PR

2017年度50回 細胞検査士過去問 の解答と解説動画

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

細胞検査士過去問 の解答と解説動画を出していくよ!
みんなの勉強に使ってね(^^)

2016年度49回の答えはこちら
2018年度51回の答えはこちら
2019年度52回の答えはこちら
2020年度53回の答えはこちら
2021年度54回の答えはこちら
2022年度55回の答えはこちら
2023年度56回の答えはこちら

2017年度50回 細胞検査士過去問 解答と解説動画

総論

1.1(AB)
悪性リンパ腫における免疫組織化学について正しいものはどれですか
A.CD3はT細胞マーカーとして使用される
B.Bcl-2は反応性リンパ濾胞と濾胞性リンパ腫の鑑別に使用される
C.CD20はT細胞マーカーとして使用される
D.CyclinD1はNK/Tリンパ腫マーカーとして使用される
E.CD79aはNK/Tリンパ腫マーカーとして使用される

2.4(CD)
アポトーシスについて正しいものはどれですか
A.強い炎症反応を引き起こす
B.DNA損傷を受けた変異細胞のみを除去する
C.消化管粘膜では恒常的に起こる
D.p53によって誘導される
E.ウイルス感染防御に対して機能しない

3.1(AB)
正しい組み合わせはどれですか
A.がん原遺伝子 ― K-ras
B.細胞接着関連遺伝子 ― E-cadherin 2
C.がん原遺伝子 ― p53
D.細胞外基質分解関連遺伝子 ― BRCA1
E.血管新生因子遺伝子 ― HER2

4.2(AE)
関連性の深い組み合わせはどれですか
A.HHV8(human herpes virus 8) ― カポジ肉腫
B.エストロゲン ― 膵臓癌
C.ビルハルツ住血吸虫 ― 悪性中皮腫
D.ジクロロプロパン ― 子宮内膜癌
E.EBウイルス(Epstein-Barr virus) ― 上咽頭癌

5.5(DE)
正しい組み合わせはどれですか
A.Apitz小体 ― 神経膠芽腫
B.Asteroid小体 ― 悪性リンパ腫
C.Auer小体 ― 神経内分泌腫瘍
D.Russell小体 ― 骨髄腫
E.Call-Exner小体 ― 顆粒膜細胞腫

6.1(AB)
核内封入体がみられるウイルスはどれですか
A.帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus)
B.サイトメガロウイルス(cytomagalovirus)
C.C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus)
D.インフルエンザウイルス(influenza virus)
E.RSウイルス(respiratory syncytial virus)

7.5(DE)
非上皮性腫瘍の良悪性の鑑別について誤っているものはどれですか
A.壊死の有無
B.核分裂像の数
C.細胞異型の程度
D.多核細胞の有無
E.炎症(性)細胞浸潤の多寡

8.4(CD)
特異性炎として誤っているものはどれですか
A.梅毒
B.結核
C.インフルエンザ肺炎
D.ウイルス性肝炎
E.サルコイドーシス

9.2
非上皮性悪性腫瘍はどれですか
1.内軟骨腫
2.バーキットリンパ腫
3.血管芽腫
4.髄膜腫
5.骨軟骨腫

10.2
RNAウイルスはどれですか
1.単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus)
2.C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus)
3.EBウイルス(Epstein-Barr virus)
4.サイトメガロウィルス(cytomegalovirus)
5.ヒトパピローマウイルス(human papilloma virus)

11.1
細菌貪食能が最も高いものはどれですか
1.組織球
2.好酸球
3.好中球
4.リンパ球
5.骨髄巨核球

12.2
臓器・器官の胚葉由来の組み合わせで,正しいものはどれですか
1.気管支 ― 外胚葉
2.甲状腺 ― 内胚葉
3.子宮 ― 内胚葉
4.心臓 ― 外胚葉
5.大脳 ― 中胚葉

13.3
細胞の超微構造およびその機能の組み合わせで,正しいものはどれですか
1.核膜 ― 内膜,中膜,外膜の3層構造
2.核小体 ― DNAと蛋白の複合体
3.滑面小胞体 ―ステロイドホルモン合成
4.ゴルジ装置 ― 異物の分解,処理
5.リボソーム ― ATP合成

14.2
細胞質の空胞形成を特徴とする腫瘍細胞をみるのはどれですか
1.骨肉腫
2.脊索腫
3.小細胞癌
4.扁平上皮癌
5.甲状腺乳頭癌

15.2
免疫組織化学で核に陽性反応を示すものはどれですか
1.CD3
2.Ki-67
3.desmin
4.cytokeratin
5.chromogranin A

16.1
本邦のがん統計(2016年)について,正しいものはどれですか
1.女性で最も罹患率の高い癌は乳癌である
2.男性で最も罹患率の高い癌は胃癌である
3.男女とも最も死亡数の多い癌は大腸癌である
4.癌で死亡する確率は男性より女性が高い
5.膵癌罹患率は男性より女性が高い

17.1
細胞骨格について誤っているものはどれですか
1.細胞骨格はマイクロフィラメント,中間径フィラメントの2つの要素からなる
2.細胞骨格は細胞形態の保持や細胞小器官の動き,小胞の輸送などに関与する
3.上皮細胞に存在するケラチンは中間径フィラメントである
4.筋細胞に存在するデスミンは中間径フィラメントである
5.星状膠細胞に存在するグリア細線維酸性蛋白(GFAP)は中間径フィラメントである.

