DNAからタンパク質をつくるまで。セントラルドグマを画像で分かりやすく解説!

42記事目-たんぱくができるまでのアイキャッチ

今回はタンパク質ができるまでの流れを簡単に説明していきます。
小学生から社会人まで幅広く理解してもらえると思うので気軽に見てください!

鋭い質問することを生きがいにしてる!
今日も鋭さ全開でいくよ!

前にDNAとRNAについて学んできました。

DNAやRNAはタンパクをつくるためにあるといっても過言ではない!
ということで今回はどうやってタンパクがつくられているか見てみよう!

DNAからタンパクができるまでの流れ

センタラルドグマ

DNAからタンパクをつくるときってこんな感じの流れがあるだね。

その通り!

そして誰?!?こいつ?
まあいいか・・・・

そしてこの流れのことをセントラルドグマって言ってたんだね。

だから友達に「セントラルドグマって何?」
って聞かれたらDNAからタンパクをつくるまでの流れのことだよ!
ってイキって言えばいいよ。

そしたらそのイキり顔を見て友達から嫌われるよ!

じゃあもうちょっと細かく見ていこう!

DNAからRNAをつくるまで(転写)

まずは全体像をざっくり把握すると分かりやすいから全体像を見てみよう!

この流れは全部核の中で起きてるよ。
「核」「DNA」が何か分からない人は ココ で確認してみてね。
この流れをなんとなく頭に入れたら次にいこう!

まずDNAの2本鎖をほどく必要がある。

ヘリカーゼっていう酵素を使ってDNAの二重らせん構造をほどくよ。

ほどけて隙間ができてる!
ここに何か入ってきそうだな・・・

さすがだぜこいつ・・・
次にこの隙間にRNAポリメラーゼっていう酵素が来る。

そうするとこのRNAポリメラーゼが DNAの塩基を読み取って相補的な塩基をくっつけて いく。

そしたら mRNA前駆体完成

ってことは、mRNAはDNAをコピーしたものってことか!

そうそう、その通り。

mRNA = DNAのコピー

いやいや、ちょっと待ってくれよ。
mRNA=DNAのコピーっていうのは分かった。
でもさっきmRNA前駆体って言ってなかった?
しかも「不完全なmRNA」ってそれじゃダメじゃない?

言葉数多っ!
でもその通り

じゃあこの「不完全なmRNA」っていうのがどういう意味か見ていこう。

そもそもDNAには必要な部分(遺伝する部分)と不必要な部分(遺伝しない部分)がある。

そしてmRNA=DNAのコピーだからmRNAにもこの必要ない部分が含まれている。

そして必要な部分と不必要な部分には名前がついてる。

  • 必要な部分=エキソン
  • 不必要な部分=イントロン

ってことは、この不必要な部分を外す何かがありそうだな。

その通りだけど、こいつ察しが良すぎるだろ・・・
ほんとは分かってんじゃないのか・・・

不必要な部分を外す方法があります。
その名もスプライシング
何かカッコいい!

このスプライシングで不必要な部分が取り除かれて必要な部分だけになる

未熟なRNAはスプライシングされて成熟して完全なRNAになるのか。
ここまでは理解できたよ。

それは良かった。

そしてここまで来たら次の場所に移動する。
核膜孔を通って核の外に出ていきます。

ここまでが転写の流れか。OK分かった。
それでこの転写で作られた完全なmRNAはこの後どうなるの?

まあまあ、落ち着いて。
この後は翻訳っていうタンパクを作る工程なんだけど、その前に大事なことがあるから。

塩基は3つ集まると1つのアミノ酸を作ることができる。

上の画像だと「AUG」「AGC」「UGG」「CUA」「UAG」からそれぞれアミノ酸ができてますね。

ほう・・・。UGGからはブーツができるのか。
興味深いな。

いや、それは・・・
ごめん、できない。ただの冗談だから。

このシマウマ野郎が・・・・

つまり塩基はアミノ酸をつくるための暗号だと言えます。

この暗号(3つの塩基)のことを コドン を呼びます。

この3つの塩基の組み合わせでこんなにアミノ酸ができます。

じゃあひとつ前の画像のコドンだと、「メチオニン」、「セリン」、「トリプトファン」、「ロイシン」、「停止コドン」ができるってことか。

その通り!
そしてこの「AUGというコドンはメチオニンをコードしている」っていう風な言い方をするんだ。

言い方の例を挙げるとこんな感じ。

Q.UUAのコドンはどのアミノ酸をコードするか?
A.ロイシン

Q.停止コドンをコードするコドンはいくつあるか?
A.3つ

RNAからタンパクをつくるまで(翻訳)

核から出てきた完全なmRNAは近くにいるリボソームに捕まる。
そしてここで翻訳(タンパク質をつくる作業)が始まる。

このリボソームと呼ばれる逆雪だるまみたいなものは下の2つからできてる。

  • rRNA(リボソームRNA)
  • タンパク

このリボソームがアミノ酸をつなげてタンパクにします。
じゃあそのアミノ酸はどこからくる?

ここで新しい登場人物を紹介します!
tRAN(トランスファーRNA)です!

どうもー!tRNAでーす!
私がリボソームにアミノ酸を運びまーす。
重労働でーす。
もうこの仕事辞めたいでーす!

このtRNAはmRNAのコドン(塩基の配列)に相補的な塩基を3つ持っています。
そしてそのコドンにコードされるアミノ酸も持っていて、リボソームに渡します。

このようにどんどんmRNAのコドンに相補的なtRNAがアミノ酸を持ってきます。

そしてリボソームがどんどんアミノ酸をつなげてタンパクを完成させる。

リボソームは停止コドンが来るまでtRNAが置いていったアミノ酸をつなげ続けます。

今回はグルタミン酸とバリンの2つしか繋がってないけど、本当はもっとたくさん繋がるよ。

じゃあもっと繋げたやつ作っとけよ。

・・・(ぐうの音も出ず)

とりあえずDNAからタンパクができるまでの流れはこんな感じです。

分かってもらえたかな?

今回出てきた3つのRNA

今回この3つのRNAが出てきました

RNAって3つあるんだね。
てっきり1つと思ってた。

実はもっとたくさんあるんだよ。
でも今の段階ではとりあえずこの3つを覚えておこう!
この3つのRNAは基本中の基本だからね。

はい!分かりました!

お、おう・・・(何か素直だしよく見ると顔キモいな)

まとめ

今回はDNAからタンパクができるまでの流れを説明してきました。

分かってもらえたかな?
少しでも分かってもらえたら嬉しいです 🙂

生物ってほんと面白いよね!
一緒にまだまだ生物を楽しんでいこう!

それではBye! 🙂

臨床検査技師・細胞検査士に興味がある方の質問を答える活動もしています。
なぜこんな活動をしているのかは こちら から
興味のある方は下のフォームからぜひ!

    \最近の投稿はこちら/

    コメント