検査技師&細胞検査士のどっとゼブラです。
今回は【はぶく勉強法】という本で紹介された内容で僕も共感できたものなどを紹介!
ものすごくいい本なので勉強法の全てが見たい人は購入もおススメです。
※コスパえぐいので注意してください。
試験のための勉強と現場のための勉強は違う
これを見てくれている方は資格試験などに向けて勉強してくれている方だと思います。
僕が主に発信している医療系資格の勉強ではこんな風に言われることがあります。
試験勉強のための勉強は現場で役に立たない
その側面もあるかもしれません。
でも合格しなければスタート地点に立つことすら許されません。
医療従事者にはなれないのです。
それでは本末転倒です。
だから僕は資格取得を目指す方にはまずスタートラインに立って欲しいと思っています。
それが現場で役に立つかどうかは次のステップ。
あえて少し強い言葉を借りるのであれば、「現場で役に立たない」というのは僕からすると指導力不足です。
※もちろん一概には言えないことも多々あります。
ですので、まず皆さんは【試験を合格する知識を手に入れる】ということに専念して勉強してみてください。
それが結局は次のステップである、現場で役に立つということにも繋がるはずです。
勉強はいかに”はぶくか”
今回一部引用するこの本⬇️では【いかにやらないか】ということに焦点が当てられています。
この著者は20年間資格試験の予備校で講師をしている方です。
そのなかで試験に落ちる人と受かる人を見て共通点があることに気付いたそうです。
本の中では、
〇〇な人は落ちる
〇〇な人は受かる
というように落ちやすい人と受かりやすい人が対照的に記載されています。
その種類は全部で38個あります。
今回はその中でも私が強く共感した つを引用して私の意見と共に紹介したいと思います。
それでは早速見てみましょう。
”まとめ”は極力つくらない
本の中では
ノートをきれいにまとめる人は落ちる、適当に書いている人は受かる
はぶく勉強法より
という項目で紹介されています。
ここで注目すべきは”まとめる”という行為だと思います。
確かに僕もまとめてるのに点数が取れない人を多く見てきました。
この原因の一つに【まとめることによる満足感】があります。
まとめると何故かやった気になれます。
しかし、実際はまとめた後に覚える作業が必要です。
それをしなくてもやった気になれるのがまとめるという行為です。
極端に種類が多いものなどはまとめておくといいと思います。
それ以外は一切まとめることはしない方がおススメです。
まとめないと覚えられないじゃないか!って方に朗報です!
まとまったものが既に存在してます!
この世には参考書や解説書など、まとめてくれたものが既に存在しています。
それを活用しない手はありません。
私が合格率約30%の細胞検査士試験に合格した時も2冊の参考書を覚えるところから始まりました。
自分でまとめたものはほぼありません。
なぜならまとまったものを2冊使ったからです。
相当レアな資格以外は大体あるので積極的に使っていきましょう。
ここで、【はぶく勉強法】に書かれている文章を引用します。
もしあなたがノートを取る人であれば、この本を読んだことを機に、ぜひノートづくりをサボってください。もっとほかに、時間をかけることはあるはずですよ。
はぶく勉強法より
どうせ”満点”は取れない
出る範囲が狭い学内の定期試験などでは可能ですが、多くの資格試験で満点を取ることはほぼ不可能でしょう。
満点をとるまで不安を感じる人がいます。
過去問全てを完璧に理解するまで不安を感じる人がいます。
大丈夫です。
それは無理かつ必要のないことです。
ここで本の一部を紹介します。
満点を狙う勉強に取り組むと、必要とされる知識まであやふやになり、時間のムダづかいにおわるどころか、合格点に達しない危険性すらあります。
はぶく勉強法より
これはその通りで、陥りやすいヤバい状況の一つだと思います。
まずは必要な知識から覚えていくのが正攻法です。
ただ、ギリギリを狙いすぎるのもリスクが高まります。
普段の実力が出せないのが本番というもの。
合格点より+10点くらいを目標に勉強しておきましょう。
そうすれば実力が100%出せなくても受かる確率は高まるでしょう。
