今回は 癌遺伝子 & 癌抑制遺伝子の種類と覚え方について。
覚えにくいと思うけどここで紹介する方法を試してみてね!
癌遺伝子 癌抑制遺伝子 とは
簡単に言うと・・・
がんを進行させるのが癌遺伝子
がんの進行を妨げるのが癌抑制遺伝子
例えば細胞周期に関連するものを例に見てみよう。
細胞周期と 癌遺伝子 癌抑制遺伝子
細胞周期とは細胞が分裂するときに回すもの。
G1,S,G2,Mの順に一周すると細胞が2倍になる。
この時に何が起きているか順を追って確認してみよう。
①サイクリンDの発現
サイクリンDが発現してCDK4/6と結合する。
②CAK(サイクリン活性化キナーゼ)でリン酸化される。
③サイクリンD-CDK4/6がRbをリン酸化する。
リン酸化されたRbはE2Fを手離す。
④遊離したE2Fが細胞周期を進めるサイクリンEを発現する。
サイクリンEはCDK2と結合して次に進む。
⑤p53がp21を転写し、p21はサイクリンD-CDK4/6の動きを止める。
細胞周期における 癌遺伝子 癌抑制遺伝子
このように分裂するために様々な蛋白が働く。
この時
細胞周期を動かすのが癌遺伝子
細胞周期を止めるのが癌抑制遺伝子
となる。
つまり今回は
- 癌遺伝子
①サイクリン
②E2F - 癌抑制遺伝子
①Rb
②p53
③p21
となる。
これが癌遺伝子と癌抑制遺伝子の基本的な考え方。
国試と 癌遺伝子 癌抑制遺伝子
小文字と大文字による分類
とはいえすべての遺伝子の働きを覚えるのはほぼ不可能。
そこで一般的に言われたのが小文字による分類。
小文字が多いと癌遺伝子
小文字少ないと癌抑制遺伝子
しかし、これに気付いたのか最近の問題では全て大文字表記の場合がある。
これに対抗して国試にのみ使える覚え方をここから紹介する。
国試対策~試験に出た遺伝子を知る~
まず試験は傾向を知るのが重要。
今までに出た12の癌遺伝子、癌抑制遺伝子こちら↓
ここから次のような法則があることに気付いた。
- 全体のアルファベットが2文字以下は癌抑制遺伝子(数字は無視)
- 全体のアルファベットが3文字以上で1文字目がAかBは癌抑制遺伝子
この2つの法則を合わせれば癌抑制遺伝子をあぶりだせる。
1つずつ確認してみよう。
対策①全体のアルファベットが2文字以下は癌抑制遺伝子(数字は無視)
上のようにアルファベットが2文字以下は癌抑制遺伝子しか該当しない。
しかしこれだけでは全てを網羅できないため次と組み合わせる。
対策②全体のアルファベットが3文字以上で1文字目がAかBは癌抑制遺伝子
アルファベットが3文字以上の場合は上のように頭がA or Bであれば癌抑制遺伝子となる。
この時の注意点は
KRASやBRAFはRASとRAFでカウントする
KRASやBRAFはRASとRAFという遺伝子の種類の一つ。
大元の遺伝子であるRASとRAFでカウントしよう。
ちなみにRASやRAFにそれぞれ3種類ある。
- RAS
KRAS、NRAS、HRAS - RAF
ARAF、BRAF、CRAF
これらが出た場合はRASとRAFでカウント。
国試対策用 再確認
これで過去に出た12の遺伝子を攻略しよう!
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