18.4
細胞分裂について誤っているものはどれですか
1.核小体が消失するのは有糸分裂前期である
2.動原体が形成されるのは有糸分裂前中期である
3.核膜が消失するのは有糸分裂中期である
4.セントロメアのDNAが複製されるのは有糸分裂後期である
5.核小体が再形成されるのは有糸分裂終期である

19.5
誤っている組み合わせはどれですか
1.肺小細胞癌 ― 尿崩症
2.骨髄腫 ― アミロイドーシス
3.インスリノーマ ― 低血糖発作
4.カルチノイド腫瘍 ― 皮膚紅潮
5.胸腺腫 ― 筋萎縮性側索硬化症

20.2
誤っている組み合わせはどれですか
1.一次予防 ― 禁煙
2.二次予防 ― 予防接種
3.二次予防 ― 内視鏡検査
4.二次予防 ― 子宮がん検診
5.三次予防 ― 再発や転移を防ぐ治療

技術

1.2(AE)
正しいものはどれですか
A.色収差は光の波長の違いにより結像位置の異なる収差である
B.開口絞りを絞ると分解能が増す
C.対物レンズの開口数が大きいほど焦点深度は深くなる
D.顕微鏡写真の対物レンズはアポクロマートが推奨される
E.開口絞りは対物レンズの開口数の70~80%に調整する

2.4(CD)
Giemsa染色について正しいものはどれですか
A.標本塗抹後の乾燥は禁忌である
B.厚い標本や重積性のある細胞観察に適している.
C.脳脊髄液など細胞剥離の起こりやすい検体の観察に優れている
D.一般的に扁平上皮系細胞の観察には適さない
E.基底膜物質や上皮性粘液は異染性を示す

3.2(AE)
免疫組織化学における陽性部位について正しい組み合わせはどれですか
A.TTF-1 ― 核
B.Napsin A ― 核
C.p40 ― 細胞質
D.Podoplanin(D2-40) ― 核
E.CD56(NCAM) ― 細胞膜

4.3(BC)
免疫組織化学(酵素抗体法)について正しいものはどれですか
A.標識酵素ポリマー法では内因性ビオチン非特異反応が起こる
B.抗原賦活化にはマイクロウェーブやオートクレーブを用いる
C.内因性ペルオキシダーゼの抑制には過酸化水素水を用いる
D.抗体反応後生理食塩水にて洗浄する
E.観察には蛍光顕微鏡を用いる

5.4(CD)
正しいものはどれですか
A.FISH法は細胞周期の分裂期のみ検出可能である
B.CISH法は蛍光顕微鏡を用いて観察する
C.FISH法は細胞の同定が難しい
D.FISH法で過固定検体は,酵素処理を延長するとよい
E.FISH法で熱変性処理は100度で行う

6.4(CD)
湿固定前の乾燥標本について正しいものはどれですか
A.核は膨化するが核クロマチンは明瞭である
B.細胞質の染色性に変化は見られない
C.再水和法ではスキムミルクが汎用される
D.再水和法は2日以内に処理を行うと良い
E.乾燥後にアルコール固定をした標本で再水和法を行うと染色性が改善する

7.4(CD)
正しいものはどれですか
A.キシレンの管理濃度は1ppmである
B.作業環境測定は作業が行われていない時間帯に実施する
C.A測定は単位作業所の有害物質濃度分布の平均的な状態を調べる.
D.キシレンの測定報告書は3年間保存しなければならない
E.キシレンは発がん性が高い

8.5(DE)
顕微鏡について誤っているものはどれですか
A.結晶成分を観察する際,コンデンサーを下げると観察しやすい
B.ND50フィルターは平均分光透過率が50%であることを示す
C.偏光観察法は複屈折性を明暗や色のコントラストに置換えて観察する
D.FISH標本を観察する際,位相差顕微鏡を利用する
E.視野の明るさは開口数の2乗に反比例する

9.2(AE)
穿刺吸引細胞診で誤っているものはどれですか
A.腫瘍が大きい場合は辺縁よりも中央を穿刺した方が良い
B.嚢胞部と充実部がある場合には,充実部を優先する
C.吸引後に陰圧を解除してから針を抜去する
D.ガラスに吹き付ける際は一度注射筒から針を外して空気を入れ直し行う
E.採取量が多い場合は上下左右にすり合わせて均一化する

10.4(CD)
Papanicolaou染色について誤っているものはどれですか
A.染色液は使用前に濾過しコンタミの防止に努める
B.オレンジG<エオジンY<ライトグリーンの順で分子量が大きくなる
C.核の染色原理は負電荷のヘマトキシリンと正電荷の核酸との結合である
D.EA-50液の中に含まれるビスマルクブラウンは酸性色素である
E.リンタングステン酸を用いるとオレンジGの染色性を高め光輝性が増す

11.2(AE)
Papanicolaou染色について誤っているものはどれですか
A.細胞質の染色は分子量の大きい色素から染色する
B.ビスマルクブラウンは類脂質を染め細胞質染色には関与しない
C.細胞の透明度がよく重積した細胞集塊が観察可能である
D.ギルのヘマトキシリンは硫酸アルミニウムを含む
E.ギルのヘマトキシリンは進行性染色であるため分別を必要としない

