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【オルセイン染色】覚えるポイントは一つだけ!表でわかる染色結果

オルセイン染色のサムネ
どっとぜぶら
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オルセイン染色はビクトリア青染色と染色結果・目的がほぼ同じです。
この染色は何が染色されるか下の表で覚えましょう。

オルセインビクトリア青
主な目的弾性線維弾性線維
陽性部位の色茶褐色
HBs抗原
銅関連蛋白
軟骨基質

この記事の著者

どっとぜぶら
どっとぜぶら
細胞検査士
臨床検査技師
医学博士
Profile
・細胞検査士試験 1発合格
・12月からの勉強でMT国試150点

少しでも多くのMT, CT学習者の役に立ちたいと思いSNSなどで情報発信中。
テーマは【勉強ができない人はいない。やり方次第で誰でもできる!】
細胞診過去問解説集や病理の国試解説集を出しました。

オルセイン染色で染まるもの3つ

  1. HBs抗原
    染色画像はこちら
  2. 弾性線維
    染色画像はこちら
  3. 銅関連蛋白
    染色画像はこちら
オルセイン染色のHBs抗原と弾性線維の染まり方
オルセイン染色のHBs抗原と弾性線維の染まり方

以下の問題が出題された場合はオルセイン染色を選びましょう。

  1. 肝細胞内が赤く染まる
    (顆粒状に染まる場合はPAS反応)
  2. 血管が赤く染まる

ビクトリア青染色とほぼ同じと覚えておくと2つの染色を覚えられます。
ビクトリア青染色の解説はこちら

オルセイン染色の手順

  1. 脱パラ・脱キシ・親水
  2. 過マンガン酸カリウム+硫酸
    (酸化)
  3. 亜硫酸水素ナトリウム or シュウ酸水溶液
    (還元)
  4. オルセイン液
    (染色)
  5. 70%エタノール
    (分別)
  6. マイヤーヘマトキシリン
    (核染色)
  7. 色出し
  8. 脱水・透徹・封入

❷と❸の酸化・還元を行うことで弾性線維だけでなくHBs抗原も染まるようになります。
細胞質の共染が抑えられ、HBs抗原を検出しやすくします。

関連する試験問題

66AM45

弾性線維の染色法はどれか。2つ選べ。

1.orcein染色
2.Berlin blue染色
3.toluidine blue染色
4.Masson trichrome染色
5.elastica van Gieson染色

Q
答えはここをクリック

1.orcein染色
5.elastica van Gieson染色

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