MT・CTのどっとゼブラです。
今回は ニッスル小体 を染める cresyl violet 染色について。
この染色のポイントは3つ!
そもそもニッスル小体が分からない人も確認しておこう!
\病理の国試対策本が出ました!/
cresyl violetクレシル ヴァイオレット 染色のポイント
cresyl violet 染色のポイントは以下の3つです。
- 切片の厚さ
- 色素と温度
- 何を染めるか
クリューバー・バレラ染色とも関連があるのでここで覚えておきましょう。
cresyl violetクレシル ヴァイオレット 染色の全体像
染色は全体の流れを何となく把握すると理解しやすくなります。
神経系の染色は加温するなど工程も大事です。
サラッと見ておきましょう。
- 切片を厚めに切る
(5~10µm) - cresyl violet【60℃加温】
(染色) - 70%、80%、90%エタノール
(分別) - 脱水・透徹・封入
神経系の染色は以下の2つを共通の特徴として覚えておきましょう。
- 切片を厚めに切る
- 加温する
cresyl violet クレシル ヴァイオレット染色の切片の厚さ
通常の切片は3~4µmです。
しかし cresyl violet 染色は5~10µmで厚めです。
神経系の染色は厚めに切ると覚えておきましょう。
cresyl violetクレシル ヴァイオレット 染色の色素と温度
cresyl violet 染色は cresyl violet という色素を使用する。
この色素は塩基性色素に分類される。
染色工程で加温するのも合わせて覚えよう。
cresyl violetクレシル ヴァイオレット 染色は何を染めるか
cresyl violet 染色は ニッスル小体 を染めます。
ニッスル小体 とは
神経細胞体にある顆粒状の物質をニッスル小体と呼びます。
cresyl violet で染色すると ニッスル小体 が染まります。
このニッスル小体は粗面小胞体とリボソームの集合体です。
神経細胞体の中に紫に染まる顆粒状物質があれば cresyl violet 染色を選びましょう
コメント