【アザン染色】原理と方法・肝臓と腎臓の染まり方と色を解説(マッソンとの比較表あり)
どっとぜぶら
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ホルツァー(Holzer)染色とカハール(Cajal)染色はどちらも神経系の染色で主に星状膠細胞を染めます。
ホルツァー染色は神経膠細胞の特に星状膠細胞の突起やグリア線維の観察に用いられます。
カハール染色も星状膠細胞を染めますが、こちらはアンモニア銀液で黒く染めるのが特徴です。
その他試験に重要な点がいくつかあります。
全てまとめたのでぜひ試験対策の勉強に活用してください。
項目 | ホルツァー | カハール |
---|---|---|
主な対象 | 星状膠細胞の突起 (グリア線維) | 星状膠細胞 |
主な色素・試薬 | クリスタル紫 | アンモニア銀 |
切片 | 厚め パラフィン切片 凍結切片 セロイジン切片 | 厚め 凍結切片 |
加温 | 不要 | 必要 |
ホルツァー(Holzer)染色は神経膠細胞の中でも星状膠細胞の突起(線維)を染め、その増性などを確認します。
星状膠細胞は脳梗塞などによって傷害を負った場合、グリア線維という線維組織を形成して修復しようとします。
このグリア線維が増性した状態をグリオーシスと呼び、他組織の線維化のような状態になります。
そのグリオーシスの検出にホルツァー染色が有用です。
また、クリューバー・バレラ染色では脱髄部位が染まりませんが、ホルツァー染色は脱髄部位が染まるのも対照的で特徴的です。
神経系染色の共通の特徴として切片を厚めに薄切します。
カハール(Cajal)染色もホルツァー染色と同様に星状膠細胞を染めます。
厚めの凍結切片を用いてアンモニア銀液で染め出す点がホルツァー染色と大きく異なります。
また、その他多くの銀液と同様に加温も行います。
1. 神経細胞
2. 乏突起膠細胞
3. 上衣細胞
4. 星状膠細胞
5. シュワン細胞
4. 星状膠細胞
1. アンモニア銀
2. 硝酸銀
3. プロテイン銀
4. メセナミン銀
1. アンモニア銀