、その周囲に小型均一な腫瘍細胞がみられる。 - 答え1
- 答え2
B:カンジダ感染が多い。
C:無核細胞が多数みられる。
D:この細胞は尋常性天疱瘡でみられる。
E:扁平上皮系が主になる部位ではLBCが有効。 - 答え5
A:大小不同が目立つ。
B:目立たない。目立つのは中分化。
C:みられる。
D:これはそのまま。
E:B型とC型は関与する。 - 答え1
- 答え4
1:B細胞性が多い。
2:消化管の中で胃は最も多い。
3:高齢者に多い。
4:異型が弱いため細胞診での判定が難しい。
5:胃幽門前庭部に好発する。 - 答え3
1:男性に多い。
2:50~70歳代に多い。
4:高分化型が多い。
5:腺癌が多い。
- 答え2
1:CA19-9が主な腫瘍マーカー。
3:膵頭部に多い。
4:粘液性腫瘍であるため粘液がみられる。
5:シート状に出現し広い淡明な細胞質を持つ。 - 答え2
1:粘液の形質によって亜型を決定するため免疫染色をしないと厳しい。
3:頻度は低いが合併することがある。
4:拡張する。
5:低異型度、高異型度、上皮内腫瘍、浸潤癌と多段階的に進展する。 - 答え5
5:インスリノーマだけ良性が多い。 - 答え1
1:胃に最も多い。 - 答え4
1:下部食道に多い。
2:乳頭状病変を呈する。
3:平滑筋腫が最も多い。
4:神経鞘由来であるため陽性となる。
5:きわめて稀な腫瘍の一つ。 - 答え15
1:子宮頸部などと同様の所見が見られるためこの所見もみられる。
2:前がん病変であるため移行する。
3:通常核小体が目立つ。
4:光輝性細胞がみられる。
5:良性なのでNILM。 - 答え45
4:悪性化すると境界が不明瞭になることが多い。
5:胆汁は変性が強いため良性でも核小体が目立ち悪性所見として使えない。
婦人科
- 答え4
1:分娩直前はエストロゲンもプロゲステロンも高値を示す。流産はその状態と類似した状態と考えられるため高値を示す。
2:性成熟期でない年齢で性成熟期と同じ変化が起こる事。つまり高値となる。
3:X染色体の片方が全部もしくは一部欠失した性染色体異常症。卵巣機能が弱いため低値となる。
4:ホルモンの低下によって上皮が菲薄化し炎症を起こした状態。つまり低値となる。
5:卵胞はたくさんできるが成熟しないため排卵が起きない疾患。
- 答え1
HPVが関連するのは旧規約で言うところの①通常型内頸部腺癌②特定不能な粘液性癌③腸型粘液性癌④印環細胞型粘液性癌⑤絨毛腺管癌⑥浸潤性重層性粘液産生癌⑦微小乳頭状パターンを示す通常型内頸部腺癌がある。 - 答え2
A:増殖期は直線、分泌期は蛇行した腺管がみられる。
B:増殖しているため核密度が高くなる。
C:細胞内に分泌物をため込むため広くなる。
D:明瞭になる。
E:核も小さく細胞質も狭小になる。 - 答え1
背景は腫瘍性背景で高度な核異型をもった腫瘍細胞が乳頭状に出現する。背景には砂粒体を見ることがある。
Bは明細胞癌の特徴 - 答え4
A:陽性になる。
B:両側性発生が多い。
C:これはそのまま。
D:高頻度でこの遺伝子に変異がみられる。
E:単房性にみられる。多房性は粘液性癌。 - 答え3
A:存在する。前者は類内膜癌G1,G2、後者は漿液性癌と明細胞癌が該当する。
B:類内膜癌が最も多い。
C:5%以下。
D:エストロゲンに依存しないため関連が低い。
E:基本的に上皮性腫瘍は発生年齢が高い。
- 答え2
A:これはそのまま。
B:傍基底・基底細胞の異型が主体となる。
C:浸潤していないため背景はきれい。
D:ほぼ全例で陽性。
E:これはそのまま。 - 答え4
A:2種類の上皮で被覆され、その境界をSCJと呼ぶ。
B:偏在性核と泡沫状細胞質が特徴。
C:エオジンやオレンジGに好染する。
D:流れの有るシート状集塊で出現する。
E:これはそのまま。 - 答え4
適応はCIN3とIA期 - 答え3
A:親のホルモンの影響を受けてるため中層細胞優位。
B:ホルモンが出ていないため傍基底優位。
C:エストロゲンが有意な時期であるため表層細胞優位。
D:プロゲステロン優位な時期であるため中層細胞優位。
