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【医療系のお仕事紹介シリーズ】 第2弾! 臨床検査技師 ~検体検査 編~

55- 臨床検査技師 の仕事 ~検体検査~
5- 臨床検査技師 の仕事 ~検体検査~
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今回は【医療系のお仕事紹介シリーズ】 第1弾の後半戦!
前回は臨床検査技師の仕事の中の生理機能検査について紹介しました。
【医療系のお仕事紹介シリーズ】 第1弾! 臨床検査技師 ~生理機能検査 編~
今回は検体検査と呼ばれるものについて紹介していきます。

前回の生理機能検査は ”体を直接検査する” ってやつだったよな。
エコーとか脳波とか。
今回もどんな仕事か楽しみだ。

臨床検査技師 のお仕事

臨床検査技師の仕事には大きく分けて2つあります。

  1. 生理機能検査
  2. 検体検査

一体何が違うかさっぱり分からないな。

生理機能検査は人をそのまま検査 するんだ。
例えば エコー とか 心電図 とか。
検体検査は人から取り出したものを検査 する。
例えば 血液 とか 尿 とかだね。

臨床検査技師 の仕事
臨床検査技師 の仕事

前回は 生理機能検査 を紹介しました。

今回は 検体検査 を紹介していきます!

検体検査は8項目

微生物学的検査

便、尿、膿、痰とかから細菌やウイルスをとってきて特定する検査
特定するだけじゃなくて薬への 効き具合なんかも調べたりしてるよ。

どうやって菌を特定するんだ?

まず菌を増やすために培地っていう 栄養がある寒天の上で菌を育てる んだ。
これを 培養 っていうよ。
菌の種類によってこの寒天だと増えやすいとかもあるから目的によって使い分ける。
他にも 菌によって性格がある
形が丸いとか細長いとか動けるとか。
そういう性格を顕微鏡で見たりして決めんだ。

めちゃくちゃ大変そうだな。
相当時間かかるんじゃないか?

たしかに大変な検査だし、時間もある程度かかるね。
今は検査の分野でも機械が発達してきてて機械で分かるものもあるよ。
でもプロは顕微鏡を見なくても肉眼の感じで分かる菌があるらしい。
僕はわからないけど・・・

どの分野も機械が発達してるんだな。
そしてお前検査技師なのに分からないのかよ!

誰にだって得意・不得意があるだろ・・・
僕にだって病理っていう得意分野があるから!
ちゃんとあるから!得意分野!

まあ、そういうことにしといてやるよ

・・・

血液学的検査

血液にいる細胞の数、形、機能などを見る検査だよ。
貧血、白血病、凝固(血液が固まること)が上手くいってるかとかを判断することができる。
これも顕微鏡を使って血液をみてるよ。
数は機械を使って数えることが多いかな。

顕微鏡で見たらいろんな細胞が血液の中にいるってことか。

そうそう。
目には見えない小さな細胞が血液の中にはたくさんいて、働いてる。
もし漫画とかアニメで血液中の細胞のこと知りたい!って人は「はたらく細胞」がおすすめだよ。
僕も好きでよく見てるから、医療系に興味のある高校生や学びたい人にはいいと思う。

漫画はこちら!

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俺採血されたことあるけど、何本もちょっとずつ血とるよな?
あれなんで何本もとるんだ?

もう知ってるとしか思えない良い質問だね。
血液を入れてるガラス管を採血管っていうんだけど、 種類がある んだ。
血が固まらないようにする物質が入ってるものや血が固まりやすいようになってるものがある。
検査する項目によって使い分ける必要があるんだ。
もし間違えたら検査の結果影響してしまうからね。
それぞれ 分かりやすいようにキャップの色で判断できる ようになってるよ。

なるほど。
無駄に分けてとってたわけじゃないってことか。
今度採血されるときキャップの色見てみよう。

生化学的検査

これは 血液の細胞成分以外を検査 するよ。
例えば 酵素、脂質、糖、無機質、ホルモン なんかが分かる。
この結果があらゆる疾患を見つけるもともとになるんだ。
大きな機械が自動で測定してくれるよ。