12.3(BC)
誤っているものはどれですか
A.Alcian blue染色で悪性中皮腫細胞は,細胞質辺縁に陽性を示す
B.悪性中皮腫細胞のPAS陽性物質は,ジアスターゼで消化されない
C.Grocott染色でノカルジアや放線菌は陰性である
D.Fontana-Masson染色ではメラニン顆粒とクリプトコッカスが陽性を示す
E.Berlin blue染色でアスベスト小体は陽性である

13.5(DE)
誤っているものはどれですか
A.Alcian Blue染色 ― 酸性粘液多糖類 ― 青色
B.Mucicarmin染色 ― 上皮性粘液 ― 赤色
C.Methylgreen pyronin染色 ― RNA ― 桃色
D.Feulgen反応 ― RNA ― 赤紫色
E.SudanⅢ染色 ― DNA ― 紫色

14.4(CD)
誤っているものはどれですか
A.Alcian Blueは染色時間が長い場合,核も染色されることがある
B.Alcian Blue染色はpHの影響を受ける
C.Alcian Blue染色では核染にヘマトキシリンは適さない
D.PAS反応のシッフ試薬は室温で保存する
E.PAS反応では塗抹乾燥後に95%アルコールで5分程度固定し染色するとよい

15.5(DE)
ホルムアルデヒドについて誤っているものはどれですか
A.管理濃度は0.1ppmである
B.6ヶ月毎に1回の作業環境測定を実施する義務がある
C.作業環境測定の記録は30年間保存することが義務づけられている
D.ホルムアルデヒドは空気よりやや軽く,高い場所に滞留する
E.第1管理区分は作業環境管理が適切でないと判断される状態である

16.1(AB)
誤っているものはどれですか
A.尿細胞診検体は細胞量が多いので,早朝尿が望ましい
B.サコマノ法では正常の円柱上皮細胞はあまり変化を示さない
C.噴霧法では固定液の量が少ないと核の膨化や細胞質の好酸性変化が見られる
D.洗浄液検体ではアルブミン液を添加することで核の変性を軽減できる
E.喀痰の塗抹時にすり合わせる回数が多いほど核線や細胞破壊が生じる

17.5
免疫組織化学における陽性部位について誤っているものはどれですか
1.CD20 ― 細胞膜
2.PgR ― 核
3.WT-1 ― 核
4.vimentin ― 細胞質
5.EGFR ― 核

18.5
細胞診精度管理ガイドラインについて誤っているものはどれですか
1.過誤については該当事項を記録し5年間以上保管しなければならない
2.1日の検鏡枚数は90枚を上限とする(1日の勤務時間が8時間の場合)
3.陽性例・疑陽性例判定報告に関しては,必ず細胞診専門医がチェックを行う
4.細胞診陰性例報告書には細胞検査士の署名を行う
5.診断的誤診の場合で訂正報告書を追加発行した場合は,最初の報告書は破棄する

19.2
液状化細胞診(Liquid based cytology:LBC法)について誤っているものはどれですか
1.細胞の重なりが少ない均一な標本を作製することができる
2.背景の情報が強調されやすい
3.乾燥による不適正標本を減らすことができる
4.遺伝子学的検査が可能である
5.作製者の技量による差が少ない

20.4
体腔液の検体処理法について誤っているものはどれですか
1.漏出液は浸出液に比べて細胞変性が生じやすい
2.体腔液と体腔洗浄液のクロマチン形態は異なる
3.フィブリン塊は竹串等で充分ほぐす
4.冷蔵すれば5日間保存可能である
5.溶血処理に0.9%塩化アンモニウム溶液を用いると細胞変性が少ない

1-10番の解説はこちら⇊

11-20番の解説はこちら⇊

体腔液・尿・その他

1.4(CD)
泌尿器腫瘍について正しいものはどれですか
A.膀胱上皮内癌は膀胱鏡で発見されることが多い
B.尿路上皮癌と扁平上皮癌が共存する場合は扁平上皮癌と診断する
C.膀胱癌は男性に多い
D.尿中腫瘍マーカーとしてNMP-22がある
E.高異型度非浸潤性乳頭状尿路上皮癌では,腫瘍細胞層が7層以上である

2.5(DE)
上皮型悪性中皮腫の典型的な細胞像について正しいものはどれですか
A.Ⅰ型collagenous stromaがみられる
B.広く淡明な細胞質を有する
C.著明な核形不整がみられる
D.相互封入所見がみられる
E.多核細胞が出現する

3.2(AE)
体腔液の性状について正しいものはどれですか
A.腹膜偽粘液腫ではゼリー状粘液が貯留する
B.肝硬変患者の腹水は白色膿性を呈する
C.健常者に心嚢液は存在しない
D.腫瘍性疾患によって貯留する体腔液は漏出液である
E.体腔液にはヒアルロン酸が含まれる

4.5(DE)
非浸潤性乳管癌について正しいものはどれですか
A.壊死を伴うことはない
B.粘液産生性を示すことはない
C.腫瘍細胞の結合性は乏しい
D.細胞異型度のみでは浸潤癌との鑑別が難しい
E.不規則配列を伴う細胞集塊は良性病変との鑑別に有用である