E:プロゲステロン優位で見られやすい細胞であるためホルモンが出ない閉経期にはみられない。 - 答え3
放射線の変化は多岐にわたるため、大体のことは起きると思っていた方が良い。ただN/C比は変わらない。 - 答え5
5:2倍体発生。 - 答え2
1:扁平上皮癌が多い。
3:扁平上皮癌が多い。
4:扁平上皮癌が多い。
5:高齢者に多い。 - 答え1
1:核小体の腫大はみられない。 - 答え4
1:p16が有効。
2:関連するものとしないものがある。
3:6型、11型以外はハイリスク。
4:関連する。
5:DNAウイルス。 - 答え1
1:明細胞癌、類内膜癌と関連がある。
2:原因となる。
3:ブルーベリースポットなどの特徴的な病変がみられる。
4:上昇を認めることがある。
5:血液が卵巣内に溜まってチョコレート嚢胞を示す。 - 答え5
この封入体はクラミジアの特徴。 - 答え5
1:上皮性腫瘍
2:性索間質性腫瘍
3:胚細胞腫瘍
4:上皮性腫瘍 - 答え23
基本的に胚細胞腫が若年者に多い。この選択肢で胚細胞腫瘍は2と3のみ。 - 答え25
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総論
- 答え2
B:白人で頻度が高いと言われる。本邦では1~2人/10万人と稀な腫瘍。
C:本邦でも増加しているが、基本的には欧米やアフリカに多い。
D:欧米では逆流性食道炎が多いため腺癌が比較的多い。
- 答え3
A:細胞周期を止める方向には働く。
D:細胞周期はG1、S、G2、Mで1周すると細胞が増殖する。
E:核膜は分裂期の前中期に消失する(参考書によっては中期)。 - 答え1
C:内胚葉
D:外胚葉
E:中胚葉 - 答え4
A:細胞膜が保たれたままの細胞死であるため炎症が起きない。
B:収縮する。
E:核は断片化し、DNA{がヌクレオソーム単位で切断される。
- 答え5
A:子宮頸癌や中咽頭癌と関連する。
B:成人T細胞性白血病と関連する。
C:カポジ肉腫や原発性体腔液リンパ腫と関連する。 - 答え4
- 答え1
Ⅰ型は副甲状腺腫瘍、下垂体腺腫、膵消化管内分泌腫瘍が三大病変。ⅡA型は甲状腺髄様癌、副腎褐色細胞腫、副甲状腺機能亢進症、ⅡB型は甲状腺髄様癌、褐色細胞腫、神経腫が主な病変。
C:I型に含まれる。
D:I型に含まれる。
E:I型に含まれる。
- 答え3
エストロゲンが関連するのは子宮体部と乳腺。 - 答え5
ミトコンドリアは働きが活発な部分に特に多く、肝細胞や尿細管上皮細胞は多いことで有名。 - 答え2
A:これにはジフテリア、偽膜性大腸炎、大葉性肺炎、尿毒症性心外膜炎などが含まれる。
B:これにはヘルペスや肝炎ウイルスなどのウイルス感染でみられることが多い。
C:これは連鎖球菌感染症、ペスト、インフルエンザ、発疹チフス、流行性出血熱、ワイル病などで見られることが多い。
D:これには肝硬変、肺線維症などが含まれる。
E:これには結核、サルコイドーシス、猫ひっかき、梅毒、ハンセン病などが含まれる。
- 答え2
1:未分化胚細胞腫の所見。
3:ヘルペスウイルス感染細胞の特徴の一つ。甲状腺乳頭癌でも同様の所見が
4:顆粒膜細胞腫の所見。
5:平滑筋肉腫の所見。 - 答え2
1:萎縮のこと。変性は核や細胞質などが内外からの刺激によって構造的な変化を示すこと。
2:分化した細胞が他の系統の分化した細胞に変化すること。扁平上皮化生、腸上皮化生、腺上皮化生などがある。
3:肥大のこと。過形成は一つ一つの細胞の大きさは変わらないが、数が増えたことによって組織が大きくなった状態。
4:過形成のこと。肥大は一つ一つの細胞が大きくなることで組織が大きくなった状態。
5:変性のこと。萎縮は一旦正常の大きさになった組織が、細胞数の減少や細胞数が小さくなることで組織が小さくなること。
- 答え4
好酸球は寄生虫やアレルギー疾患で増加することが多い。そのためそれらの疾患では喀痰などの呼吸器検体にはシャルコーライデン結晶が見られやすい。結核はリンパ球や組織球が多く見られ、細菌感染では好中球が多い。 - 答え3
1:仮性菌糸と芽胞が特徴。
