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【 膵臓 】試験に必要な①解剖②組織像③疾患を解説

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今回は 膵臓 について!
重要なポイント3つをおさえて点を取りに行こう!

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膵臓 の解剖

胚葉

膵臓は内胚葉

消化器は内胚葉で覚えよう。

膵臓 は後腹膜臓器

膵臓は後腹膜臓器の一つ。

膵臓は前方が腹膜に覆われ、後方は腹壁にくっ付いている。

このように腹壁に固定された器官を後腹膜臓器と呼ぶ。

後腹膜臓器をまとめると以下の9つ。

  1. 膵臓
  2. 腎臓
  3. 副腎
  4. 十二指腸
  5. 上行結腸
  6. 下行結腸
  7. 大動脈
  8. 下大静脈
  9. 尿管

膵臓と腎臓の出題頻度が圧倒的に高い。
まずはその2つを覚えてから他も覚えていこう!

内分泌腺と外分泌腺

膵臓は外分泌腺と内分泌腺がある。

外分泌腺からは膵液
内分泌腺からはホルモン

が分泌される。

外分泌腺の特徴

外分泌腺の主な機能は液体を出すこと。

液体を出すためには腺房導管がをもつ。

これは内分泌には見られない。

外分泌腺に該当するのは次のようなものがある。

  • 膵臓
  • 乳腺
  • 唾液腺
  • 汗腺
  • 気管支腺
  • 涙腺
  • 食道腺
    など

外分泌腺の詳しい解説はこちら

内分泌腺

内分泌腺の主な機能はホルモンの分泌。

血管に直接分泌するため導管と腺房が無い

膵臓の内分泌腺をランゲルハンス島と呼ぶ。

これは膵尾部に多い。

ランゲルハンス島からは主に3つのホルモンが出る。

  • A細胞:グルカゴン
    (血糖値上昇)
  • B細胞:インスリン
    (血糖値低下)
  • D細胞:ソマトスタチン
    (上記2つのホルモン抑制)

その他主な内分泌器官とホルモンをまとめると次の通り。

  • 膵臓
    A細胞:グルカゴン
    B細胞:インスリン
    D細胞:ソマトスタチン
    G細胞:ガストリン
    PP細胞:ポリペプチド
  • 副腎
    (皮質)球状層:アルドステロン
    (皮質)束状層:コルチゾール
    (皮質)網状層:アンドロゲン
    髄質:カテコールアミン
  • 甲状腺
    濾胞上皮細胞:サイログロブリン
           サイロキシン
           トリヨードサイロニン
    傍濾胞上皮細胞(C細胞):カルシトニン
  • 上皮小体(副甲状腺)
    主細胞:パラトルモン
  • 下垂体
    前葉:成長ホルモン
       副腎皮質刺激ホルモン
       卵胞刺激ホルモン
       黄体形成ホルモン
       など
    後葉:オキシトシン 
       バソプレシン
  • 松果体
    メラトニン

内分泌腺の詳しい解説はこちら

組織像

小葉構造

膵臓は小葉構造をもつ。
小葉構造とは小さな区画分けのこと。

この小葉(小さな区画)をもつ組織は次の6つ。

  1. 肝臓
  2. 膵臓
  3. 乳腺
  4. 胸腺
  5. 精巣

組織像の見方

膵臓は組織像がかなり大事。

正常の組織が出たら必ず膵臓を解答できるようにしておこう。

周囲に多数の外分泌腺があり、その中に白っぽい塊がみられる。

この塊が内分泌腺のランゲルハンス島。
ここに以下の細胞が存在し、それぞれホルモンを分泌する。

  • A細胞:グルカゴン
    (血糖値上昇)
  • B細胞:インスリン
    (血糖値低下)
  • D細胞:ソマトスタチン
    (上記2つのホルモン抑制)

以下の画像は腎臓であるが膵臓と間違える人が多いため注意。
腎臓と膵臓の見分け方はこちら

関連する疾患

自家融解(自己融解)

自分の酵素などによって自分が分解されることを自家融解という。

膵臓は自家融解を起こす代表的な臓器。

自家融解を起こす臓器は以下の通り。

  • 腸管
  • 膵臓
  • 胆嚢
  • 副腎

    など

膵腫瘍

膵腫瘍の特徴は以下の通り。

  • 症状が出にくい
  • 発見しにくい
  • 予後が悪い
  • 高齢男性に多い
  • 浸潤性膵管癌(外分泌腺由来の腺癌)が多い
  • CA19-9がマーカーとなる
  • 肝臓、胃、胆管、十二指腸、腹膜などに転移する

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