5.4(CD)
甲状腺報告様式について正しいものはどれですか
A.嚢胞液でコロイドや濾胞上皮細胞を含まない場合は判定区分を良性とする
B.濾胞癌は判定区分の悪性と容易に判断できる
C.検体不適正とした標本はその理由を明記する
D.悪性の疑いはその後の組織学的検索で本区分の80%以上が悪性であることが望ましい
E.判定区分の悪性に転移癌は含まない

6.5(DE)
甲状腺病変について正しいものはどれですか
A.腺腫様甲状腺腫では乳頭状集塊はみられない
B.亜急性甲状腺炎の判定では,血清抗サイログロブリン抗体値も参考になる
C.ローピーコロイドは髄様癌を疑う指標となる
D.Basedow病は血中甲状腺刺激ホルモン低値である
E.橋本病の背景には形質細胞も多くみられる

7.2(AE)
Castleman病のリンパ節病変で正しいものはどれですか
A.リンパ濾胞増生
B.壊死
C.好酸球浸潤
D.好中球浸潤
E.形質細胞浸潤

8.2(AE)
血液系疾患について正しいものはどれですか
A.成人T細胞性白血病は末梢血液中に花弁様細胞がみられる
B.多発性骨髄腫は低カルシウム血症をきたす
C.後天性免疫不全症候群はHTLV-1の感染による
D.慢性骨髄性白血病は汎血球減少をきたす
E.急性前骨髄性白血病はしばしば播種性血管内凝固を合併する

9.1(AB)
乳腺穿刺吸引細胞診について誤っているものはどれですか
A.充実腺管癌での出現細胞量は少ない
B.クサビ状集塊が認められた場合,硬化性腺症と硬癌の鑑別は容易である
C.乳頭腺管癌(面疱型)では壊死物質が認められることが多い
D.良性葉状腫瘍では上皮成分と間質成分の両者が認められる
E.浸潤性小葉癌では細胞質内小腺腔を認めることが多い

10.4(CD)
骨腫瘍における好発年齢との組み合わせについて誤っているものはどれですか
A.骨巨細胞腫 ― 20歳代
B.脊索腫 ― 50歳代
C.軟骨腫 ― 60歳代
D.軟骨肉腫 ― 10歳代
E.軟骨芽細胞腫 ― 10歳代

11.2(AE)
軟部腫瘍について誤っているものはどれですか
A.血管肉腫はリンパ行性に転移しやすい
B.慢性リンパ浮腫を先行として発生する血管肉腫をStewart-Treves症候群とよぶ
C.顆粒細胞腫はジアスターゼ抵抗性のPAS反応陽性顆粒を含有する
D.胞巣状軟部肉腫の細胞質内に針状結晶構造物を認める
E.胎児型横紋筋肉腫ではSYT-SSX融合遺伝子を認める

12.5
良性異型尿路上皮細胞が尿中に出現しない状況として正しいものはどれですか
1.カテーテル操作後
2.尿路結石
3.全身化学療法中
4.前立腺肥大症
5.腎嚢胞

13.2
悪性リンパ腫について正しいものはどれですか
1.NK/T細胞リンパ腫ではEBウイルス感染は関与しない
2.マントル細胞リンパ腫では染色体転座t(11;14)(q13;q32)がみられる
3.濾胞性リンパ腫は本邦において最も頻度の低いリンパ腫である
4.菌状息肉腫はB細胞性リンパ腫の一種である
5.バーキットリンパ腫の進行は緩徐である

14.3
反応性中皮細胞について誤っているものはどれですか
1.核は中心性である
2.細胞質内に豊富なグリコーゲンを有する
3.細胞質辺縁には偽線毛が発達している
4.静止期中皮細胞と比べて体腔液中に剥離しやすい
5.腹膜透析に伴う腹水では大型集塊が出現する

15.5
泌尿器細胞診について誤っているものはどれですか.
1.機械的刺激,慢性の刺激等で細胞異型を示す尿路上皮集塊が出現する
2.反応性尿細管上皮細胞は放射状の配列集団を形成することが多い
3.反応性尿細管上皮細胞はビメンチンに比較的高い特異性を示す
4.回腸導管尿では変性した円柱上皮細胞がみられる
5.デコイ細胞はパピローマウイルスの感染により発生する

16.3
泌尿器細胞診について誤っているものはどれですか
1.反応性尿細管上皮細胞は尿路上皮癌細胞との鑑別を要する
2.cytokeratin 20は尿路上皮癌細胞に陽性となる
3.膀胱の扁平上皮癌は膀胱外反症患者に高頻度に発症する
4.尿路上皮癌では再発率が高い
5.低分化な前立腺癌は尿路上皮癌との鑑別が困難である

17.3
リンパ節病変について誤っているものはどれですか
1.猫ひっかき病は化膿性リンパ節炎である
2.亜急性壊死性リンパ節炎は予後良好である
3.Piringerリンパ節炎は蚊を介したウイルス感染症である
4.サルコイドーシスでは非壊死性の類上皮細胞肉芽腫を認める
5.結核性リンパ節炎では壊死性背景に成熟小型リンパ球と類上皮細胞がみられる

18.2
乳腺病変の診断について誤っているものはどれですか
1.小葉癌と乳管癌の鑑別にはE-Cadherinが有用である
2.非浸潤性乳管癌と浸潤性乳管癌の鑑別にp63染色が有用である
3.CD10は筋上皮細胞のマーカーとして有用である
4.線維腺腫と非浸潤性乳管癌の鑑別には筋上皮細胞の存在が有用である
5.石灰化は乳腺の良性病変でも認められる