2:デコイ細胞の原因となるウイルス。核腫大とすりガラス状核を特徴とする。
3:多核、核圧排、核縁肥厚、核内封入体、封入体周囲のhaloを特徴とする。
4:星雲状封入体を特徴とする。
5:細長い菌が集塊で見られる。
- 答え2
2:4つの精子ができる。卵子は1つ、精子は4つであるため注意。 - 答え1
進行性病変には肥大、化生、再生などが含まれる。退行性には変性、萎縮、壊死、アポトーシスなどが含まれる。 - 答え5
1:腺癌全般のマーカー。肝細胞癌はAFPが有名。
2:乳癌のマーカー。卵巣癌はCA125。
3:肝細胞癌や胎児性癌のマーカー。前立腺癌はPSAやγ-smなど。
4:卵巣癌のマーカー。担当癌はCA19-9。
- 答え3
1:非角化型重層扁平上皮
2:単層円柱上皮
4:角化型重層扁平上皮
5:単層円柱上皮 - 答え25
基本的に腫瘍は男性に多い。各論勉強中に女性に多いものが出たらまとめると良い。 - 答え14
1:神経膠細胞の中間系フィラメント。
2:上皮系細胞の中間系フィラメント。
3:中間系フィラメントではない。
4:神経細胞の中間系フィラメント。
5:間葉系の中間系フィラメント。
技術
- 答え2
B:開口数が大きいと分解能は上がる。
C:分解能の数値が小さいほど分解能が高い。
D:倍率が高いほど焦点深度は浅くなる。 - 答え4
A:膨化する。
B:固定前に行う。固定後に行うと効果が無い。
E:膨化するため不明瞭になる。 - 答え3
A:パパニコロウ染色ではギルを使う。
B:pHは酸性。色素の種類としては塩基性色素なので要注意。
C:オレンジG<エオジン<ライトグリーンの順に大きい。
D:塩基性色素。EA-50に含まれる色素で唯一の塩基性色素。
E:OG-6とEA-50は95%エタノールを溶媒とする。 - 答え5
A:細胞質
B:細胞質
C:核
- 答え5
- 答え3
穿刺吸引は基本的に擦過ができない部位に用いる。体表に近い部分は穿刺しやすいため勿論対象となるが、最近では画像描出の技術向上により消化器や呼吸器を対象とした穿刺も可能となっている。
A:擦過が中心。
D:擦過が中心。
E:擦過が中心。 - 答え1
A:酸化によってギ酸が生じる。
B:ホルマリン(ホルムアルデヒ)は発がん性が指摘されている。 - 答え4
A:特定の配列に結合するプローブを用いて目的配列をもつ核酸を検出する。
B:RNAを検出する。
C:蛋白を検出する。
D:目的の抗原(蛋白)を標本上で可視化する。
E:RNAをDNAに変化させてから検出する。 - 答え1
A:複数のエピトープに反応するのはポリクローナル抗体。
B:ポリクローナル抗体は複数のエピトープに反応するため、モノクローナルより特異性が低い
- 答え3
A:レンズの種類、倍率、補正系の種類、開口数、視野数、カラーコードが記載される。
B:倍率と明るさは反比例する。
C:4倍は赤。黄色は10倍のカラーコード。
D:未染標本はコンデンサを下げるか、開口数絞りを絞ると見やすい。
E:レンズではなくレボルバで回転させる。 - 答え5
粘膜下腫瘍は剥離細胞診や擦過などでは採取できないことが多いためEUS-FNAが有効となる。 - 答え2
1:Papanicolaou染色をする場合は引き終わりを必ず作る。
2:速度を上げると短く、ゆっくりすると長くなる。
3:角度は小さくすると長く、大きくすると短くなる。
4:素早く入れる。
5:辺縁や引き終わりに集まりやすい。 - 答え1
1:脱水にエタノール、透徹にキシレンを使う。
2:イソプロピルアルコールとポリエチレングリコールが含まれる。
3:凝固固定が原理である。架橋固定はホルムアルデヒドなど。
4:50%エタノールによる半固定しか行われないため塗抹後再固定する。
5:2日以内に行う。
- 答え2
ギルのヘマトキシリンの組成は①ヘマトキシリン②蒸留水③ヨウ素酸ナトリウム④硫酸アルミニウム⑤エチレングリコール⑥氷酢酸の6つ。結晶性クエン酸はマイヤーの組成。 - 答え3
1:基本的には早朝喀痰を採取する。
2:剥離細胞診であるため擦過検体より変性が強い。
