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【 コッサ反応 】を解説!硝酸銀でカルシウムを黒に

コッサ反応
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MT・CTのどっとゼブラです。
今回は鉄を染める コッサ(Kossa)反応 について。
覚える点は2つだけ。
ココで覚えていこう!

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コッサ反応 のポイント

コッサ反応 のポイントは2つです。

  1. 硝酸銀を使う
  2. 石灰化(カルシウム)を黒く染める

コッサ反応 の全体像

染色は全体の流れを何となく把握すると理解しやすくなります。
サラッと見ておきましょう。
※水洗は省略

  1. 脱パラ・脱キシ・親水
  2. 5%硝酸銀液
    (染色)
    *反応時、日光に当てる必要があり面倒
  3. 5%チオ硫酸ナトリウム
    (定着)
  4. ケルンエヒトロート
    (核線)
  5. 脱水・透徹・封入

コッサ反応 とカルシウム

生体内カルシウムは99%骨にあります。

そして骨組織は細胞成分と細胞外基質(骨基質)からなります。

骨基質は無機成分としてハイドロキシアパタイトを含みます。
これはリン酸とカルシウムの結晶です。

今回のコッサ反応はこのリン酸(陰イオン)を染めています。

コッサ反応

コッサ反応 は銀液で黒に染める

コッサ反応は銀液の中でも硝酸銀を使います。

硝酸銀を使う染色は多いのでゴロで覚えましょう。

硝酸銀のゴロはこちら↓

小3でグリコだけだと腹減るわ

  • 小3(硝酸銀)
  • グリ(グリメリウス染色)
  • コ(Kossa 反応)
  • 減る(ヘルマンヘレルストローム)
  • わ(ワルチンスターリー)

そして銀液を使う染色は全て に染まります。

グリメリウス染色の解説はこちら

ワルチン・スターリー染色の解説はこちら

石灰化の組織像を理解しよう

カルシウムは組織に石灰化物として沈着することがあります。

石灰化物は硬いため切片にするとひび割れが起きます。

ヘマトキシリンで紫に染まってひび割れがあれば石灰化を考えましょう。

コッサ反応 石灰化の組織像

少し発展した問題だとこういう画像から染色を聞く可能性もある。

その時はコッサ反応を選択しましょう。

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