19.5
脳腫瘍について誤っているものはどれですか
1.GFAPは星細胞腫に陽性である
2.膠芽腫は神経膠腫の中でも最も悪性度が高い
3.脳脊髄液のスクリーニングは転移性腫瘍も念頭におくべきである
4.髄膜腫は上皮様細胞が渦巻き状を示す像が特徴である
5.神経鞘腫では真性ロゼットや偽ロゼットがみられる

20.5
隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)について誤っているものはどれですか
1.若年者から高齢者まで全ての年齢に発生する
2.体幹部や上腕,下腿などに好発する
3.組織像は紡錘形の腫瘍細胞が花むしろ構造を示す
4.遺伝性疾患ではない
5.他臓器に転移することが多い

1-10番の解説はこちら⇊

11-20番の解説はこちら⇊

呼吸器

1.4(CD)
本邦における肺癌の疫学(2016年)について正しいものはどれですか
A.がん死亡原因の第2位である
B.男性のがん死亡原因の第2位である
C.部位別がん罹患数では,大腸,胃に次いで第3位である
D.女性の部位別がん罹患数では,乳房・大腸に次いで第3位である
E.相対5年生存率は48.0%である

2.3(BC)
集団検診における喀痰細胞診について正しいものはどれですか
A.6ヶ月以内に血痰があったものが対象となる
B.肺門部の扁平上皮癌の発見が目的となる
C.軽度異型扁平上皮細胞の集団検診区分は「B判定」である
D.中等度異型扁平上皮細胞の指導区分は「6ヶ月以内の追加検査と追跡」である
E.高度異型扁平上皮細胞の指導区分は「再塗抹」である

3.2(AE)
中等度異型扁平上皮細胞について正しいものはどれですか
A.細胞の大小不同は目立たない
B.多辺形細胞が主体である
C.主に敷石状集塊で認められる
D.クロマチンは不均等に分布する
E.細胞質はエオシン・オレンジG好性のものが多い

4.2(AE)
ニューモシスチス肺炎について誤っているものはどれですか
A.病原体は原虫である
B.しばしばサイトメガロウイルス感染症を合併する
C.菌体は集塊を形成する
D.進行すると急激に増悪する
E.分芽がみられる

5.1(AB)
呼吸器ノカルジア感染症について誤っているものはどれですか
A.肺に結節性病変を形成しない
B.菌塊形成が著明である
C.好塩基性の菌塊は硫黄顆粒と呼ばれる
D.好気性の放線菌症である
E.菌糸はZiehl-Neelsen染色で陽性である

6.2(AE)
誤っているものはどれですか
A.気管支擦過ブラシはスライドガラス面に数回強く押し付け細胞を十分に付着させる
B.喀痰検体で血痰がある場合は血液とその境界を採取する
C.喀痰採取後冷蔵庫で48時間以内であれば検査を試みる
D.気管支肺胞洗浄細胞診は間質性肺疾患において有用な検査である
E.穿刺吸引検体の乾燥標本は,アルコール固定後に再水和すれば染色性は改善される

7.2(AE)
肺癌細胞診判定の推定組織型として使用しないものはどれですか
A.非扁平上皮癌
B.非小細胞癌特定不能
C.浸潤性粘液性腺癌
D.非角化型扁平上皮癌
E.大細胞癌

8.4(CD)
気管支の扁平上皮化生について誤っているものはどれですか
A.炎症や喫煙などの刺激により起こる
B.発生過程として基底細胞などの増生を経る
C.異型のない扁平上皮化生は前駆病変として取り扱われる
D.免疫組織化学では低分子量ケラチンが多くの場合陽性を示す
E.扁平上皮化生を発生母地とする肺癌の頻度は低い

9.3(BC)
扁平上皮癌について誤っているものはどれですか
A.非角化型は低分化腺癌との鑑別が難しい
B.類基底細胞型は予後の良い組織亜型である
C.扁平上皮癌マーカーとしてはp63が最も特異性が高い
D.角化型では種々の程度に相互封入像がみられる
E.形態学的に未分化でも扁平上皮癌マーカーが陽性に染まれば扁平上皮癌とする

10.4(CD)
扁平上皮癌よりも腺癌を示唆する所見として誤っているものはどれですか
A.集塊辺縁の核の突出
B.微細な核クロマチンパターン
C.重積性のある層状の細胞集塊
D.複数で核の辺縁に存在する核小体
E.核の切れ込みや核内細胞質封入体

11.2(AE)
小細胞癌について誤っているものはどれですか
A.明瞭な核小体を認める
B.核の鋳型状配列を示す
C.核縁が薄く,核線を認める
D.N/C比が高く,裸核状を示す
E.腫瘍細胞径はリンパ球の3倍以上である

12.1
正しいものはどれですか
1.肺胞でのガス交換は,肺胞上皮,基底膜,血管内皮を通して行う
2.肺胞同士はLambert孔を通して交通している
3.肺の栄養血管は肺動脈である
4.リンパ管は肺胞壁から始まり,肺門に向う
5.肺静脈は気管支に伴走する

