今回は ”分化” という言葉の意味について解説。
言葉の意味が分からないとどんどん置いてかれる。
分からない言葉は早めに分かるようにしておこう!
分化 って単語はどこで使われる?
そもそも分化ってどういう時に使われてたっけ?
結構使われるよ。
例えばこんな感じかな。
- 骨芽細胞が骨細胞に分化する
- 受精卵は各器官に分化する
- 重層扁平上皮の基底細胞は中層、表層細胞に分化する
- 異型は高分化腺癌より低分化腺癌の方が強い
どう?全部意味分かったかな?
ほぼ分からねえ・・・
これが授業だったら、この後の話一切分からないとこだったぜ・・・
分化 とは様々な機能や形態に変化すること
分化は「様々な機能や形態に変化すること」。
さっきの例に当てはめてみよう。
骨芽細胞が骨細胞に 分化 する
骨の構造ところでも説明したけど、骨細胞はこんな感じで骨細胞になる。
これは「骨芽細胞が骨細胞に分化した」と言えるよ。
骨芽細胞の機能と形が骨細胞になったってことか。
これは分かった。
次!
受精卵は各器官に 分化 する
各器官(臓器)は全て受精卵からできる。
つまり、
「受精卵が肝臓に分化した」
「受精卵が腎臓に分化した」
「受精卵が脳に分化した」
って言えるよ。
確かに丸い受精卵から全然違う形に変わってるもんな。
それぞれの違う機能もあるし。
よし次!
重層扁平上皮の基底細胞は中層、表層細胞に 分化 する
重層扁平上皮は下から基底細胞、中層細胞、表層細胞でできてる。
そしてこの基底細胞から中層細胞や表層細胞に分化していく。
なるほど。
よし次!
次はもうわけ分からん!
異型は高分化腺癌より低分化腺癌の方が強い
分化度が低いということは正常からかけ離れているということになる。
例えば腺細胞を例に考えてみよう。
正常の円柱上皮(腺上皮)はこんな感じで腺腔をつくることが多い。
次は高分化腺癌を見てみよう。
高分化腺癌は癌だけどこの構造を保っているというイメージ。
正常に近い形状や能力を保っている。
これは分化度が高い(高分化)ということになる。
低分化腺癌は正常の構造からかけ離れてる。
つまり分化度が低い(低分化)ということになる。
これはあくまでもイメージで勿論こうならないものもある。
基本的にはこういう感じだと思って大丈夫だよ。
だから低分化腺癌の胃印鑑細胞癌はバラバラに出てくるのか。
正常の集まった構造を保てなくなってるんだ。
なるほどなあ。
でもまだなんかしっくりこないなあ。
分化度をバイオハザードのゾンビで例えると
まだちょっと分からないから、
もっと身近な・・・
ゾンビ!ゾンビで例えてくれよ!
バイオハザードとかの!
身近じゃねえじゃねえか・・・
しかもバイオハザードやったことねえんだよ・・・
しょうがねえ。
じゃあ画像出してくれ。
そしたら僕が分化度を言うから。
これは?
あー、これは人っぽい形してるから高分化ゾンビだね。
高分化ゾンビってなに?
これは?
これはギリギリ人っぽさもあるよなあ。
でも手とかヤバいし、中分化くらいかなあ。
中分化ゾンビ。
そもそもこれってゾンビなの?
これは?
これはもう人の形保ってないから低分化だろうな。
いや、もっとか。
未分化でもいいか・・・いや低分化だな。
これは?
これはー、難しいなあ!
形は人なんだよなあ。
でも頭に花咲いてるし。
うーん、まあ高分化と中分化の間くらいにしとくかな。
所見を書くとしたら
「全体の形態的には高分化なゾンビを考えますが、一部に花状の強い異型が見られるため中分化なゾンビも考えられます。」
こんな感じで報告するかな。
なるほどなあ。
あまりよく分かんなかったわ。
こいつ・・・
こいつ!
おわりに
今回は言葉の意味シリーズだったけど、どうだったかな?
前よりは分かった気がする。
言葉の意味が分からないのは本当に厄介なんだよなあ。
しかも先生ってその辺説明しないからな。
こっちは初めて聞くのに何故か理解してると思ってる。
何なんだよ!
先生も意地悪してるわけじゃないと思うよ。
そういう時は授業終わりに聞きに行けばいい。
それをやらないのに文句だけ言っちゃだめだよ。
自分で解決できることは自分で解決していくんだ。
聞いても分からない場合は僕に連絡していいよ!
ぐ、ぐうの音も出ねえ・・・
またいろいろ教えてくれ!
もちろんだよ!
それじゃあまた会おうね!
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