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学校の先生にこう聞いてみ?「 骨 は鉄筋コンクリート建築と同じって知ってました?」骨の構造

64- 骨
64- 骨
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今回は鉄筋コンクリートマンションについて!
ふつうに嘘!
今回は 骨 の構造 について!
看護師、管理栄養士、柔道整復師、薬剤師など多くの分野で必須の知識。
細胞検査士でも骨腫瘍を勉強する時に知識があると分かりやすい。
今日も一緒に勉強していこう!

臨床検査技師の教員だと骨のことあまり知らない可能性あるから聞いてみよ。
「骨は鉄筋コンクリート建築と同じって知ってました?」って。

まとめ

  1. 鉄筋コンクリートの建築物に例えると、コラーゲン線維は鉄筋、ハイドロキシアパタイトはセメント。
  2. 長管骨は骨端、骨幹端、骨幹に分けられる。
  3. 骨実質はスポンジ状の海綿骨とぎっしり中身が詰まった緻密骨に分けられる。
  4. 中央の骨髄腔には骨髄が入る。
  5. ハヴァース管とフォルクマン管があり、オステオンがみられる。
  6. 基質はⅠ型コラーゲン、ハイドロキシアパタイトなどで構成。
  7. 細胞は骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞が主体。
  8. 骨芽細胞は骨形成(血清Ca低下)に関与する。
  9. 破骨細胞は骨吸収(血清Ca上昇)に関与する。

コラーゲン線維は鉄筋、ハイドロキシアパタイトはセメント

骨の構造はまさにこの写真みたいな構造になってるよ。
その詳細を順を追ってみてみよう!

骨 の肉眼構造

長い骨(長管骨)は上から 骨端骨幹端骨幹 に分かれるよ。
これが基本的な構造だから覚えよう!

骨腫瘍を勉強してて分からないとこだった。
骨肉腫が “骨幹端好発” って書かれててピンとこなかったんだよな。

組織で見るとこんな感じです。

海綿骨 は骨髄が入り込むスポンジ状の部分。
緻密骨 は骨基質がギッシリの緻密骨。

中央は骨髄を入れる腔所の 骨髄腔 がある。

ハヴァース管 ・ フォルクマン管 ・ オステオン

骨の基質にはグルグルと層になった構造があるよ。
このグルグルの層は ハヴァース層板 って呼ばれてる。
このグルグルの層を一つの単位として オステオン て呼ぶよ。

この中心には血管が通ってるんだけど、その血管が入ってる管を ハヴァース管 っていう。
血管同士を繋ぐ横の管を フォルクマン管 と呼ぶ。

骨 の構成要素

骨は細胞以外の部分である 細胞外基質細胞 でできてる。
細胞外基質は Ⅰ型コラーゲン 主体の有機成分、カルシウムリン 主体の無機成分、水などがある。
細胞成分は主に骨芽細胞骨細胞破骨細胞 がいるよ。

軟骨の時と似てるな。

骨も軟骨も支持組織っていう同じグループだから似た構造になってるよね。
軟骨の構造も思い出しておこう!

そして基質と細胞はこんな感じに存在してるよ。
この構造をもう少し詳しく見てみよう。

骨 の基質成分

基質の主な成分は ハイドロキシアパタイト という結晶。
この中に リン酸カルシウム が入ってるんだ。

なるほど。
それで骨=カルシウムみたいなイメージがあるってことか。

その他に Ⅰ型コラーゲン でできた コラーゲン線維 プロテオグリカン もあるよ。
これが鉄筋コンクリートの鉄筋部分になるんだ。

もしこれがなくなったらどうなる?

鉄筋部分が無いからすぐに折れちゃう(骨折)ね。
すごく大事な成分だよ。

骨の細胞成分

次は細胞成分を見てみよう!

骨芽細胞

骨芽細胞 は骨をつくる細胞。
この骨をつくることを 骨形成 っていうよ。
だから 骨芽細胞=骨形成 って覚えよう!

骨をつくる時はまず石灰化されていない 類骨 をつくります。

その次にハイドロキシアパタイトが入った小さい袋を放出。
中からハイドロキシアパタイト結晶が飛び出して石灰化が起きる。

こうして骨ができていきます。

骨細胞

骨細胞 は骨芽細胞が分化した細胞だよ。
自分でつくった骨基質に埋まって骨細胞に生まれ変わるんだ。
骨の中では横の骨細胞と手を取り合って情報交換しながら骨を維持してるよ。

自分でつくったものに囲まれてなんか頭悪そうだな。
骨の中で手を取り合ってるのは意外だった。

破骨細胞

破骨細胞 は名前の通り骨を破壊する。
ここでは骨を壊すじゃなくて、吸収するっていういい方をするよ。
だから破骨細胞が骨を壊すことは骨吸収って呼ばれてる。
破骨細胞=骨吸収 で覚えよう!

骨吸収ってわかりにくい表現だったけど、細胞側から見た言葉ってことか。
骨芽細胞が骨をつくる=骨形成
破骨細胞が骨を吸収する=骨吸収
って感じだな。

その通りだよ。
あとは吸収した成分は血中に戻っていく点も覚えよう。
リン(P)やカルシウム(Ca)が吸収した部分から血液に戻っていく。
血中のカルシウム濃度を上げたい時は破骨細胞が骨を吸収してくれるよ。

細胞成分のまとめ

破骨細胞が古い骨を吸収して、骨芽細胞が骨を形成する。
この流れのことを 骨のリモデリング っていうよ。
こうして常に骨を新しい状態に保ってるんだね。

このバランスは常に保たれるのか?

そうとも言えない。
例えば骨がもろくなる骨粗しょう症は破骨細胞が活発になって骨吸収が進んでる状態。
だからどんどん骨が吸収されてもろくなっていくんだよ。

そういう身近な病気もこれを理解してれば分かりやすくなるってことか。
意外と大事なとこだな。

まとめ

今回の内容を簡単にまとめてみよう!

  1. 鉄筋コンクリートの建築物に例えると、コラーゲン線維は鉄筋ハイドロキシアパタイトはセメント
  2. 長管骨は骨端、骨幹端、骨幹に分けられる。
  3. 骨実質はスポンジ状の海綿骨とぎっしり中身が詰まった緻密骨に分けられる。
  4. 中央の骨髄腔には骨髄が入る。
  5. ハヴァース管フォルクマン管があり、オステオンがみられる。
  6. 基質はⅠ型コラーゲンハイドロキシアパタイトなどで構成。
  7. 細胞は骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞が主体。
  8. 骨芽細胞は骨形成(血清Ca低下)に関与する。
  9. 破骨細胞は骨吸収(血清Ca上昇)に関与する。

鉄筋コンクリートの例えは分かりやすかったな。
今回の話を知っておくと、血中カルシウム上げるホルモンとか覚えるときも分かりやすそうだな。
とりあえず先生に鉄筋コンクリートのこと聞いとくわ。

今回は骨のお話でした!

毎日少しずつ知識という財産を増やしていきましょう!

それではまた
Bye!

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