【 渡辺の鍍銀 】アンモニア銀で細網線維を染める!

渡辺の鍍銀 検査技師国家試験対策

MT・CTのどっとゼブラです。
今回はアンモニア銀を使う 渡辺の鍍銀 について。
この染色のポイントは5つ
どれも必要なものだから必ずおさえよう!

渡辺の鍍銀 のポイント

渡辺の鍍銀 は以下の5つを覚えましょう

  1. 切片の厚さ
  2. 使われる試薬
  3. 何を何色に染めるか
  4. よく使われる臓器
  5. どんな時に有効か

この染色は意外と覚えることが多いですが、一緒に頑張っていきましょう。

渡辺の鍍銀 の全体像

染色は全体の流れを何となく把握すると理解しやすくなります。
サラッと見ておきましょう。

  1. 厚めに切片を切る
    (6~8μm)
  2. 脱パラ・脱キシ・親水
  3. 0.5%過マンガン酸カリウム水溶液
    (酸化)
  4. 2%シュウ酸水溶液
    (還元)
  5. 2%鉄ミョウバン
    (増感)
  6. アンモニア銀液
    (鍍銀)
  7. 95%アルコール
    (分別)
  8. ホルマリン・鉄ミョウバン液
    (還元)
  9. 0.2%塩化金水溶液
    (調色)
  10. シュウ酸水溶液
    (染色性向上)
  11. 2%チオ硫酸ナトリウム
    (定着)
  12. ケルンエヒトロート
    (核染色)
  13. 脱水・透徹・封入

銀を使う染色は基本的に銀液の後還元剤を使う。
銀液を使う染色の還元剤を思い出しておこう!

銀液と染色名の組み合わせが分からない人はそこから覚えてね

渡辺の鍍銀 の切片の厚さ

通常の切片は3~4μmです。

しかし渡辺の鍍銀などは6~8μmで厚めです。

何故厚めに切るのか

この染色に関しては

線維全体の走行を見るため です

渡辺の鍍銀
渡辺の鍍銀

厚めに切る染色一覧

厚めに切る染色は渡辺の鍍銀以外にもあります。

合わせて覚えておきましょう。

  1. 渡辺の鍍銀
  2. クレシル紫
  3. クリューバー・バレラ
  4. ボディアン
  5. ズダンⅢ
  6. オイル赤O
  7. ズダン黒B
  8. ナイル青

8個覚えるの難しい人は次の3つで覚えましょう

渡辺の鍍銀

神経系の染色

脂肪染色

渡辺の鍍銀 で使われる試薬

試薬に関しては模試にたまに出ます。
ただ優先的に覚えるのは銀液のみです。

模試でも点を取りたい人、確実に点数を上げたい人は覚えておきましょう。

そのまま覚えると大変なので役割ごとに覚えると良いです。

何を何色に染めるか

渡辺の鍍銀の一番の狙いは細網線維です。
細網線維を中心に色を覚えましょう。

渡辺の鍍銀
  • 細網線維:黒
    (アンモニア銀)
  • 膠原線維:赤褐色
    (アンモニア銀)
  • 赤血球:えんじ
    (ケルンエヒトロート)
  • 細胞質:えんじ
    (ケルンエヒトロート)

  • (ケルンエヒトロート)

AZANMasson trichromePAMも細網線維を染めるので覚えておこう!

AZAN染色の解説はこちら

Masson trichrome染色の解説はこちら

渡辺の鍍銀 が使われる臓器

この染色は基本的に細網組織に使われます。

細網組織の解説はこちら

細網組織の中でも特に肝臓での出題が多いです。

肝臓黒色があれば渡辺の鍍銀を選んでもいいです。

渡辺の鍍銀

肝臓は画像問題でよく使われる組織。
画像を見て肝臓だと分かるようにしておきましょう。

渡辺の鍍銀 はどんな時に有効か

基本的には次の2つを覚えましょう。

  1. 肝硬変
  2. 上皮性腫瘍と悪性腫瘍の鑑別

渡辺の鍍銀 と肝硬変

正常の肝臓は規則的に肝細胞が並びます。
これを肝細胞索と呼び、細胞周囲に細網線維が存在します。

渡辺の鍍銀 と肝硬変

肝硬変になるとこの肝細胞の配列が乱れます
その乱れは細網線維を染めると分かりやすくなります。

渡辺の鍍銀 と肝硬変

渡辺の鍍銀 と上皮性・非上皮性腫瘍

上皮性腫瘍の場合、腫瘍細胞の集団を細網線維が囲みます。

非上皮性腫瘍は細胞集団ではなく、個々の細胞を細網線維が囲みます。

この細網線維の囲み方の違いが腫瘍の上皮性、非上皮性の鑑別に使えます。

上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍の違いの解説はこちら

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