血糖値とかってことか。
検診とかでもよくやるやつだな。
確かに身近な検査でとても重要なのが分かる。

一般検査

これは 尿、便、体腔液(胸水、腹水、心嚢水)を調べる検査 だよ。
尿だと 腎臓とか膀胱の病気 分かる。
便は 消化器の病気や寄生虫 などが分かるよ。
体腔液 感染症や腫瘍 なども分かる。
これも顕微鏡を使って細胞をみたり、機械を使って成分の性状をみたりしてるんだ。

体腔液はあまり聞いたことないけど、尿は便とかは結構身近な検査だな。
検診でも尿は出してるし。
あれは検査技師が測定してたんだな。

輸血・造血幹細胞移植関連検査

これは 輸血が必要な患者さんのために必要な成分を検査する仕事
例えば患者さんに血液型が違う血を入れたら危ないから血液型とかを検査してるよ。
血液型だけじゃなくて様々な成分を調べてちゃんと輸血できるかどうか確かめるんだ。

これはミスったらヤバそうだな。
輸血にも検査技師が関わっていたのか。

免疫血清学的検査 

血液の中の抗体とかを調べて免疫に関係する病気を見つける仕事 だよ。
例えば、 肝炎ウイルス、梅毒、関節リウマチ、膠原病 なんかには欠かせない。
他にも 腫瘍マーカー っていう検査があってがんの存在がある程度分かるよ。

病理・細胞診検査

これは病理組織検査と細胞診検査に分けられる。
組織っていうのは細胞の集まりのことで、臓器の一部ってイメージだと分かりやすいかな。
組織に関しての説明はこちら
その 臓器の一部を取ってきて何の疾患なのかを診断する仕事
この診断は病理医っていう医師が行うよ。
僕はこの標本をつくる仕事をしてたんんだ。

病理検査って最近ちょこちょこドラマとかで耳にするな。
フラジャイルって漫画とドラマみたことあるわ。
細胞診検査はなんなんだ?

細胞診検査は 尿、痰、乳腺、甲状腺あらゆる場所の細胞をとってきて、その細胞を顕微鏡で見る仕事
細胞をみればその人のホルモンがどうなってるか、炎症が起きてるか、感染症があるか、ガンがあるかとかがわかるよ。
僕は前の職場でこれもやってた。
そして今はこの仕事をする 細胞検査士 を育成してるよ。

細胞をみるだけでそんなにたくさんのことが分かるのか。
なかなか興味深い仕事だな。
細胞ってことはこれも顕微鏡を使う仕事ってことか。

遺伝子・染色体検査

これは ヒトの細胞の中にある遺伝子や染色体を検査する仕事 だよ。
この検査をすることで生まれつきの性質とか、生まれた後のDNAに起きた変化とかがわかる。
それが分かることで病気も分かるし、治療薬とかが効きやすいかどうかとかもわかる。
最近流行ってる検査だね。

なんか前に遺伝子検査をしてアンジェリーナ・ジョリーが乳房を切除したって話無かった?

あったね。
あれは遺伝子検査で BRCA1 という遺伝子に変異があると分かったんだ。
その変異があると 乳癌と卵巣がんになりやすい っていうのが分かってる。
そのリスクを回避するために切除したんだね。
すごく勇気のある決断だよ。

もはや ”病気になってから治療” のじゃなくて ”病気の前に治療” の時代 も目の前か。
凄い時代が来てるな。

臨床検査技師 の仕事 ~検体検査~ のまとめ

  1. 微生物
  2. 血液
  3. 生化学
  4. 一般
  5. 輸血・造血幹細胞移植関連
  6. 免疫血清
  7. 病理・細胞診
  8. 遺伝子・染色体

今回紹介したのが臨床検査技師の仕事の 検体検査 だよ。
前回の 生理機能検査 と合わせてどうだった?

前回もそうだったけどめちゃくちゃ幅広いと思ったよ。
幅広いというか全検査をやってるんだな。
種類が単純に多い。
立派な仕事だと思ったよ。
あと検体検査は顕微鏡を使うものが多いのが分かった。

色々分かってもらえてよかった。
僕は病理部の検査技師として組織の標本作製や細胞診などをしてた。
そのへんだけでも色んな仕事があるから今度別で紹介するよ。
もし、検査技師とか細胞検査士に興味があれば問い合わせフォームから連絡してね!

これからもいろんな医療系の職業を紹介していきます!
少しでもみんなの職業選択の参考になれば嬉しいです!

それではまた!

Bye!

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