MT・CTのどっとゼブラです。
今回はプロテイン銀で神経原線維を染める Bodian 染色について。
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Bodianボディアン 染色のポイント
Bodian 染色のポイントは3つです。
- 切片の厚さ
- 銀液と温度
- 何を染めるか
一つずつ確認してみましょう。
Bodianボディアン 染色の全体像
染色は全体の流れを何となく把握すると理解しやすくなります。
神経系の染色は加温するなど工程も大事です。
サラッと見ておきましょう。
- 切片を厚めに切る
(8~12μm) - 脱パラ・脱キシ・親水
- 1%プロテイン銀【37℃加温】
(染色) - ハイドロキノン・硫酸ナトリウム
(還元) - 0.5%塩化金水溶液
(調色) - 2%シュウ酸水溶液
(調色) - 5%チオ硫酸ナトリウム
(定着) - 脱水・透徹・封入
Bodianボディアン 染色の切片の厚さ
通常の切片は3~4µmです。
しかし Bodian 染色は8~12µmで厚めです。
【神経系の染色は厚めに切る】と覚えておきましょう。
Bodianボディアン 染色の銀液と温度
Bodian 染色ではプロテイン銀を使用します。
Bodian染色は
ボディ(体)だからプロテイン
と覚えましょう
また、銀液使用時は大体加温します。
今回は37℃。
Bodianボディアン 染色は何を染めるか
プロテイン銀で神経原線維を染めます。
そもそも神経原線維とは何かを確認しましょう。
神経原線維とは
神経原線維とはニューロフィラメントと神経細管でできた線維です。
神経細胞体や神経突起の中を走行します。
これを染めることによって神経原線維の異常が分かります。
有名な疾患として
- アルツハイマー病(老人斑)
などの検出に使えます。
この老人斑はアミロイドβが神経細胞外に沈着したものです。
Bodian染色 老人斑の画像
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