13.5
正しい組み合わせはどれですか
1.シャルコー・ライデン結晶 ― 類円形好酸性顆粒状
2.アスベスト小体 ― オレンジ~緑色の針状
3.肺胞蛋白症 ― 黄緑色~褐色の長幹骨状
4.アミロイド ― オレンジG好染の無構造物
5.砂粒小体 ― 黄金色~紫色の同心円状構造をもつ円形体

14.5
肺腫瘍の組織生検を行った結果,低分化腫瘍であった.腫瘍細胞は大型でp40陰性,
chromogranin A陰性,TTF-1陽性であった.適切な診断名はどれですか
1.大細胞癌
2.非小細胞癌特定不能
3.非扁平上皮癌
4.肉腫様癌
5.腺癌

15.3
多発する肺腫瘍の免疫組織化学で以下の結果を得た.最も考えられる原発腫瘍はどれですか
CK7陰性,CK20陽性,TTF-1陰性,Napsin A陰性,CDX-2陽性
1.肺腺癌
2.肺扁平上皮癌
3.大腸管状腺癌
4.浸潤性膵管癌
5.浸潤性乳管癌

16.1
Ⅱ型肺胞上皮細胞について誤っているものはどれですか
1.細胞分裂をしない
2.明瞭な核小体を有している
3.層状封入体(層板小体)を有している
4.電子顕微鏡学的に細胞表面に微絨毛を有している
5.細胞質内にはリン脂質に富む分泌顆粒が存在する

17.3
呼吸細気管支の構造で誤っているものはどれですか
1.線毛上皮
2.Club細胞(旧Clara細胞)
3.杯細胞
4.基底細胞
5.平滑筋

18.4
誤っているものはどれですか
1.日本人の肺腺癌は約8割にドライバー遺伝子変異が存在する
2.EGFRおよびALK遺伝子検査は,原則的に腺癌成分を有する組織型で勧められる
3.EGFR遺伝子検査は確立された高感度法が勧められる
4.ALK遺伝子転座は,IHC法,FISH法,RT-PCR法のうち,いずれか一つの方法で確認する
5.EGFR遺伝子検査は,細胞診材料を用いることができる

19.5
肺過誤腫の構成成分について誤っているものはどれですか
1.軟骨
2.気管支上皮
3.平滑筋
4.脂肪
5.ヘモジデリン貧食組織球

20.4
硬化性肺胞上皮腫(旧称:硬化性血管腫)について誤っているものはどれですか
1.中年女性に好発する
2.II型肺胞上皮由来である
3.通常,乳頭状成分,充実性成分,硬化(線維化)成分,出血成分がみられる
4.術中迅速組織診断では,腺癌との鑑別が容易である
5.まれに多発例やリンパ節転移例を認める

1-10番の解説はこちら⇊

11-20番の解説はこちら⇊

消化器

1.5(DE)
口腔領域疾患について正しいものはどれですか
A.白板症は半数以上が癌化する
B.乳頭腫はヘルペスウイルスと関連がある
C.舌癌の好発部位は舌中央部である
D.尋常性天疱瘡は自己免疫疾患である
E.扁平苔癬では胞体内にケラトヒアリン顆粒を含む細胞がみられる

2.5(DE)
唾液腺腫瘍の細胞像の特徴について正しいものはどれですか
A.腺様嚢胞癌では中間細胞がみられる
B.基底細胞腺癌では篩状配列がみられる
C.ワルチン(Warthin)腫瘍では好酸球がみられる
D.多形腺腫では上皮の二相性がみられる
E.腺房細胞癌ではジアスターゼ消化PAS反応陽性顆粒を有する

3.5(DE)
唾液腺腫瘍について正しいものはどれですか
A.多形腺腫の悪性化はない
B.粘表皮癌は顎下腺に好発する
C.腺様嚢胞癌は若年発症が多い
D.基底細胞腺癌は低悪性度腫瘍である
E.唾液腺導管癌はしばしば壊死を伴う

4.5(DE)
食道癌について正しいものはどれですか
A.女性に好発する
B.腹部食道が好発部位である
C.小細胞癌は予後良好である
D.喫煙は危険因子の1つである
E.バレット食道は腺癌の発生母地となる

5.4(CD)
大腸疾患について正しいものはどれですか
A.潰瘍性大腸炎では偽膜を認める
B.クローン病では乾酪性肉芽腫を認める
C.大腸神経内分泌腫瘍は直腸に好発する
D.腸結核の診断ではZiehl-Neelsen染色が有用である
E.アメーバ赤痢の診断ではGrocott染色が有用である

6.2(AE)
大腸病変について癌化と関係の深いものはどれですか
A.絨毛腺腫
B.過形成性ポリープ
C.若年性ポリープ
D.炎症性ポリープ
E.家族性大腸腺腫症

7.3(BC)
Helicobacter pyloriについて正しいものはどれですか
A.ウレアーゼ活性により一酸化窒素を産生する
B.グラム陰性らせん状桿菌である
C.細胞診での観察にはGiemsa染色が適している
D.マントル細胞リンパ腫と関連性が高い
E.腸上皮化生粘膜に多く存在する

8.3(BC)
肝臓の病変について正しい組み合わせはどれですか
A.B型肝炎ウイルス ― RNAウイルス
B.非アルコール性脂肪性肝炎 ― 再生結節
C.高度異型結節 ― 細胞密度増加
D.限局性結節性過形成 ― 癌化
E.肝内胆管癌 ― 胆汁産生

