細胞検査士試験の過去問、解いても点が伸びないのはなぜ?

今やるべきこと診断の結果で「過去問を解いても点が伸びない」を選んだ方へ。
点が伸びない原因は、勉強量不足ではなく過去問の使い方にある!
過去問を何年分も解いているのに、思ったように点が上がらない。
そんなことはありませんか?
「勉強時間が足りないのかな」
「自分は覚えるのが苦手なのかも」
そう感じてしまう人も多いと思います。
でも実際には勉強量そのものより、過去問の使い方に原因があります。
過去問はただ解けば良い教材ではありません。
「解いたあとにどう整理するか」で効果がかなり変わります。
この記事では、過去問を解いても点が伸びない人に多い3つの原因とその対策をわかりやすく解説します。
- 過去問を解いても点が伸びない理由
- 伸びない人に共通する3つの原因
- 今すぐ見直したい復習方法
- あなたに合う次の一手
過去問を解いても点が伸びない人に多い3つの原因
過去問で伸び悩む人には、ある程度共通したパターンがあります。
もちろん細かい違いはありますが、まずは次の3つを疑ってみるとよいです。
- 正解を覚えてしまっている
- 知識が断片的でつながっていない
- 弱点の確認方法があいまい
順番に見ていきます。
正解を覚えてしまっている
過去問を何周もしていると内容を理解したというより、答えの番号や問題の見た目を覚えてしまうとことがあります。
たとえば問題を見た瞬間に、
「これ見たことある」
「たしかこの選択肢だった気がする」
という感じで答えている状態です。
これ自体は繰り返せている証拠で、いいことです。
しかし、実際には理解して解いているのではなく、記憶で反応しているだけのことがあり、その状態のまま進むと危険です。
この状態だと、少し言い回しが変わっただけで急に解けなくなります。
初見問題に弱いのも、このパターンが多いです。
こんな状態なら要注意
- 同じ問題は解けるのに、似た問題になると迷う
- 正解の選択肢は選べるけど、他の選択肢がなぜ違うか説明できない
- 選択肢の順番が変わると自信がなくなる
対策:ブレインダンプで「本当に理解しているか」を確認する
大事なのは、正解だけで終わらせないことです。
過去問を解いたら、次の3つを確認してみてください。
- 正解の理由
- 不正解の理由
- 関連する知識を思い出す(ブレインダンプ法)
特に大切なのが、「なぜ他の選択肢が違うのかを1行で説明できるか」です。
ここまでできれば、その問題はかなり理解できています。
この確認を頭の中だけで済ませるのではなく、
実際に見ずに思い出して書き出すのがおすすめです。
これをブレインダンプ法と呼びます。
1つのキーワードから、思い出せる知識を制限なく全部書き出す方法です。
たとえば過去問で「PAS反応」が出たとします。
答え合わせだけで終わらず、PAS反応について知っていることを全部書き出してみます。
- PAS反応の原理は?
- 何が染まる?
- 使う試薬は?
- 同じ試薬を使う他の染色は?
- 同じものを染める別の染色は?
きれいに書く必要はないです。
思い出せることを、順番も気にせず、とにかく全部出す。
それだけです。
最初はすぐに手が止まります。
でも、止まったところが今の自分に足りない部分です。
そこを調べて埋めるだけで、知識が増えていきます。
「やり方はわかったけど、どの単語から思い出す練習をすればいいの?」
と思った方には、筆記項目チェックリストが役立ちます。
試験で問われるテーマが一覧になっているので、上から順にブレインダンプするだけで網羅的に復習できます。
筆記項目チェックリストは「知識ゼロでも1年で細胞診試験に合格する方法」の特典として付いています。
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知識が断片的で、つながっていない
ブレインダンプで思い出せることが増えても、それだけではまだ不十分です。
知識がバラバラのままだと、聞かれ方が変わると急に解けなくなることがあります。
つまり知識がないわけではなく、知識どうしがつながっていない状態です。
たとえば、
- 「PAS反応で染まるものは?」は解ける
- でも「基底膜を染める方法は?」になると迷う
- さらに「糖質に関連する染色は?」になるとPAS反応が出ない
ほぼ同じ知識なのに、問い方が変わるだけで解けなくなる。
これは暗記力の問題というより、知識を体系化できていないことが原因です。
このタイプの特徴
- 同じようなテーマで何度もつまずく
- 参考書を読めばわかるのに、本番形式になると出てこない
- 単語では覚えているけど、関連づけて説明できない
対策:メモリーツリーで知識をつなげる
そこで有効なのが、ブレインダンプで書き出した知識を枝分かれの形で整理する方法です。
これをメモリーツリーと呼びます。
1つのキーワードから
「→ じゃあこれは?」
「→ 他には?」
と枝を伸ばしていくイメージです。
PAS反応
過ヨウ素酸で酸化する
⬇︎
過ヨウ素酸は免疫染色の内因性ペルオキシダーゼ除去にも使う
⬇︎
他に内因性POD除去に使う試薬は?(過酸化水素、アジ化ナトリウム)
PAS反応はシッフ試薬で呈色する
⬇︎
シッフ試薬を使う他の染色は?(グリドリー染色、フォイルゲン反応)
⬇︎
PAS反応で染まるものは?(グリコーゲン、基底膜、真菌、粘液 …)
⬇︎
真菌を染める他の染色は?(グロコット、グリドリー …)
こうやって1問から5〜10個の関連知識を枝分かれで引き出すのがメモリーツリーです。
ブレインダンプで出した知識を、つながりが見える形に整理するイメージです。
実際に私が受験生のときも、この方法で勉強していました。
下の写真は当時のノートです。

