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分からないを解決! 傍側循環 ・ 門脈圧亢進症 と関連疾患をイラスト解説!

門脈圧亢進症
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今回は名前を聞くだけで嫌になる 傍側循環 と 門脈圧亢進症 について。
血管の走行が分かればイケる!
血管の走行をイラスト化したからイメージできるようにしていこう!

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この記事をお勧めしたい人
  • 国家試験に合格したい人
  • 点数を上げたい人
  • 血管の走行が分からない人
  • 傍側循環・ 門脈圧亢進 という文字を見て吐きそうな人

この記事を見れば門脈圧亢進症がイメージできるようになります。

傍側循環 とは

「 傍側循環 」の文字を見ただけで吐きそうだ。

こういう人も多いのではないでしょうか。

まず、 傍側循環 とは
メイン血管の血流が阻害された時、サブ血管に血液を流すことです。

このサブ血管は普段あまり使われていません。
メインが障害された時にサブを使って血流を回復させます。

なんでそんなことが起きるんだ?

傍側循環の原因は門脈圧亢進症が有名。
これも見ていこう!

門脈と 門脈圧亢進症

門脈とは

そもそも門脈が分からない。

門脈とは肝臓前にある消化器の血管が集まる静脈のことです。

そもそも血管の流れには主に3種類あります。
その中の一つに門脈系というのがあります。

門脈には消化器系から出た毛細血管が集まります。
その後肝臓前の門脈集めて一気に肝臓へ血液を送ります。

こうすることで消化器で吸収した栄養を肝臓に送ることができます。

肝臓は栄養を溜められる臓器。
門脈は肝臓に栄養を集めるための静脈なんだね。

この門脈集まる静脈の流れをイラストで見てみましょう。

消化器の血液が門脈に集まっています。
これで肝臓に栄養が集まります。

門脈圧亢進症 とは

じゃあ門脈圧亢進症って?

門脈圧亢進症は門脈の圧が増加している状態のことです。
圧が増加することで血液が流れにくくなります。

さっきの消化器周辺の血管を詳細に見てみましょう。

通常時は普段あまり使わないサブ経路が用意されています。
さらにヘソに繋がる静脈もあります。

そしてこの門脈の圧が亢進した場合肝臓に血液が流れにくくなります。

そのため逆流などが起こります。

そしたら何が起こるんだ。

門脈圧亢進が起きるとサブ経路に血液が流れて次の現象が起きます。

  1. 食道静脈瘤・胃静脈瘤
  2. 脾腫による脾機能亢進
  3. 腹水貯留
  4. 直腸静脈瘤
  5. 腹壁下静脈怒張(メデューサの頭)
  6. 肝性脳症

この6つを解説していくよ!
国試に出るから絶対覚えよう!

食道・胃静脈瘤

門脈に入れなくなった血液が逆流などを起こし、短胃静脈、食道静脈などに静脈瘤を生じる。

脾腫による脾機能亢進

脾臓に血液がうっ滞して脾腫が起こる。

その結果、脾臓の機能が亢進する。
亢進すると汎血球現象が起きる。

腹水貯留

低アルブミン血症などで膠質浸透圧が低下して腹水が貯留する。

直腸静脈瘤

直腸静脈への逆流、うっ血によって肛門の 静脈叢に大量の血液が流れ生じる。
静脈叢は静脈の塊のこと。

腹壁下静脈怒張(メデューサの頭)

臍傍静脈に大量の血液が流れて腹壁下静脈が怒張(血管が膨れること)する。
そしたらメデューサの頭みたいにみえるのでメデューサの頭 ともいわれる

メデューサってなんだ?

メデューサはギリシャ神話に出る怪物だよ。
神が蛇になっててそれに似てるから名前が付いてるよ。

出典:wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%82%B5

肝性脳症

通常、毒物は肝臓で解毒され脳に行く。

門脈圧亢進で肝臓に血液が行かなくなり、肝機能が低下する。
その他肝臓を通らない傍側循環が発達する。

こうなると毒が解毒されずに脳へ行く。
これが肝性脳症。

確認問題

最後に問題を解いて知識定着を狙おう!

57回AM48
傍側循環に起因するのはどれか。2つ選べ

  1. 脳梗塞
  2. 食道静脈瘤
  3. 肺水腫
  4. 大動脈粥状硬化症
  5. 痔核

2.食道静脈瘤
5.痔核

分からなかった人はもう一度解説を見てみよう!
何回も見ることで定着するよ(^^)

これで傍側循環と門脈圧亢進症は点が取れる!

みんなの点が上がることを祈ってます。

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