この章でも本の中にいい言葉があったので紹介します。
ほとんどの国家資格が、おおよそ7割の得点を取れば、確実に合格できるようになっています。つまり、3割は間違えても、溶けなくても合格できるのです。ですから、すべての知識を暗記、理解する必要はありません。多少は気が楽になりますね。
はぶく勉強法より
模試を早めに解いてみる
本の中に次の章があります。
遅めに模試を受ける人は落ちる、早めに受ける人は受かる
はぶく勉強法より
模試というのは本番を想定した問題のことです。
この模試を試験の直前に解こうとする人がいます。
理由を聞いたところ、多くはの方は「まだ知識が無いから受けても意味ない」と言っていました。
それは模試の意味を理解していない行動の一つです。
模試というのはアウトプットの機会です。
そして、勉強はアウトプット中心で行う必要があります。
見ながらまとめる、書く、読むなどがインプット
白い紙にゼロから書く、他人に説明する、問題を解くなどがアウトプット
この2つの割合は最終的にイン2:アウト8くらいにしたいです。
そうすることで知識が定着し、本番にも通用するものになっていきます。
アウトプットの中でも手っ取り早いのが問題を解くことです。
本の中にもこのように書かれています。
模試をやってみる一番の目的は、自分が現段階において合格するために不足している能力に、早く気付けることです。模試を受けることで、過去問だけでは気づけなかった自分の得意なこと、不得意なことがわかるようになります。
はぶく勉強法より
細胞診の模試は誰でもチャレンジしやすいよう、難易度別に用意しているのでぜひお使いください。
本番を想定して慣れる
本の中に以下の章があります。
耳栓を手離せない人は落ちる、音のある場所を好む人は受かる
はぶく勉強法より
これは【本番を想定して慣れよう】という意味だと思います。
本番はいろんな音が思っている響くので、普段静かな場所でだけ勉強している人は集中できないかもしれません。
実際私は周囲がうるさくてもあまり気になりません。
気にならないというよりは勉強を始めたらあまり聞こえなくなるという方が正しいかもしれません。
そのような集中力をあらかじめ身に付けておくのは本番有利に働くと思います。
普段から雑音がある中でも集中できる練習をしてみてください。
焦りと不安は味方
焦りや不安によって前に進めなくなる人がいます。
そんな人には”はぶく勉強法”以下の章をみることをお勧めします。
まったく焦りの無い人は落ちる、強い不安と焦りがある人は受かる
はぶく勉強法より
この章では焦るということが悪くないということを論理的に説明してくれています。
焦って前に進めなくなっている人にはぜひ読んでもらいたいです。
低い合格率への向き合い方
細胞検査士などの試験合格率は約30%と非常に低い割合となっています。
そんな人には次の章を読むのがおススメです。
合格率の低さにビビる人は落ちる、受験者の5割は敵ではないと考える人は受かる
はぶく勉強法より
そもそもなぜ恐れるのでしょうか。
それは現状がよく分かっていないためであることがほとんどです。
考えるべきはなぜ合格率が低いのか。
答えは「ほとんどの人が勉強をしていない」からです。
合格率が低い試験の受験者は大半が社会人です。
細胞検査士も社会人受験者がほとんどです。
社会人は圧倒的に勉強時間が少なくなります。
個人差はあれど、どの試験にも最低限の勉強量があると思います。
ほとんどの人がその最低限の勉強量に到達できないのです。
2回目、3回目で合格する人がいますが、それはその必要勉強量に2、3年かけて到達したからだと思います。
この本の中にもこのように書かれています。
合格できたらいいなという祈念受験や、記念受験という人もいるのです。
はぶく勉強法より
また、低い合格率を気にしなくて良い理由として他にもこのようなことが書かれています。
1つ目は、ほとんどの受験生が、資格試験に合格できる状態で申し込みをしているわけではないからです。(途中省略)・・・2つ目は、試験本番では、いつも通りの実力を出せない人が大勢いるからです。
はぶく勉強法より
これは本当にその通りだと思います。
私は多くの方から試験の相談を受け、話してきました。