3:血液部分から採取すると血液成分しか見られないことがあるため境界部分から採取する。
4:可能な限り挫滅を防ぐためにすり合わせは3回以内にする。
5:室温では5時間以内。 - 答え3
1:Grimelius染色、Masson Fontana染色、Giemsa染色などで染まる。
2:Gmelim法やHole法で染まる。
3:ヘモジデリンはBerlin blue染色で染める。Congo red染色はアミロイドを染める染色。
4:Masson-Fontana 染色、Schmorl反応で染まる。
5:Masson-Fontana 染色、Schmorl反応で染まる。 - 答え4
1:PBSで行う。
2:過酸化水素、過ヨウ素酸、アジ化ナトリウムで行う。
3:ポリマー法は標識物質をたくさん結合できるため感度が高い。
4:DABは永久標本になり、AECはならない。
5:正常動物血清、アルブミン、スキムミルクなどの蛋白で行う。
- 答え5
1:プロテイン銀を用いる。
2:銀は使わない。
3:硝酸銀を使う。
4:硝酸銀を使う。 - 答え45
- 答え24
1:メチル場尿酸が検出される。
3:記録の保存は3年。
5:半年に一回行う。
体腔液・尿・その他
- 答え5
A:CD5陽性。CD10, CD23陰性。
B:CD15, CD30陽性。CD20陰性。
C:CD20陽性。CD15, CD30陰性。
D:CD30陽性。
E:CD10, CD20, CD79などがB細胞系が陽性。 - 答え2
A:EBVが関与する。
E:HTLV-1が関与する。 - 答え1
神経内分泌腫瘍に有効なマーカーとしてChromogranin A, synaptophysin, CD56などが知られる。
C:腺癌に有効なマーカー。
D:卵黄嚢腫瘍や肝細胞癌に有効なマーカー。
E:上皮系に陽性となる。浸潤性乳管癌と浸潤性小葉癌のマーカーとしても使われる。 - 答え4
A:尿管と回腸の一部を繋ぐため変性した回腸の腺上皮細胞がみられる。
B:生理食塩水を用いる。
E:E.Coliなどの細菌感染が多い。 - 答え3
A:グリコーゲンを持つため陽性を示す。
D:上皮型は比較的細胞数が多く、肉腫型は体腔液中に出現する細胞が少ない。
E:I 型は良性でよく見られる。悪性はII型やIII型が多い。 - 答え3
A:浸出液が多い。循環障害は濾出液。
D:生理食塩水を使うため貯留検体より変性しやすい。
E:健常者でも少量の体腔液は貯留している。 - 答え2
B:後腹膜、四肢の深部組織、血管壁などに好発する。
C:舌、食道、胸壁、乳腺などに好発する。
D:四肢や体幹の深部に好発する。 - 答え5
A:10歳代に好発する。
B:30~60歳代に好発する。
C:10~20歳代に好発する。
- 答え1
A:良性腫瘍は筋上皮細胞を認めることが多い。
B:核小体が目立つ裸核状細胞が弧在性に出現する。
C:アポクリン化生を伴うことはある。
D:DCISなどでも認めることがあるため断定はできない。
E:乳頭状集塊が見られやすいのは乳管形成型。硬性型は索状配列やくさび状配列などがみられる。 - 答え4
A:皮膚を原発とするT細胞リンパ腫。
B:CD30陽性の大型細胞がみられるT細胞リンパ腫。
C:高悪性度のB細胞リンパ腫。
D:低悪性度の中で最も多いB細胞リンパ腫。
E:菌状息肉症の類似疾患であるT細胞リンパ腫。 - 答え3
1:好酸性の細胞質を持つ細胞がみられる。
2:腫瘍ではなく腫瘍様病変である。
3:多核組織球の出現が特徴的。
4:核溝や核内細胞質封入体は目立つが、すりガラス状核は目立たない。
5:放射性ヨウ素の取り込みが癌と関連していると言われる。 - 答え5
15番染色体にあるPML遺伝子と17番染色体にあるRARA遺伝子が融合したキメラ遺伝子で急性前骨髄球性白血病の90%異常で認められる。 - 答え2
1:細胞質内小腺腔は浸潤性乳管癌や小葉癌で見られる。
2:背景に石灰化小体を認めることがある。
3:PASにもAlcian blueにも陽性を示す。
4:軽度なものが多い。
5:結合性は強く、球状集塊になることが多い。 - 答え1
1:バソプレシンとオキシトシンが産生される。