9.3(BC)
膵solid-pseudopapillary neoplasm(SPN)について正しいものはどれですか
A.良性腫瘍である
B.若年女性に好発する
C.線維性被膜を有することが多い
D.ホルモン過剰症状がみられる
E.免疫組織化学で通常chromogranin A陽性である

10.1(AB)
膵粘液性嚢胞腫瘍について正しいものはどれですか
A.膵尾部に好発する
B.卵巣様間質を認める
C.悪性病変は含まない
D.中年男性に好発する.
E.膵液細胞診で診断は容易である

11.2(AE)
超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引細胞診(EUS-FNAC)について正しいものはどれですか
A.微量腹水は適応病変である
B.偶発症の頻度は10%程度である
C.嚢胞性病変では積極的に行われている
D.出血傾向のある患者の検査に適している
E.セルブロック法による免疫組織化学は補助的診断に有用である

12.3(BC)
細胞診のGiemsa染色で異染性を示す唾液腺病変はどれですか
A.木村病
B.腺様嚢胞癌
C.基底細胞腺腫
D.MALTリンパ腫
E.ワルチン(Warthin)腫瘍

13.5(DE)
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)について正しいものはどれですか
A.膵体尾部が好発部位である
B.主膵管型は手術適応がない
C.子宮頸管型は亜分類の一つである
D.主膵管型は分枝膵管型に比べ,悪性の頻度が高い
E.膵液細胞診で膵上皮内腫瘍性病変との鑑別は困難である

14.1(AB)
胆嚢について正しいものはどれですか
A.粘膜筋板はない
B.広基性ポリープは悪性の頻度が高い
C.上皮は重層扁平上皮からなる
D.胆嚢腺筋症は前癌病変である
E.コレステロールポリープにはリンパ球の集簇を認める

15.3(BC)
高分化型肝細胞癌の細胞像で正しいものはどれですか
A.細胞の大型化
B.N/C比の増大
C.核異型は乏しい
D.核の大型均一化
E.細胞質境界不明瞭

16.2(AE)
口腔細胞診について正しいものはどれですか
A.細胞診前にうがいを行う
B.表層型細胞の採取が重要である
C.子宮頸部細胞診と比較して細胞量が多い
D.標本作製に液状化検体細胞診法は適さない
E.採取法は病変部を均一な圧力で10回程度擦過する

17.3(BC)
消化管間質腫瘍(GIST)について正しいものはどれですか
A.若年発症が多い
B.胃粘膜下腫瘍では最も多い
C.免疫組織化学ではC-KITが有用である
D.リスク分類ではp53の免疫組織化学が用いられる
E.超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引細胞診(EUS-FNAC)の適応ではない

18.2(AE)
消化器細胞診検体で感染症法に基づく届け出が必要な病原体はどれですか
A.Mycobacterium tuberculosis(結核菌)
B.Toxoplasma gondii(トキソプラズマ)
C.Cytomegalovirus(サイトメガロウイルス)
D.Clonorchis sinensis(肝吸虫)
E.Entamoeba histolytica(アメーバ赤痢)

19.1
唾液腺腫瘍における筋上皮細胞を免疫組織化学的に検索する際に用いるものはどれですか
1.p63
2.CK7
3.CD20
4.TTF-1
5.desmin

20.2
胆汁細胞診で良悪性の鑑別に有用でないものはどれですか
1.核形不整
2.大型核小体
3.核の配列不整
4.集塊辺縁の凹凸不整
5.核クロマチンの増量

1-10番の解説はこちら⇊

11-20番の解説はこちら⇊

婦人科

1.2(AE)
正しいものはどれですか
A.卵管,子宮はミュラー管から形成される
B.ダグラス窩とは膀胱子宮窩を指す
C.更年期にはLH,FSHは低値となる
D.卵巣の莢膜細胞はエストロゲンを産生する
E.増殖期内膜の内膜腺には核分裂像がみられる

2.2(AE)
正しいものはどれですか
A.腟粘膜は重層扁平上皮で覆われている
B.子宮内頸部粘膜は多列線毛上皮に覆われている
C.子宮内膜は重層扁平上皮に覆われている
D.卵管粘膜は移行上皮に覆われている
E.骨盤腹膜の表面は中皮が被覆している

3.5(DE)
コルポスコピー所見で正しいものはどれですか
A.移行帯には腺開口は認めない
B.移行帯は移行上皮に覆われている
C.移行帯にナボット嚢胞を認めることは稀である
D.白色上皮は移行帯にみられることが多い
E.赤点斑は毛細血管が点状にみえる限局性の異常病変である

4.2(AE)
正しいものはどれですか
A.粘液性境界悪性腫瘍は多房性であることが多い
B.卵巣明細胞癌に子宮内膜症を合併することは稀である
C.卵黄嚢腫瘍は良性腫瘍である
D.ディスジャーミノーマは高齢者に多い
E.顆粒膜細胞腫では子宮内膜癌を合併することがある

5.1(AB)
Ⅱ型子宮内膜癌について正しいものはどれですか
A.明細胞癌はⅡ型子宮内膜癌に分類される
B.発生機序はde novo発癌である
C.エストロゲン依存性である
D.背景内膜は過形成性であることが多い
E.分化度は高分化型が多い