その中で「正直それだと受からないよな」と思うことの方が多いです。
ここで無常なのは本人は精一杯頑張っていることです。
しかし、試験は精一杯やったから受かるわけでは無く、受かる勉強をしたから受かることを忘れてはいけません。
低い合格率を恐れて勉強が手につかないというのは、落ちるための行動の一つを取ってしまっているということになります。
皆さんがとにかくやることは、効率よく可能な限りアウトプットをしていくことです。
これだけに集中するように意識していってみてください。
合格すると覚悟を決める
”はぶく勉強法”で以下のような章があります。
「合格できたらいいな」という人は落ちる、「合格しなきゃ」という人は受かる
はぶく勉強法より
私が聞いてきた中では、受験者の大半が「合格できればいいな」という感覚でやっています。
ほぼ1日勉強に時間を使える学生でさえもそのような人が結構います。
ただ、どうやってその必死さを出せるのかが難しい点だと思います。
全員に当てはまるとは思いませんが、僕の経験談を紹介します。
覚悟はネガティブな感情から始まる
経験談と学生ならではの覚悟の決め方
私がいた養成校ではほぼ100%が細胞検査士に合格する学校でした。
特に一次試験は先生から
「落ちるなんてありえない。落ちる方がおかしい」
と言われていました。
そこまで言われたらそうなのだろうと思い、強くプレッシャーがかかりました。
さらに、一次試験で落ちた場合は細胞診コースの部屋から追い出されます。
その後、途中で他ゼミに合流することになります。
僕はこれが非常に嫌でした。
この【嫌だ】というネガティブな感情のみで【受かりたい】と思うことができました。
やる気のある人はポジティブ理由でやっていると思っている人がいます。
実際はほとんど逆です。
何かが【嫌だ】からそれを回避するために勉強していることが多いです。
勉強することと【嫌だ】というネガティブな感情を天秤にかけたとき圧倒的に後者が勝ちます。
勉強をしない時間が長かったり、「まあ受かったらいいね」で勉強している人は、それでも何とかなるかもしれないというのがどこかにあるポジティブな人だと僕は思います。
本当にネガティブな人は【何とかなる】とは思えないのでやるしかないという感覚に陥ります。
実際僕がそれでした。
不安で不安で仕方がないため、やってもやっても不安。
不安だからそれを考える隙を与えないために勉強する。
ただただそれの繰り返しです。
社会人の覚悟の決め方
しかし、社会人は「受からないのが普通」と思われているため、上記のプレッシャーが使えません。
では社会人の場合はどうするか。
僕はお金を使うだと思います。
具体的には【お金を勉強用の資料などに使う】です。
そうすればモチベーションと勉強資料をお金で買うことができます。
社会人になって重要なものTOP3に入るのはお金だと思いますので、お金が無くなるのは強くネガティブな感情を作れます。
元を取りたいというネガティブな感情が。
落ちたら受験料が来年またかかります。
その節約のためにある程度先行投資をしておくという意味もあります。
落ちたら、受験料+参考書代のお金(約10数万円)がただただ消えます。
大事なお金を守るために今すぐペンを握ってください。
まとめ
今回は【はぶく勉強法】という書籍を参考に私の意見を交えた下の9つについてでした。
- 試験のための勉強と現場のための勉強は違う
- 勉強はいかに”はぶくか”
- ”まとめ”は極力つくらない
- どうせ”満点”は取れない
- 模試を早めに解いてみる
- 本番を想定して慣れる
- 焦りと不安は味方
- 低い合格率への向き合い方
- 合格すると覚悟を決める
今回は書籍の中から7つを引用させてもらいましたが、実際はあと31個の方法や考え方が書かれています。
何か勉強する際の役に立つ情報が書かれているかもしれません。
目次を見て気になるところだけでも読むのも効果的(^^)
試験勉強、いつも応援しています!
そして細胞検査士の勉強で【はぶく勉強法】を実現するために以下の参考書が有効です。
試験勉強、いつも応援しています!
一緒に頑張っていきましょう!
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