2:ここからはパラトルモンが産生される。カルシトニンは甲状腺傍濾胞細胞(C細胞)から産生される。
3:ここからはバソプレシン、コルチゾール、アンドロゲンが産生される。カテコールアミンは副腎髄質から産生される。
4:ここからはカテコールアミンが産生される。アルドステロンは副腎皮質から産生される。
5:ここからはカルシトニンが産生される。パラトルモンは副甲状腺から産生される。 - 答え5
大型細胞の出現、目立つ核小体が特徴の腺癌。メラニンを持つこともある。 - 答え5
- 答え2
1:中心性のことが多い。
2:基本的には厚い細胞質をもつ。辺縁は微絨毛の発達によってモヤモヤした淡く染色性を示すこともある。
3:ヒアルロン酸酸性によってアルシアン青が染まる。
4:微絨毛の発達によって細胞辺縁が不明瞭になることがある。
5:多核細胞が多数みられる場合は中皮腫を考慮したい。 - 答え3
1:悪性腫瘍や結核で見られる。
2:サルコイドーシスで見られる小体。
3:多数の腫瘍細胞の中に組織球が見られる像のこと。バーキットリンパ腫でみられる。
4:成人T細胞性白血病/リンパ腫などで見られる異型の強い核を表す。
5:核の中心に穴が開いたように見える構造。未分化大細胞リンパ腫で見られる。 - 答え34
1:バーベック顆粒は組織球が持つ棍棒状の顆粒。組織球由来の腫瘍に認められる。
2:進展することがあるため高分化でも注意。
3:胎児型と胞巣型は小型円形腫瘍。
4:ジアスターゼには消化されない結晶を持つ。
5:シュワン細胞由来であるためシュワン細胞マーカーのS100が陽性となる。 - 答え34
1:甲状腺機能低下症
2:副腎皮質機能低下症
5:下垂体前葉機能低下症
呼吸器
- 答え4
A:硝子軟骨でできている。弾性軟骨は耳介などを構成する軟骨。
B:線毛を持たない。微絨毛をもつ。
C:呼吸器や消化器は内胚葉。
D:気管や気管支は多列線毛円柱上皮。細くなると背が低くなり線毛を欠く。
E:肺胞と肺胞は肺胞孔(コーン孔)で繋がる。ランバート管は肺胞と細気管支を繋ぐ。
- 答え3
A:腺癌が最も多い。腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌、大細胞癌の順に多い。
B:非角化型では目立つものもある。角化型では目立たない。
C:中枢に発生しやすい扁平上皮癌と腺癌は喫煙との関連が深い。
D:末梢に多い。
E:低分化な腫瘍で小細胞癌と鑑別が必要なことがある。 - 答え2
A:立体的な集塊は腺癌に特徴的である。
B:小細胞癌や大細胞神経内分泌癌に多い所見。
C:腺癌はライトグリーンに淡染し、泡沫状やレース状の細胞質を示す。
D:層状構造は扁平上皮癌の特徴。層状構造がみられる場合は細胞質に厚みがあると考える。
E:核小体は目立つことが多い。
- 答え4
A:過形成であるため非浸潤性病変である。
B:腺癌と同様にTTF-1もNapsi Aも陽性を示す。
E:核分裂像はほとんど観察されない。 - 答え1
C:神経内分泌腫瘍に含まれる。
D:高悪性度であるためアポトーシスや核分裂像が多い。
E:核小体が目立つことが特徴の一つ。 - 答え1
C:CK20は陰性になる。
D:神経内分泌腫瘍のマーカー。腺癌は陰性。
E:大腸癌のマーカー。通常原発では陰性。
- 答え3
B:孤立性に出現することが多い。高度では集塊になることもある。
C:基本的には扁平上皮癌を疑うが、癌ではない可能性もある細胞群のこと。 - 答え4
A:組織球を認めない場合は唾液や鼻汁が考えられるため判定不能材料とする。
B:生検など組織検査が容易ではないため最終診断になることがある。
E:腺扁平上皮癌は腺癌と扁平上皮癌成分がそれぞれ10%以上を占める必要がある。細胞診や生検検体は腫瘍全体を反映していないためどれくらいの割合を占めているか分からない。そのため細胞診や生検検体では判定出来ない。 - 答え5
D:口腔内の扁平上皮細胞より大きい。
E:細胞質肥厚が顕著で角化傾向が強い。 - 答え2
B:腺癌に多い所見。
C:腺癌に多い所見。
D:腺癌に多い所見。 - 答え4
1:細胞外の粘液が特徴。