6.2(AE)
子宮腫瘍について誤っているものはどれですか
A.平滑筋腫の発生・増大はホルモン非依存性である
B.平滑筋腫は不妊・流産の原因となりうる
C.平滑筋腫と平滑筋肉腫の組織学的鑑別では,腫瘍細胞壊死の有無が重要である
D.子宮内膜間質肉腫は脈管侵襲をきたしやすい
E.癌肉腫で,横紋筋肉腫成分を有するものは同所性に分類される

7.3
ヘルペス感染症の所見で正しいものはどれですか
1.核分裂像
2.核周囲の明庭
3.核内封入体
4.分枝状仮性菌糸
5.洋ナシ型細胞質

8.3
ベセスダ分類に関して正しいものはどれですか
1.子宮頸部直接塗抹標本では,1000個以上の扁平上皮細胞数が適正と規定されている
2.ASC-USは全ASCの10%以下であることが望ましい
3.ASC-Hの場合,コルポスコピーおよびねらい生検が推奨される
4.CIN2はLSILに相当する
5.上皮内癌はSCCに含まれる

9.2
子宮頸部上皮内腺癌について誤っているものはどれですか
1.羽毛状形態を示す細胞集団が出現する
2.背景は通常出血壊死性である
3.子宮頸部異形成や上皮内癌などの扁平上皮病変がしばしば併存する
4.通常型のほとんどは高リスク群ヒトパピローマウイルス感染を伴う
5.細胞分裂像やアポトーシス体がみられる

10.4
子宮頸部病変について誤っているものはどれですか
1.基底層に異型がみられなくてもコイロサイトーシスがあればCIN1とする
2.非角化型扁平上皮癌は角化真珠の形成を欠くものである
3.胃型粘液性癌は,通常型内頸部腺癌に比べて予後が悪い
4.胃型粘液性癌は,高リスク群ヒトパピローマウイルスと関連が高い
5.小細胞癌は,肺に発生する小細胞癌と同様の組織像・細胞像を示す

11.5
子宮体癌の危険因子で誤っているものはどれですか
1.肥満
2.糖尿病
3.大腸癌の家族歴
4.多嚢胞性卵巣症候群
5.黄体ホルモンの内服

12.1
子宮腫瘍と関連の深い抗体のうち誤っている組み合わせはどれですか
1.類内膜癌(G1) ― WT-1
2.漿液性癌 ― p53
3.明細胞癌 ― HNF-1β
4.低悪性度子宮内膜間質肉腫 ― CD10
5.平滑筋肉腫 ― h-caldesmon

13.3
誤っているものはどれですか
1.閉経後期の腟細胞像では傍基底細胞の出現が顕著である
2.プロゲステロンは排卵後の黄体より分泌される
3.プロゲステロン負荷後の細胞像は表層細胞が大多数を占める
4.若年性顆粒膜細胞腫は思春期早発症の原因となる
5.多囊胞性卵巣症候群ではしばしば排卵障害を伴う

14.4
誤っているものはどれですか
1.月経周期の正常範囲は25~38日である
2.尿の妊娠反応はヒト絨毛性ゴナドトロピンを検出する
3.脱落膜細胞はプロゲステロンによって変化した内膜間質細胞である
4.流産時の細胞成熟指数(M.I.)は左方移動を示す
5.経口避妊薬内服中は黄体後期の細胞像がみられる

15.2
誤っているものはどれですか
1.全胞状奇胎の診断にはp57Kip2抗体を用いた免疫組織学化学が有用である
2.水腫様流産では栄養膜細胞の異常増殖が認められる
3.細胞診で侵入奇胎と非侵入奇胎との区別は困難である
4.絨毛癌では原則的に絨毛形態を認めない
5.全胞状奇胎は父親に由来する雄核発生である

16.5
関連の深い組み合わせとして誤っているものはどれですか
1.トリコモナス原虫 ― 腟炎
2.クラミジア ― 不妊
3.ヒトパピローマウイルス ― 尖圭コンジローマ
4.単純ヘルペスウイルス2型 ― 性器ヘルペス
5.性器カンジダ症 ― 子宮頸管炎

17.5
卵巣癌の腫瘍マーカーについて誤っている組み合わせはどれですか
1.高異型度漿液性癌 ― CA-125
2.卵黄嚢腫瘍 ― AFP
3.絨毛癌 ― β-hCG
4.扁平上皮の悪性化を伴う成熟奇形腫 ― SCC
5.ディスジャーミノーマ ― ALP

18.4
誤っている組み合わせはどれですか
1.漿液性癌 ― psammoma body
2.明細胞癌 ― mirror ball pattern
3.顆粒膜細胞腫 ― 核溝
4.成熟嚢胞性奇形腫 ― 神経管
5.卵黄嚢腫瘍 ― Shiller-Düval body

19.5
外陰の病変について誤っているものはどれですか
1.外陰癌の多くは扁平上皮癌である
2.扁平上皮癌には,高リスク群ヒトパピローマウイルスが関与していることが多い
3.悪性黒色腫は免疫組織化学でMelan Aが陽性となる
4.悪性黒色腫は転移しやすく予後不良である
5.パジェット病は低分化の扁平上皮癌である

20.5
放射線治療による悪性細胞の変化として誤っているものはどれですか
1.多染性細胞質
2.空胞形成
3.核濃縮
4.核破砕
5.核細胞質比(N/C比)の低下

1-10番の解説はこちら⇊

11-20番の解説はこちら⇊

コメント