1つのテーマから関連知識を枝分かれで書き出していた。ブレインダンプ法も同時に行える。
これを繰り返すと、1問解くだけで複数のテーマを同時に復習できるようになります。
過去問の効果が何倍にもなるので、ぜひ試してみてください。
また、年度別にバラバラの問題をジャンル別・テーマ別に整理し直すことでも、出題パターンが見えてきます。
点が伸びる人は、問題を1問ずつ処理して終わるのではなく、同じテーマを横につないで整理している人です。
自分でテーマごとに整理するのが大変な人は、分野別・テーマ別に見直しやすい形でまとまっている解説集を使うと、かなり勉強しやすくなります。

弱点の確認方法があいまい
過去問を繰り返していると、前より解ける問題が増えてきます。
それ自体は良いことです。
ただ、その結果だけを見て
「実力がついてきた」
「このままで大丈夫そう」
と判断してしまうと、本当の弱点を見逃すことがあります。
なぜなら、過去問は何度も見ているうちにどうしても慣れが出るからです。
見たことがある問題では点が取れても、初見問題になると解けないことになります。
つまり、過去問だけでは本当の実力を測りにくいことが多いです。
こんな状態なら注意
- 過去問では点が取れるのに、少しひねられると急に不安になる
- どの科目が本当に弱いのか自分でもはっきりしない
- なんとなく勉強していて、優先順位が決められない
対策
ここで必要なのは、弱点を見える化することです。
そのためには、
- 初見の問題に触れる
- 分野別の正答率を確認する
- 苦手分野をはっきりさせる
という作業が必要になります。
この段階では、模擬試験のような実力確認用の問題が役立ちます。
過去問で基礎を固めたあとに模試で現在地を確認すると、次に何を優先すべきかが見えやすくなります。
また、分野ごとの弱点を整理できるツールがあると、
「どこから復習すればいいか」
「どの分野に時間をかけるべきか」
がかなり明確になります。


過去問を解いても伸びない時期は珍しくない
ここまで読んで、
「自分は理解したつもりになっていたかもしれない」
「ただ解いて終わっていたかもしれない」
と思った方もいるかもしれません。
でも、過去問をやっているのに点が伸びないのは、決して珍しくありません。
多くの受験者が一度は通るところです。
大事なのは、
勉強時間を増やすことではなく、
過去問の使い方を修正することです。
- 正解を覚えるだけで終わらせない
- 知識をつなげて整理する
- 本当の弱点を見える化する
この3つを意識するだけでも、過去問の効果はかなり変わります。
まとめ
過去問を解いても点が伸びない原因は、主に次の3つです。
正解を覚えてしまっている
答えの番号を覚えているだけでは、初見問題に対応できません。
ブレインダンプで、見ずに思い出す練習をすることが大切です。
知識が断片的でつながっていない
1問ずつバラバラに覚えていると、聞かれ方が変わっただけで迷います。
テーマごとに横断して整理することが必要です。
弱点の確認方法があいまい
過去問だけでは、本当の実力が見えにくいことがあります。
模試やスコア分析で弱点を見える化することが大切です。
点が伸びないときに必要なのは、
「もっと頑張ること」ではなく、
解いた後の処理を変えることです。
あなたはまずこれ
まずは過去問の復習方法を見直したい方

今の弱点を整理したい方

一通り解いたあとに実力確認をしたい方