2:気腔内の腫瘍細胞塊つまりSTASは浸潤の定義の一つである。非浸潤癌ではこのSTASはみられない。
3:CDX2など腸管分化マーカーが陽性となる。
5:通常の腺癌と異なり、CK20に陽性、TTF-1とNapsin Aが陰性を示す。 - 答え5
小型円形の腫瘍であるため、他の小型円形腫瘍との鑑別が必要な組織型である。 - 答え4
1:空気中にいる真菌だが病原性は低い。棍棒状で黄褐色を示す。
2:Y字状に分岐する菌糸を持つ真菌。
3:直角に分岐する菌糸を持つ真菌。
4:莢膜を有する酵母様真菌。Grocott染色、PAS反応、Alcian blue染色、mucicarmine染色、墨汁法などの染色が有効。
5:放線菌に分類される菌。真菌ではない。 - 答え1
1:真菌であるため、PAS反応やグロコット染色などに陽性を示す。
2:太く直角に分岐する菌糸があり、隔壁を持つ。
3:酵母様真菌であるため菌糸は持たない。
4:弱抗酸性菌でZiehl-Neelsen染色変法のKinyoun染色に陽性を示す。
5:CD4陽性T細胞に感染する。 - 答え1
1:線毛があれば通常は良性を考える。
2:非上皮性細胞であるため結合性が無いのが特徴の一つ。
3:多量の粘液に押されるため核が偏在する。
4:ヘマトキシリンに好染する。
5:好酸球の顆粒に由来する。そのため好酸球が増加する疾患で見られやすい。 - 答え3
1:ROS1、ALKの変異が多い。
2:ROS1、ALK、BRAFの変異が多い。
4:ROS1、ALKの変異が多い。
5:特徴的なドライバー遺伝子変異はない。 - 答え5
p40は扁平上皮癌のマーカー。小細胞癌はsynaptophusin、Chromogranin A、CD56などがマーカーとなる。 - 答え3
3:高齢男性の喫煙者に多い。 - 答え24
ロゼット構造は神経内分泌腫瘍にみられる特徴的な構造である。この選択肢の中で神経内分泌腫瘍は答えの2つのみである。 - 答え14
1:胸腺腫が最も多い。
2:重症筋無力症などの合併がみられる。
4:A型は腫瘍細胞のみでリンパ球がみられない。B型は腫瘍細胞とリンパ球が混在する。
消化器
- 答え1
A:消化管を動かすペースメーカーであるカハール介在細胞由来である。
B:70%は胃発生である。
C:非上皮性腫瘍であるため結合性は弱い。
D:腫瘍径と核分裂像の数で判定される。
E:α-SMAは平滑筋腫瘍のマーカー。GISTはKIT(c-kit、CD117)、CD34、DOG1が免疫染色で有効。 - 答え5
A:Tzank cellは尋常性天疱瘡でみられる。
B:尋常性天疱瘡の特徴細胞はTzank cell。
C:核異型は弱いことが多い。無核細胞が出現する。 - 答え3
A:成熟リンパ球が目立つのはワルチン腫瘍。
B:ワルチン腫瘍は好酸性上皮細胞と成熟リンパ球の二相性が特徴。
C:粘表皮癌は粘液細胞、中間細胞、類表皮細胞の3細胞を見るのが特徴。
D:軟骨様基質は多形腺腫で見られやすい。
E:腺房細胞癌は核異型に乏しい。
- 答え5
A:唾液を分泌する外分泌腺。
B:大唾液腺は耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つ。
C:耳下腺は外胚葉、顎下腺、舌下腺は内胚葉。
D:舌下腺は粘液線優位の混合腺、顎下腺が漿液腺優位の混合腺。
E:筋上皮細胞は平滑筋作用を持つためα-SMAに陽性を示す。 - 答え4
変性が強いため、核小体の存在は悪性の基準とはならない。その他、明瞭な細胞質境界、均一なクロマチン、集塊辺縁を覆う平滑な細胞質の存在は良性を考える。 - 答え2
A:鞭毛をもち、移動する。
B:青色に染まる。
C:らせん菌を染めるため染まる。硝酸銀を使う染色。
D:グラム陰性菌。
E:Cag Aタンパクを放出してMALTリンパ腫を引き起こす。 - 答え3
A:若年女性に多い。しかし高齢者にも発生はする。
D:小型の細胞が血管周囲に配列する像が典型的。
E:通常は細胞質に示すが本腫瘍では核に陽性となるのが特徴。 - 答え5
- 答え2
A:他の消化器と違い、内斜、中輪、外縦の3層で構成される。
B:幽門前庭部に多い。
C:アジアの方が多い。
D:ヘマトキシリンに好性。壁細胞はエオジンに好性。
E:幽門腺にはガストリンを分泌するG細胞が発達している。 - 答え4
A:RNAウイルス。肝炎ウイルスでDNAウイルスはHBVのみ。
B:自己免疫性疾患で経口避妊薬は関連しない。経口避妊薬の関連は肝細胞腺腫と限局性結節性過形成。
C:肝硬変、肝炎、肝細胞癌でみられる小体。
D:細胞密度が増加した増殖性病変。
E:肝硬変の合併や癌への進展はない。 - 答え1
筋上皮が見られる腫瘍としては、多形腺腫、筋上皮腫、基底細胞腺腫、基底細胞腺癌、腺様嚢胞癌、上皮筋上皮癌などがある。 - 答え2
1:右側結腸に多い。
2:直腸から連続性に広がり左側に多い。
3:通常の結核と同様に乾酪壊死がみられる。
4:グリコーゲンを持つためPAS反応に陽性を示す。
5:発生する。名前で騙されやすいので気を付けよう。
- 答え3
1:腺癌が最も多い。
2:合併はほとんどない。
4:ほとんどが腺癌であるため、通常は細胞質が淡い。
5:悪性であるため核形不整はみられる。その他の核腫大クロマチン増量などの悪性所見もみられる。 - 答え4
1:CA19-9が有名なマーカー。CA125は卵巣がんのマーカー。
2:男性に多い。胆嚢癌は女性に多い。
3:5年生存率7%以下で予後不良。
5:関連する。他にも糖尿病、肥満なども関連する。 - 答え5
1:周囲肝組織の2倍以上の細胞密度増大を認める。
2:血行性転移は認めない。
3:肉眼的には小結節で境界不明瞭。
4:高分化癌と同様に細胞が小型化してN/C比は増大する。 - 答え3
1:非機能性が多い。
2:良性が多い。インスリノーマ以外は悪性が多い。
3:ガストリノーマではガストリンを産生するためZollinger-Ellison syndromeを引き起こす。
4:神経内分泌マーカーのクロモグラニンA、シナプトフィジン、CD56などが陽性となる。
5:陰性となるのが特徴。 - 答え4
リスク分類は腫瘍径と核分裂像で行われる。 - 答え4
1:最外層は外膜で被覆される。
2:多くは中部に好発する。下部は腺癌が多い。
3:上部は横紋筋のみで構成される。横紋筋と平滑筋が混合するのは中部。下部は平滑筋のみで構成される。
4:扁平上皮癌はグリコーゲンの消費が激しいためルゴールで陰性を示す。
5:早期癌は粘膜内にとどまるもの。粘膜下層までにとどまるものは表在癌。 - 答え15
2:60代の高齢男性に多い。
3:異形が強い。口腔に限らずどこに出来ても基本的には異形が強い
4:ライトグリーン好性を示す。 - 答え24
2:最も癌化しやすいが、発生頻度は低い。
4:癌化の頻度が高い。大腸に加えて骨、軟部腫瘍などを合併する。
婦人科
- 答え3
A:内膜は単層円柱上皮のみ。扁平上皮と円柱上皮で被覆されるのは子宮頸部。
B:増殖期には粘度低下、牽糸性増加、分泌期には粘度増加、牽糸性低下がみられる。
C:膣側が重層扁平上皮、体部側が単層円柱上皮。
D:膣に対して前傾である。
E:平滑筋で構成される。自分で動かせない筋肉は大体平滑筋。 - 答え4
A:卵巣から分泌される。内膜はその影響を受けて腺が増殖する。
B:ほとんどは皮膚と同じ角化型重層扁平上皮で被覆される。
C:表層上皮と呼ばれる立方形の上皮で覆われる。発生学的には中皮と同じであるため中皮と言っても過言ではない。
D:エストロゲンで増殖、プロゲステロンで肥厚する。
E:上皮ではなく間質細胞が脱落膜化する。上皮はアリアスステラ反応を起こす。 - 答え5
A:下垂体前葉から分泌される。
B:下垂体前葉から分泌される。
C:視床下部から分泌される。 - 答え3
A:漿液性癌が最も多い。
D:扁平上皮癌が最も多い。
E:扁平上皮癌が最も多い。 - 答え2
A:性器出血などがみられる。水溶性帯下はHPV非依存性腺癌である胃型腺癌や分葉状頸管腺過形成でみられやすい。
E:ポリープ状の腫瘤を形成するのが特徴。
- 答え1
C:カンジダではなくトリコモナスとの併存が多い。
D:キャノンボールはトリコモナス感染症で見られやすい。
E:星雲状封入体はクラミジア感染で見られる。 - 答え5
A:発生頻度自体は高いが、癌への進行は稀である。
B:従来Ⅱ型腫瘍と呼ばれてきたエストロゲン非依存性腫瘍である。漿液性癌もエストロゲン非依存性腫瘍。
C:閉経後の60代以降に多い。エストロゲン非依存性腫瘍はエストロゲン依存性腫瘍と比較して後発年齢が高い。
D:他にもNapsi Aに陽性を示す。
E:エストロゲン依存性腫瘍は肥満と関連がみられる(脂肪からエストロゲン依がつくられるため)。 - 答え2
A:フロント形成とは正常部分と腫瘍部分の明瞭な境界のことで通常の上皮内腺癌でみられる。
B:低リスクHPV(6型、11型)が関係する。
C:高リスクHPVが関連する。
D:コスモスパターンは分葉状頸管腺過形成で認められる。
- 答え4
A:8000個以上は直接塗抹の適正条件。LBC法は5000個以上で適正。
B:中等度異形成はHSILに分類される。
E:上皮内腺癌はAISと判定される。AGCは腺異型細胞や腺癌疑いの場合に用いる。 - 答え5
A:子宮内膜上皮、間質の集塊や間質集塊中に血管を認めることがある。
B:適応はCIN3、IA1期、IA2期の3種類。
C:発見されることがしばしばある。
D:妊孕性が保たれる。
E:検査および治療目的で行う場合と、検査目的で行う場合がある。
- 答え2
1:増殖期はエストロゲンの作用によって表層細胞主体となる。
2:赤血球、白血球の他、内膜細胞もみられる。
3:デーデルライン桿菌は分泌期に多くみられる。
4:ケラトヒアリン顆粒は増殖期に目立つ。
5:舟状細胞はプロゲステロンの影響で出現するため分泌期にみられる。 - 答え1
1:子宮頸部におよぶものは子宮頸癌、外陰におよぶものは外陰癌に分類される。
2:最も多いのは扁平上皮癌。
3:子宮頸部はほとんどがHPV陽性だが、外陰では40%程度に過ぎない。
4:高齢者に多い。
5:悪性黒色腫はS-100に陽性を示し、外陰悪性黒色腫も通常のものと同様に陽性を示す。 - 答え4
1:砂粒体は漿液性癌の所見。
2:硝子様小球は卵黄嚢腫瘍の所見。AFPの塊である。
3:Call exner bodyは顆粒膜細胞腫の所見。
4:ブレンナー腫瘍はコーヒー豆様の核溝やが特徴。
5:two cell patternは未分化胚細胞腫の所見。腫瘍細胞とリンパ球の2種類の細胞がみられるパターンのこと。
- 答え4
1:正常細胞も良性細胞も悪性細胞も影響を受ける。
2:核や細胞質の増大はみられるが、全体が増大するためN/C比の増大はみられない。
3:小細胞癌>扁平上皮癌>腺癌の順に感受性が高い。
4:小細胞癌は高悪性度で増殖能が高いため感受性が高い。
5:低分化な方が高分化な細胞より感受性が高い。 - 答え5
1:DNAウイルスである。
2:基底細胞に感染する。
3:ASC-USにも50%に感染が認められる。
4:ワクチンは治療ではなく予防に用いられる。
5:軽度異形成は約80%、中等度および高度異形成は約90~100%、上皮内癌および浸潤癌はほぼ100%である。 - 答え2
1:CA125が上昇する。CA15-3は乳がんと関連する。
2:不妊、月経痛、ダグラス窩の閉塞などが生じる。
3:チョコレート嚢胞は卵巣に子宮内膜症が生じた場合に見られるもので明細胞癌や類内膜癌との関連が知られている。
4:腹膜にも病変を形成することがある。
5:治療は薬を用いる場合と手術を行う場合がある。 - 答え1
片側発生のものが多い。
- 答え3
漿液性癌は化学療法の感受性が高いが、再発をきたし予後が悪い。 - 答え45
1:上皮性腫瘍の悪性腫瘍
2:胚細胞腫瘍の悪性腫瘍
3:性索間質性腫瘍の境界悪性~悪性腫瘍。
4:性索間質性腫瘍の良性腫瘍。
5:胚細胞腫瘍の良性腫瘍。 - 答え12
3:部分奇胎は部分的に異常があるため胎児性分が見られてもよい。
4:全奇胎の方が部分奇胎より絨毛癌や侵入奇胎に進行しやすい。
5:全奇胎は父親由来の遺伝子で構成された2倍体である。
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